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わぁーー・・・4月も半ば、過ぎちゃいましたよ・・・。 アメリカの大学は、もう少しで学期末です。 「えっ!?学期始まりじゃないの?」 はい、日本では大学は4月に始まりますが、 アメリカでは8月後半に始まります。 2学期は1月から始まり、5月に終わるのです。 なので、生徒のストレスレベルはマックスに達し気味です。 私は学生と教師の中間なので、ストレス・レベルはすでにマックスを超えています。 最近のアメリカの大学に多い傾向として、中国からの留学生の増加があげられます。 夏休みになると、大学町は確実にチャイナタウンと化します(笑)。 ところが、アメリカの教育とアジアの教育が同じかというと、そうではない。 日本でも某科学者のOさんが、剽窃やらで色々と話題になりましたが、 学生の間でも、この問題が顕著になりつつあります。 剽窃というと、難しいですが「コピペ」というと、「ああー、なるほど。コピーしてペーストしただけなのね。」とわかりやすいですね。 授業を教え始めてから2,3年が経ちます。以前は学期中にアメリカ人の学生が1人か2人、 提出のペーパーにどこぞからコピペしたものがある!という感じでした。 ところが、今学期、ペーパーのコピペは実に6件にのぼり、すべてアジアからの留学生、という結果になりました。 これ、悪意がある場合もあるのですが、ほとんどの場合、悪意なしでやっちゃってるんですよね。 可哀想に・・・と思うのですが、教師という立場では、情状酌量ということができないんです。 学長さんとかにレポートを提出しないといけないんですが(これが、めんどくさい)、その中で情状酌量お願いします的なことは書ける。これが精一杯なんです。 今朝も、コピペしてしまった中国の女の子を目の前に、 「これは、どういうことかな?」 と質問をすると、 「論文読んでも、英語の意味がわからないから、友達にペーパーを送ってもらって、それをコピペしました。」 と実に素直な答えが返ってくるではないか。 「あのね、コピペはダメなんだよ。学長にレポートしないといけないんだよ。」 ・・・とここで、可憐な少女が目の前で泣き出すことに。 「先週、身辺で色々と大変なことがあって、レポートどころじゃなくて・・・嗚咽」 あきらかに、20歳やそこらの女子を泣かしている悪者は私みたいな図ができているじゃないか(汗)。 「大変だったんだねぇ。そういうときはね、無理をしないで、助けてって言ったらいいんだよ。無理してレポートを先週提出しなくても、今週やればよかったんだよ。」 というと、さらに涙に。 ああっ!!!ここのあたりの乙女心がいまいち私にはわからん!! まぁ5分くらいで泣き止んでくれてよかった。 どうしても提出しなきゃ!という切迫感のある人は、 「延期してもいいですかー?」と尋ねるという簡単なことが思いつかないのね。 締切に追われるよりも、締切をあまり気にしないで、いいペーパーを納得いく形で出す方が、 ずっと勉強になる。それが学問なのに。 それとも、今の若い子たちは、こういう世知辛い締切でギュウギュウにされているんだろうか。 ペーパーを1日遅れで提出した子が真っ青な顔して、 「すみません!遅れました!私のペーパー、受け取ってもらえるんでしょうか!!」 とかきたとき、 「うん、いいよ。なんで?」 というと、ものすごくびっくりした顔をしていました。 なんで、こんなに切羽詰まってるんだろう。 怠けて、怠けて、ペーパーをやらない、とかいうんだったらだめだけど、 一所懸命やってて、神経ギリギリのところでいっぱいいっぱいになっている子が、 ペーパーを終えるのにあと5日ください、と言って来たら、もちろんあげるに決まってる。 締めるところは締めて、あとはゆったり、納得いくまでやる。 学問はそうじゃないと。 急がして、スーパースターになろうとするよりも、ずっと実のあるものになると思うんだけどね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2014.04.19 01:26:37
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