みっかの部屋

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須川展也リサイタル 旭川

  2003年3月30日
須川展也リサイタル
旭川クリスタルホール於

  
『ネオばろっく!!! 』
  
   

へへへ!行ってきたよ。旭川クリスタルホール!!!
久々なのです。リサイタルは。
それもバロック!サックスでバロック?って思うかもしれないけど、全然違和感ないんです。CMでも絶対に耳にしたことあるはずです。皆様も。
今回はチェンバロとチェロとの共演です。
それではお待ちかねのコンサートレポートです!!
まずはプログラムから
一部
バッハ:イタリア風協奏曲 BWV971 チェンバロ独奏
バッハ:無伴奏チェロ組曲第一番 ト長調より全曲 アルトサックス独奏
二部
バッハ:フルートとチェンバロのための3つのソナタより
        第2番変ホ長調 BWV1031
ヴィヴァルディ:「忠実な羊飼」より 第6番 ト長調RV58
小六禮次郎:SAKURA
マルチェロ:オーボエ協奏曲
アンコール
ボノー:カプリス
バッハ:G線上のアリア


まずは一部、一曲目はチェンバロの中野振一郎さんの独奏でした。
舞台の上は真っ赤なチェンバロ。生で聴くのははじめてなの。思っていたよりも優しい音でした。だけど時々まるで、パイプオルガンを思わせるような荘厳な音も・・・なにしろこのホール、響きがめちゃくちゃいい!!!
ヤッピーから聞いてはいたけど、一体全体残響は何秒なのでしょうか?
チェンバロって弦をはじくような奏法なんだって。だからピチカートのような音が出るらしいんだけど、余韻がすごいから、パイプオルガンのようにも聞こえたのかもね。
そういえば、金曜日からバロックづいてるなぁ等と思いながら、その心地よさにうっとり・・・
そして2曲目。楽しみにしていた無伴奏チェロ!一度生で聴いてみたいとは思っていたものの、こんな素敵なホールで聴けるなんて!!!感動でした。
とっても良かったです。まるで、教会で聞いているかのような、荘厳さ。
うんうん、バロックってこうでなくちゃ!!とか、知りもしないのに思っていました>爆
雰囲気だけはバロックバロック!!
サックスとバロックって合うんだよぉ。っていうか、バロックだけじゃなくって、
もちろんジャズにも、クラシックにも、演歌にも、ポップスにも。
もっともっと認知されてもいいよなぁ・・・迫力ある音も出せるし、純粋に綺麗な音だけも出せるし。知れば知るほど楽しい楽器なんだよぉ。>声大!
はぁあああってため息ものでした。
どうしてあんなに綺麗な音が出せるのでしょうか?
バッハはバッハなんだけど、私が聴いた無伴奏はまぎれもなく「須川展也の無伴奏組曲」でした。
うん。あの飛行場の演奏ともまた違った、演奏でしたね。
あれはあれで、ライブ感覚がよく出ていたんですけど(寒さもよく伝わった・・・)今回は完璧って感じです。すごすぎる!!
そして休憩。ここのホールって響きがいいのはもちろんなんだけど、なんとホールスタッフが市民参加型のボランティアなんです。
たくさんのスタッフが、活躍していて、キタラ並、それ以上の運営をしていました。
自主事業として年10回のコンサートを行っているそうで、プログラムも市民アンケートを取ったりしているそう。
だから、聴きたいコンサートが聴けるというわけです。
企画の段階から参加できるコンサートってそうそうないし、開陽台の活動ともまた違うから、羨ましい環境だなぁと思いながらスタッフの動きを見ていました。
そして二部へ・・・
二部は全曲トリオでの演奏でした。
真中にチェンバロ、向かって左にチェロ、右にサックスです。
チェロとサックスって音域が似てて、よくオケのチェロのパートをブラスでサックスが吹いたりするんだけど、チェンバロとサックスってどんな感じになるんだろーーー?て思ってましたが、よく合いますね。
最初一部でチェンバロの生音を聴いた時に、あまりにも繊細な音なのでサックスの音量につぶされるんじゃないのかなって思ってたけど、そんなことは杞憂におわりましたね。
まさに新トリオ誕生!!って感じで、3人の息もぴったり。それぞれに聴かせるところはしっかりと聴かせてくれて、その掛け合いを見るのも?聴くのも楽しかったです。すっかり引き込まれてしまいました。
バロックってこうして改めて聴くと、・・・トリルだとか、装飾音が多いんです。その、微妙なニュアンスが演奏する人によって全然違うからまた楽しいのではないでしょうか?
そうそう二部はオールソプラノでした。
SAKURAも今日はバロック調ということでした。ピアノやオケともまた違うさくらでしたが、いいメロディーはどんな編曲でもいいものだと改めて思ったし、音楽ってプレイヤーによって成長するんだなぁと思った「さくら」でした。
そしてラストはマルチェロ!つい最近、ピアノ伴奏の演奏を聴いて、それもいいって思ったけど、今回はネオバロック!更に雰囲気が出て、良かった~。
全体通して、もう荘厳の一言!!厳粛な雰囲気が漂っていました。
やっぱり、ウィーン帰りだから?
とにかくα波出まくりのいいコンサートでした。


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