あんみつの音らく

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• ブエノス・アイレス到着ーーー

  はい、なんとか到着しました。今回の旅は最初から、色々ごたつきました。１．ムービングデイでバスが遅れる。そう、アメリカ合衆国の大学は寮に入れる時期が大学の授業開始１週間～５日前というように決まっています。たまたま私たちの出国日はこのムービングデイで、全国各地からウキウキとやってきた新入生とその家族の車でごったがえし。バスが空港に到着したのは、まさかの３０分遅れ。２．飛行機のチケットが発券できない！空港のカウンターで、「よし、出発まであと２時間あるから大丈夫ね。」なんてJ氏と話してたら、突然カウンターのおばちゃんが、「あなたたち３か月以上のステイなので、ビザはあるの！？」と。「いや、ビザはないので、途中でウルグアイに行って、更新するつもりです。」というと、「それは無理。」ここは普段は僧侶のようなJ氏に、「交渉上手なアメリカ人」となってもらい、なんとかしてもらいました。今まで、こんなこと聞かれたことなかったのでびっくり。（ちなみに、アルゼンチンの空港では「どのフライトで来たの？」だけ聞かれて、滞在予定場所すら聞かれなかった。J氏は滞在場所をこと細かく聞かれたそうだけど。）３．飛行機のなかで、まさかの子供たちに囲まれる図ようやく乗り込んだ飛行機。アトランタからエセイサに向かう飛行機で、最初は周りは大変静かな大人たちばっかりだったので、「今回はよく眠れそうね。」なんてJ氏と話していた。すると、どうやらある家族が乗り込んできて、座席をスイッチしたらしい。とんでもなく、うるさい少年たち（５歳くらいが２人）と、３歳くらいが１人乗り込んできた。いやぁ、おっかさんもおっとさんも手を焼いている様子。特に５歳の１人が（３歳ではなく）「ママー、ママー！！」と座席の上で飛び跳ねながら泣いてしまって・・・。もう１人の５歳くらいが「飛行機にのったら眠くなるだけなんだから、静かにしなきゃだめだよ。」なんて言っていたが・・・。J氏も私もブエノスに着くころには疲れ果てて、J氏は少々微熱が・・・。私も風邪気味。４．そんなに寒くない８月・・・ということは、アルゼンチンは日本の２月のような気候。２月ってどんな寒さだっけ？と、わからなかったので、着こんで来たら寒いけど、そこまで寒くない・・・。しまった、、、もう少し違うコートを持ってきたらよかった。これじゃあつすぎ。まぁ、大変。さて、今日から週末にかけては、旅の疲れを癒すことに集中しようかと思っています。リサーチ開始しろよ、という思いもあるのですが、最初に飛ばしすぎると、後でしんどくなってしまうので、まずは休養、ですねー（笑）。ちょっと風邪をひきかけですから。ところでJ氏が完全にダウンしてしまっているので、今日は買い物にもいけなさそうです。仕方ない。もってきたカップそばでも食べるか（笑）。

  2013.08.22

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• 明日から再びアルゼンチンへー

  いやぁぁあああああ！！！・・・と叫びたくなるくらい、クレイジー・ビジーです。１６日に学校から出たファンディングがなかなか銀行にやってこない。ほとんど泣きそうになって「オラ、文無しで旅はできねぇだ。」とか言っていたら、今日になってやってきた。一度に引き下ろせる額を調整してもらい、なんとか旅の資金は調達。やはり、先立つモノがないと、旅はできませんしね。それから、アパートを又貸しする手続き。また、これでもめる。それから、郵便局の手続き。これは、まだできていない・・・。日本からの引き受け仕事の加減もあるし、ドタバタです。で、今回はよきにしろ、あしきにしろ、J氏が調査に同行してくれます。これは、大変心強いのか、心強くないのかよくわからないのですが、心強いと思っておこう！スペイン語なら私のほうが達者ですが、英語はもちろん向こうが達者なので、何かあったら英語で頑張ってもらえます。しかし、ギリギリまで片付けやら旅支度をしないJ氏をせかすのが大変であった。。。現在、南半球は冬です。なので、冬の衣服を持って行かないといけません。で、１０月を過ぎると夏になります。ということは、夏の衣服も持って行かないといけません。（で、１２月に北米に帰ると、これまた冬になっている、とこういうわけですな）。着物を積んでいると・・・いかん、袷の着物は重たすぎる。ということで、袷の着物は１着。つっぱりを１つ。ネルの半襦袢を１つもっていっています。それと、浴衣と着物スリップ。ところが、どうやら荷物を整理した時に、下駄がどこかにいってしまったようで、向こうでは着物に靴ですな。なんて、ハイカラさんな私。それと、色々調査用の衣服。そうそう、一気に夏物も袷も全部衣裳ケースにいれて（たとう紙がないので、違う紙をちょっといれといたが大丈夫かしら）、日本からもってきた着物用の樟脳・・・足りない部分はこっちのナフタリンを紙に包んで入れて、天井裏に置きました。いやぁ、今回の旅はどんなんかなぁー。いい出会いがあればいいのになぁ。と、疲れきった体で、アイスクリームを食べています。

