私の職場は山だもんで、変な生き物は沢山居るわけですが・・・。

今日ほど”さぶいぼ”が全身に出るような生き物に遭遇したコトは未だ有らず。

先日は、シマヘビさんが『こんにちわ』して居ったわけですが、
カートに乗ったままでしたので、『うわっ！ヘビ・・・』と少し悲鳴をあげた程度で終わりました。

1ｍ以上もあるヘビが、カート道に横たわっている様は、非常に不気味で気色の悪いものだけれど、
一応またいで（ちと踏んづけたかもしらん）走り抜け、無事向こう側に渡り切りました。

しかし、今日のアレはもう勘弁して頂きたい。

アレってのは、”毛虫”なんだけどね
今まで生きてきた中で、お初に遭遇した毛虫でして、今思い出しながらも”さぶいぼ”がね。

普通に黒い毛の生えた毛虫じゃないのよー。

長さは10ｃｍくらいで、親指ほどの太さで、色は蛍光色の黄緑って感じで、
全身に白くて長い毛、1.5ｃｍはあるだろうその毛が、びーーーっしり生えて居るわけですよ。

2～3ｍ先からでも、そのウニウニした動きがハッキリと確認されるくらいの毛虫なのよー。

今日のお客さんが、フェアウェイから、ちーとばかり逸れたＯＢ方面にボールを飛ばしたのね。
『あー・・・ちょーっと危ないですねえ・・・でも近くまで行って確認してみましょう』と。

ボールを捜すのも私の仕事だもんで、張り切って捜しに行きましたらば、
目の前をソイツがウニウニして、私を凍りつかせたのよね。

 『ヒヤァー！』と思わず悲鳴をあげたら、お客さん
『何？ヘビ？』と・・・。
『いや・・・毛虫・・・』
そういう私を嘲笑ったお客さんが、その毛虫を見て一言。

『うわーっ！何よー！コイツー！きしょくわりー！』

そうだろそうだろ。
だから悲鳴をあげたんだ、私は。

『はい、山崎さん。毛虫居る方にボール捜してきて！』
と、仕事をなすりつけた矢先

ボテ・・・ボテ・・・

目の前にある落葉の木の上から、ソイツがボタボタ落ちてくんのよー！！

 ちょっと先に目をやると、ソイツ等がたーくさんウニってんの。

なんじゃこりゃー！

『いやー！いやー！もうやだー！もうその辺から別のボール打ってよー！』

キャディの仕事を放棄しちゃいました。

山崎さんも
『なによー！これきしょくわりー！うわー！』だと。

結局の所、ＯＢではない隣りのコースのフェアウェイにボールはあったのだけどね。

なんやかんや大騒ぎして、グリーンを無事終え、次のホールへ向かう為、
カートに乗ろうとした私に向かって、山崎さん。

『うわっ！そこっ！』

『うぎゃーっーーーっ！』

騙されたっつーか、おちょくられただけなんだけどね・・・。(-_-ﾒ)

カートに乗って大笑いしてるんだ、この山崎。

『山崎さん、素敵なお名前ね』と褒めてあげようかしら思ってたのに、
この山崎は素敵な”山崎”とは違ったらしい。

その後も、ティーを上から降らして来たり、私を一々叫ばせて笑ってんの。

 次のホールのティーグラウンド前にある崖から突き落としてやろうかしらと思ったわ。

ワンラウンド終了後、

『山崎さん・・・またね・・・また来てね・・』
と不気味な笑みでご挨拶させて頂きました。

いつか、いつの日か、また付く機会があったらば、仕返ししてあげるわね。