1141927 ランダム
 ホーム | 日記 | プロフィール 【フォローする】 【ログイン】

月のひかり★の部屋

月のひかり★の部屋

短歌  「海」百首


 
「海百首」 2005年8月からの作品    


 1) 喪失も遭遇もありし夏の暮れ海を見つめて誰も佇む

                              2005.8.31

 2) ただ一人岬の端まで来てみれば一羽の鳥よ お前もやっぱり・・

                           2005.9.1

 3) 永遠の愛を尋ねる旅の朝 海と空との境界もなく

                           2005.9.3

 4) 「おはよう!」とガードマンとも挨拶を交わす街角秋の風吹く

 5) 誰からも誘はれないし誘はない暑さ戻ってやり切れないっす!

                           2005.9.4

 6) 赤とんぼすいすい飛ぶけど誰だってたはやすいとは言へない一生

 7) 野分立つ朝の野をゆく悲しみは喜びに変わる だから喜び・・
                           2005.9.7

 8) ネコジャラシ欲しいけれども切り取らず風吹く野原で眺めてゐる
    だけ・・

                           2005.9.10

 9) 「泣いてゐるばかりじゃぁ何もわからない」って言はれてみたい
     少女のように
                           
 10) 地平線見ればこだわり消えるかも・・だから明日また海まで行
    こうか・・

                           2005.9.11

 11) 夕焼けを一緒に見てゐるつもりです。顔の知らない優しき人と・・

 12) 戯れに草笛吹いてみたけれど何とも鳴らずに笑ってしまふ

                           2005.9.13

 13) 待つ人は誰もなけれど坂道を登って下って秋風とゆく

                           2005.9.14

 14) おしろい花で爪染め遊ぶ 他愛なきことをよろこぶ心って不思議・・

 15) 陽だまりにバッタ一匹飛びもせず 互いに暫く見つめ合ってた

 16) 炎天に火を焚く人あり めらめらと燃ゆる炎の妖しき怖さ

                           2005.9.17

 17) けふかぎりガードマンとも「さようなら」ふり向けば手を上げ笑顔
    にっこり

 18) 中秋の名月の夜 ああでもない こうでもないと ひと際賑やか

 19) 中秋の名月なんて しみじみと一人静かに見るべきものを・・

                           2005.9.18

 20) 蝶一つ空に向かって飛んでゆく 勇気あるよね 
                     あぁ、もう見えない・・

                           2005.9.20
21) ブルーカナリヤ飼ってみたいな・・赤信号で停まったところが
    小鳥屋の前

 22) 海だって寄せては返す繰り返し 日常は誰も似たようなもの

                           2005.9.22

 23) 風の中歩いてゆけばタンポポの子とすれ違ひ
                      「こんちわ!さよなら!」

 24) ポスターの虚ろな男のまなざしを背に感じつゝラーメン食べる

                           2005.9.24

 25) 曼珠沙華の朱色の点在 モノクロのような曇りの風景の中

 26) 松ボックリ蹴りながらゆく 
             必ずしも腹立たしさの無きにしもあらず

                           2005.9.25

 27) ハモニカのやうなマンションの窓灯り
                   星なき夜空にメロディ奏づ

 28) ドングリの転がるそばで熊ん蜂静かに逝きてドラマの始まり・・
 
                           2005.9.27

 29)「ササゲなる風情もなかなか良いものね」小雨の朝を傘差し佇む

                           2005.9.28

 30) 乗り合いバス停まるたんびに知らぬ人乗ったり降りたり
                           やがて終点

                           2005.10.1

 31) 小説のような暮らしを書き綴り 結びに笑ふ白き弓月

                           2005.10.2

 32) 雨風に激しく揺らぐ萩の花 心しずかに窓より眺む

                           
 33) あの木っていつからあそこで立ってゐる?
                     町の変貌日々に眺めて

                           2005.10.7

 34) 柿の実のたわわに実る朝の道 言ひ尽くせなき過ぎこしの在り

 35) 偽りの優しさなんかもう要らない
                   ケサランパサラン旅の道連れ

                           2005.10.11

 36) キリン草の黄の色溢るゝ野の道に日傘くるくる廻し佇つ女(ひと)