  2013.08.21

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  夏風邪なのでー

  いやぁ、まいったまいった。夏風邪ですか。最初はアレルギーだと思っていたのですが、夏風邪のようです。治ったと思ったらぶり返し、しかも、そんなにしんどくなる前に、治ったかのような錯覚に・・・というのを繰り返しています。基本的には、鼻水、くしゃみ、微熱、喉の痛みくらいでしょうか。きのうは、それでダウンしていました。ダウンというと、J氏の車のブレーキパッドがどうかなったようで、車もダウン。しばらくは、車なしの生活＝どこにもいけない状態です。まぁ、基本的に出不精、インドア派なのでいいのですが、バスに乗って出かけるの（３０分に１本しか無いバス）って、面倒くさいなぁ・・・。で、昨日は、勉強しようにも頭が動かないので、チクチクやっておりました。で、できあがったのがこれ。とうがらし！・・・じゃなくて、とうがらしの手ぬぐい衿！！あと２週間後にまた調査でアルゼンチンなので、もっている襦袢をすべて樟脳入りのケースに直して、天井裏にあげてしまった、超おばかな私。そう、残っているのは、なんときものスリップしかなかったんです。着物スリップというと、たしか、肌着。襦袢の下に着るんだっけ？確か。いやあ、もうよくわかんないけど、襦袢もないし、これ着ると着物の衿とこから、なかのらくだシャツが見えてるみたいでかっちょわるい。もう、それならこれに衿つけちゃえ、とつけることにしました。で、最初は手ぬぐいを４つ折りにして、ふっくらさせようと、していたのですが、襟周りのところで、縫い目にそって、手ぬぐいをあてていかないと、意外に難しいことが判明。めんどくさいけど、えいっ！とほどいて、今度は３つ折りにして縫うことにしました。なんとか、できた。でも、やはり衿はふっくらしてほしいので、衿芯をいれることにしました。衿芯にいいもんはないかいな、と探していたら、以前、帯をつくったときの接着芯がちょうどあまっていることが判明。適当に入れておきました。これで、らくだシャツが見えたような気分になることもあるまい。よしよし・・・と思っていたら、次のことが判明！！「ああああーーー！！！とうがらしの向きが！！！」右から登ったとうがらし、左でしずぅーむぅーーーとバカボンの歌を歌いながら、「まぁ、よいよい、太陽も東からのぼり、西へと沈むのだ。この作業もまた、左様ならば、これにてごめんっ！」気にしないことにしました。えへ。なぜ、とうがらしかと申しますと、とうがらしには元来魔除け・厄除けの意味があると聞いたからです。で、なぜ、魔除けかといいますと、これ。麻の葉模様の紗の着物さんがやってきたからなのです。（ぐっちゃぐっちゃだな、写真）。麻の葉も魔除け。私が母親にめっちゃくちゃ勧められて買ってしまった印傳のお財布も実は麻の葉の模様なのです。（デパートの人よりも、うちの母親のゴリ押しがすごかった）。そう、魔除け✖魔除けで、こうなります。これを着ようと思いきや、さすが３桁代のプライスでやってきた着物。めちゃくちゃ倉庫くさい。。。少々臭い飛ばしが必要なのと、この病み上がりの鼻にカビ臭さは禁物と判断したので、今日は着るのん、やめときましたー。はやく着たいなぁー。

  2013.08.08

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• 影響されやすいもんでー

  ここ２，３日少々風邪気味だったので、かなりのんびりしてしまった・・・。丁度先週金曜で授業は終了、月曜に頑張って採点を終わらせて成績をつけた後、どうも火曜あたりから風邪気味となったわけです。それに、１９日後のアルゼンチン行きに備えて、再び荷物をパッキングしないといけないので、色んなものを箱に詰めては整理し、屋根裏へと持ち上げていたりしたのがたたったのかもしれません。なので、ここのところはゆっくりしながら、いっきにテレビドラマで気になってたものなんかを見たりしていました。ちょいと前に着物関係で話題になってたドラマの「おせん」をいっき見しましたよー。（今頃？）いやぁ、可愛いなぁ。女優さんは何しても可愛い。うん。本当に雑誌から抜け出してきたような可愛い着物ばっかりでした。私が持ってる大野らふさんの、アンティーク着物のコーディネートなんたらっていう本（主に、見ながら可愛いとため息をつく用の本）みたいでしたー。えっストーリーはどうだったかって？えー・・・。と。やはりね、夏八木勲さんが出ていらしたのがねぇ、こう、ぐっと来ましたよ。お亡くなりになられましたねぇ。素晴らしい俳優さんでした。その後、本枯節とかいうカツオ節について調べてしまいました。日本に帰ったら、やはり鰹節のかんなを買って自分で削ろうかなぁとまで思いましたよ。それから、最終階の内藤剛志さん。もう、うちは母親もファンなんですよ。こう、悪人ヅラがよく似あっておられます。とにかく、次に定住することができたならば畑を作って、大根やら、白菜やらを植えたいなぁ、と思っています。おくどさんのある家に住んで、ご飯をたくことができるような生活が夢だ・・・なんていうと、小さい時に本当におくどさんでお釜でご飯を炊いていた私の母親からすると、「美味しいけど、あんたには、無理！」だそうです。そうかなぁ。最近の家は、壁材のせいか、もう咳やらくしゃみが出て大変なので、昔の家に住みたいんだけどなぁ。ただ、手入れはかなり根性をいれないと難しそうです。さて、おせんさんの可愛い着物を見ていたら、夏の着物がもうちょっと欲しくなってきました。いやいや、いけない。緊縮財政。緊縮財政。・・・。ええい！！ぽちっ・・・。うむ。ということで、麻の葉模様の紗の着物と、サマーウールの地味なんを購入。いや、両方合わせても中学生の小遣いくらいだし、ここ１年緊縮財政で、着物も１枚くらいしか勝っていなかったし、盆の小遣いということで！！！！ああー、緊縮財政。

