2008/07/27(日)08:46
豹変
この前、山本君の演奏を聴きに行って、書くのを躊躇してた率直な感想がある。
このカルチャーセンターの会は、音楽評論家の何とかさんという女性が、
山本君にインタビューをしながら、途中に演奏が入るという形式だった。
インタビューをされてる山本君は実に折り目正しい、
謙虚で控えめで真面目な青年であったのだが、
さっきまで真面目に応対していた青年が、演奏を始める瞬間に豹変するのだ。爆。
そう、「豹変!」という言葉が一番似合う。
「豹変し、狂ってる」という感じがした。
悪い意味ではない。
楽譜などみないのに、何故か譜面台が立っていて、
演奏時に その譜面台に写る自分を気違いになったかのような目で見てたりする。
ランランと同じ匂いというのは、そういう意味である。
この会が凄く酷だと思ったのは、豹変し狂ったような演奏をしたかとおもうと、
急に我にかえって、謙虚に真面目に話をしなければならない点である。
そして真面目に控えめに謙虚に、一生懸命お話した後、
またまた豹変しなくてはならないのだ。
話をしている時も、演奏しているときも、絶対に会場のお客さんとは目を合わせなかった。
そうでなければ、絶対にできない事だ。
人の目は時に絶対に見てはいけない。
2時間くらいの会であったが、最後のほうは、もう目が充血してしまって、
疲労の色が濃かった。
かなりお疲れだったに違いない。
普通のリサイタルのほうが疲れないだろうなぁ。