2008/07/13(日)08:22
話し方と演奏
昨日の山本君を思い出すと、
山本君の話し方は、
なんだか息がスーハーしてて、声になる部分が少ないっていうか、
息が上がっちゃってるっていうか、
ああいう場で緊張してるのかもしれないけど。
それが演奏もそうだと思ったのです。
すごい力はいってて、時に一音をそうっと弾く場面では
手が震えてて、
で、音にでてくる部分は、甘くまろやかで強くない。
力の割りに音になる部分は少ない。
1弾くのに10の力を使ってるというか。。
脱力とは程遠い弾き方ともいえます。
もっと遠くで聞けば音だけ聴けるんだけど、
近いと山本君の激しい息使いと体の酷使(?)に目が耳が奪われてしまいます。(爆)
指導者によっては、「君、無駄が多いよ!」とか言いそうですが、
彼の話し方を見てると、やっぱりこういうスタイルが一番彼らしいのだと、よくわかります。
あ、そっか!
と私はここで思いました。
自分が自分らしい演奏をする、その一つのポイントは
自分の話し方とか歌い方なんだ!
自分のできる一番のいい演奏スタイルは、自分の話し方と歌い方を体現したものなんだな!
あたりまえ、、かもしれないけど、あまり認識したことがありませんでした。
そこをちょっと視野に入れると、自分の方向性って少し見えてくるような気がします。
どう?思います?
あと、ちょっと面白かったのは、
私はショパンという人は「すごく自分に正直な人」と思っていたのです。
ところが山本君は
「ショパンは自分をストレートに表現しない人だった」と言ったのです!!
こ、これは、驚きました。
山本君の演奏はまさにそうです。
ストレートではありません。
「ぼ、ぼ、ぼ、ぼ、ぼくは、、き、き、き、きみが、す、す、す、、、き、、で、、、す、、」
みたいな演奏です。
それが凄い味わい、っていうか、、
面白すぎる!