 37) ディスプレイ一面群がるコスモスと瓶に造花のコスモス一輪

                           2005.10.12

 38) ふと見れば後ろに続く車無くバックミラーに手を振るススキ

                           2005.10.13

 39) 街角を銀に輝くトンボ飛ぶ自分の輝くことも知らずに

                           2005.10.14

 40) 雨降りの色無き朝はことさらに想ふこと無くただもの悲し・・

                           2005.10.15
41) 紅葉を卓にそのまま置くだけで漂ひ始めるポエムの雰囲気・・

 42) 三叉路に落ち葉舞ひ散りパステル画みたいな真昼人影もなし

                           2005.10.17

 43) いつの間に忍び込んだか?気が付けば港の隅までお前の秋色

 44) 花マルを自分で書いて笑ってる少年とわれの窓にも夕映え

                           2005.10.21

 45) 紅葉(もみじ)など拾っていったいどうするの?
                 どうって辞書に挟んでおくだけ・・

                           2005.10.22

 46) ホトトギスの花は目立たずそれでゐて品位もあって
                         貴婦人みたい

 47) 秋空にハナミズキ赤き実をつけて紅葉明るく100点花丸

                           2005.10.24

 48) チカチカと瞬く星空見上げつゝ塾より帰る重き鞄さげ

 49) 一面にコスモス群れ咲く空の下、風涼しくて 
                       生きてゝしあわせ・・

 50) 母召され大泣きしてる「たまごっち」もらい泣きして 
                       「撫でる」をクリック

                           2005.10.25

 51) 垂直に飛行機雲の空区切り 過去から未来の狭間をゆくわれ

                           2005.10.26

 52) 赤や黄の彩り明るき一枚の絵の中行く人灰色の点

                           2005.10.28

 53) 花よりもなほ華やかにハナミズキ
                赤き実を付けくれなゐに燃え

                           2005.11.1

 54) 今朝の空どこかで誰かも見てるかな?
                藍より青き空に憧れ

                           2005.11.2

 55) 青空と紅葉明るき山あひを歩き続ける平々凡々

                           2005.11.8

 56) 白き月、赤きシグナル、窓灯り、秋の夜更けを車で帰宅

                           2005.11.10

 57) 黄色より茶色に変わった並木道 
              黒眼鏡の男(ひと)過ぎ ふとふり返る

 58) 空よりも青きシャツ着て歩く人
              しだいに空に溶けて消えゆく

                           2005.11.11

 59) 色んなことあれどもそっと胸に秘め
                 人ゴミに紛れ夕餉の買い物

                           2005.11.12

 60) 雨止みて舗道に光る水溜り 細波立てば幻想の湖(うみ)

                           2005.11.13

61) 惜しみなく葉を舞ひ散らすイチョウ樹の
                下にて浮かぶ詩の切れっぱし

 62) 玉葱をみじんに刻めば出る涙 
             哀しみといふ名にいつしか変わる

                           2005.11.16

 63) 坂の上青き空見え 歩いても歩いても届かぬわたしの未来

                           2005.11.18

 64) 鬼ごっこして遊んでる落ち葉達 風といっしょに小さな渦巻き

                           2005.11.19

 65) 空っぽの郵便受けに一枚の木の葉の便り運びしは誰?

                           2005.11.20

 66) 送られて送り返して送られて 優しさばかりで困った者達

 67) 眠ってはならないけれど眠りそう・・
                   三日月と星のお喋り聴きつゝ

                           2005.11.26

 68) 卓上の蜜柑を一つ食べたいと思へど風邪で意識朦朧・・

 69) ぴゅうぴゅうと外は木枯らし吹くけれど  
             「どこ吹く風か・・」と猫の姫君

 70) 暖かで気楽な私の指定席 師走で誰も忙(せわ)しげなれど

 71) 私には無きもの君は持ってゐて
             雀よ!そんなに朗らかなのか

 72) 遊びとは心の自由なことですね
               林を飛び交ふ雀のように

                           2005.11.27

 73) 誰にでも深き事情のある故に笑って許す 自分の為に

                           2005.12.2

 74) 判らないこと何かさえ判らずに暗き路地裏さ迷ひし日よ

 75) たまきはる命の限り喜びて優しさという名の列車で旅ゆく

               
                           2005.12.3

 76) ざわざわと雑木林を吹き抜ける風の音聴く老犬ボクと

 77) 鉢一つ植えたい花は何なのか考えながら師走過ぎゆく

                           2005.12.9

 78) 沈黙は美しき哉、紅薔薇も窓辺に一りん飾れば充分..

 79) 森の木々惜しみなく葉っぱを散らすので
            捨てることあたかも良いことのよう・・

 80) 「ミッシェル・・」と甘き唄声聴きながら
                紅き夕日の171(イナイチ)走る

                           2005.12.10

 81) 寒空に白々と丸き月浮かび 白き街灯連なる舗道

 82) 喪失も不幸せだけと限らずにミロのビーナス愛され続け 

                           2005.12.15

 83) 片耳に手を当て風の音を聴く石仏佇む野の陽だまりに

 84) 枯れ草も犬も私も黒々と動く影絵の真昼野の道

                           2005.12.16

 85) まん丸の白く大きな月浮かぶ窓辺で課題の四面楚歌読む

                           2005.12.19

 86) 限りなく雪舞ふ朝もわが犬は眠り続けて所在無きかな

                           2005.12.23

 87) 白き寒波の天気図映るイブの夜何もせず一人部屋にて祈る

                           2005.12.25

 88) 優しさを欲しがるよりも優しさになること望む雪の白さに

                           2005.12.28

 89) カーブミラーにテクテク歩く人の影誰かと思へば何だ、私・・

 90) 玄関のドアー開けてももうゐない だけど心にいつも住む君

 91) 何見てもどこ歩いてもこれからは思ひ出ばかりの白きわが犬
 
 92) テレビ画面の幸せさうな笑ひ顔 つられて笑ふ掃除機休め

 93) 冬風に頬をさらしてホームへと下り電車で塾へと向かふ

 94) 階段を駆け下りてゆく若者に言ひたき一言(ひとこと)言はず仕舞ひに・・

 95) 青空に氷柱の光る冬の景 写真うつさず心に刻む

                           2006.1.12

 96) 明日のこと判らぬゆえに面白し雨降りさうで星も無けれど

                           2006.1.13

 97) 土砂降りの朝を駅まで急ぐにも主共にゐませば楽しからずや・・

 98) それ以上言えば悲しみ増えるだけ・・熱きティなど一緒に飲んだら? 
                               

 99) 犬と猫互いに亡くした話して、長きこだわり終止符をうつ

                           2006.1.15

 100)コツコツと靴音響かせ黒き影曳きつつ夜を一人ゆく我

                           2006.1.16

    
  

   








© Rakuten Group, Inc.