2024/02/23(金)01:30
2024 株主総会 キユーソー流通システム
2024年2月22日(木)
数日前は4月のあたたかさだったものの、昨日から雲がひろがって冬の寒さが戻り霧雨の東京。
昨年同様、東京新宿のハイアットリージェンシー東京で午前10時から
キユーソー流通システムの第58回定時株主総会です。
キユーソー流通システムはマヨネーズでおなじみキユーピーの倉庫部門から独立し1966年に設立。
大株主キユーピーが42%の株式を保有、
飲食店に調味料を配送することを主とした食品物流の再大手企業です。
まずは西尾社長による挨拶
「大変寒い中、また足元の悪いなか・・・」とはじまり
能登半島地震への被災者へのお見舞いの言葉がありました。
その後、女性ナレーションによる事業報告の説明。
西尾社長から減損損失34億を計上したことにより純損失となったことのお詫び。
その後、対処すべき課題などの説明。
物流2024年問題(配送ドライバーの労働時間上限規制)の対応として、中継リレー輸送を拡大、インドネシアの11拠点をつくったことなどの説明がありました。
その後、株主質問。
1-1 召集通知p21「トレーラーによる輸送」に一部記載ミス?
(※「仙台着」が「仙台発」という誤植の可能性あり)
トレーラーによる東北輸送で、仙台での待ち時間も有効利用できている。
(筆者注:印刷されている文字が小さいせいか誤植に気づいていないっぽい)
1-2 所沢の物流センターは国道463号線がUターンできず、トラックも多く効率悪いのでは
片側2車線で左にしか出られないが、安全に対応。
全国に物流センターが60あるが安全と利便性の両立をはかっている。
2-1 株主還元で、配当金が数年かわっていない。自社株買い、株式分割後の優待などの還元は
(※2021年12月 1株→2株の株式分割実施。株主優待は分割後200株から
年間配当は2020年から23円)
自己株式取得は状況みて実施。安定配当の方針。
2-2 日経平均はあがっているが、株価が横ばいで市場に評価されていない
2024年問題をどう乗り越えるか注目されている。
昨年12月に業界に先駆けて支払い運賃拡大を実施。
3-1 エネルギー価格が上昇しているが、コストパフォーマンスは
今までコストパフォーマンスを出しすぎていた。サービスしてきたことが利益率低下につながった。
物流はコストではなく付加価値としてとりくんでいく。
4-1 PBR(株価純資産倍率)が0.6倍で企業価値が伝わっていない。
スタンダード市場の倉庫運輸はPER平均15倍に対し、当社は16倍。
各事業の利益率をあげることを目指す。取り組んでいることをホームページにも掲載。
4-2 二酸化炭素排出削減にむけ、水素燃料など取り組みは
電気トラック2台導入、振動がなくドライバーにも好評だが、1回の充電で100km、充電時間がかかるなどの課題もあり。
天然ガスは北海道で実証実験中。
5-1 中期経営計画にある新領域とはどのようなものか。
海外はインドネシアで順調に拡大。
三菱倉庫と提携し、食品配送から医薬品にも拡大。
三菱食品と合弁で新会社「エルプラットフォーム」を設立。
IRでも紹介。
5-2 大雪などの災害時対応は。
2018年の台風ではトラックが3台横転、以前は災害でも配送することが先方から強要された。
今は3時間ごとの天候情報で計画運休を発表、安全をすべてに優先する。
能登半島地震で配送を止めたときに初めて何もいわれなかった。世の中の認識がかわってきた。
3-2 安心・安全を業界全体でとりくんでほしい。
「送料無料」が業界全体を愚弄しているのでそれにも対応していきたい。
その後、採決。
西尾社長はこのあとの取締役会で退任、社長交代になるとのことで挨拶がありました。
11時25分頃終了。
1席ずつあけて300席程度が用意されており、120席程度がうまっていました。
総会のお土産
・ キユーピー具だくさんレモンタルタル145g(324円)
・ キユーピーあえるパスタソースたらこ 1人前×2(249円)
■過去の総会記事
2023.2.21 2023 株主総会 キユーソー流通システム
2022.2.22 2022 株主総会 キユーソー流通システム
2020.2.21 2020 株主総会 キユーソー流通システム