  2013.08.02

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• １９２０年代の「着付け」の本

  私は服飾研究家ではまったくないのだが、ちょっと思い立って１９２０年代に出された「着付け」の本に目を通して見ることにした。面白いですねぇー。ちょろっと、５分程調べただけでも、１９２０年代に出版された「着付け」の本と、主に１９７０年代以降に出版された「着付け」の本では、同じ「着付け」でも、まったくもって意味が変わってしまっていますねぇ。今日、ちらちらみていたのは１９２４年に出版された古田むめさんという方が書いた「衣裳と着付」という本です。日本女子美髪学校の校長先生でもあられた方ですね。やはり、このタイトルからして「衣裳」と「着付け」がセット。つまり、普段の着物のはなしではなく、プロの技術の話なんですよね。２３ページにはこう書いてあります。「ふだん用の帯は誰にでも締められますが・・・」そうそう、「普段」と「普段じゃない時」との差が歴然で、普段のんはだれでもできて、普段じゃないときにプロが必要という、ごくごく当たり前のことが、当たり前のこととして話が進んでいきます。他にも目にとまったのは、同じく１９２０年代の高等美容学院による講習録です。着付けの話が最初から来るのかと思いきや、なんと一番最初にくるのは、美顔の話なんですねぇ。そこから、お化粧の話になって、髪結いの話（西洋髪・和髪を含む）となります。その後、やっとこさ着付けなんですが、「着付け」といったときに、和装だけが想定されているわけではないんですね。洋装の「着付け」もそこに一緒に書かれています。ここで想定されている着付けというのは、儀式ならびに夜会が前提とされていています。ていうか１９２０年代に夜会に行く人達って・・・どんな人達・・・？どう考えても、うちの親戚にはそんな人いなさそうです。ただし、大事であっただろうな、と思うのは結婚式。一世一代の大博打・・・いやいや、一世一代の大きな出来事ですよね、結婚式って。もう、この日のために、世間の親御さんはどうやって金策をしたのか（あ、しまった、また貧乏臭い発想に・・・！！）、親心なんでしょうねぇ。。。庶民でもやっぱり、プロにお願いして、写真撮ってもらって・・・ってしてたんじゃないのかなぁ。髪の毛も綺麗にゆってもらって、一張羅着せてもらってねぇ。しかし、驚いたのは１９２０年の段階でも手縫いの帯は「大層高価になります。今は廃れ気味でございます」と書かれていること。戦前はすべて手縫いだと思い込んでいた私には、ちょっとびっくりでした。そうか、そうだよなぁ。ミシンはもう導入されてたんだよなぁ。。。大正時代だもんん・・・。それにしても、１９２０年代もやはり流行と伝統との間で、どうバランスをとるかというのは、大きな命題であったようですね。こんな柄が流行っていますが、的なくだりがとても多い。ただし、このような本の質からして、やはり読者層は同業者の方々だったんじゃないかなぁと推測しています。このプロの「着付け」が１９７０年代の本になると、まことしやかな顔で「着方」と摩り替わっています。プロの知識が庶民に浸透・・・と書くと、大変「民主的」に聞こえるのですが、ところがどっこい、おかしなことになったのは、その知識が見境無く「制度化」「商品化」されてしまったところにあるんじゃないかな、と思っています。しかし、探せば色々面白いのがあるなぁ。ちょっとしばらくは１９２０年代の「着付け」というタイトルが入った本にハマりそうー！

  2013.07.25

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• 母親と久々の着物談義

  昨夜は２時間も母親と話し込んでしまった。恐るべし、インターネット。世界が近く感じられるようになりましたねぇ・・・。最近は昔ほど、あれをせい、これをせい、そこは何センチ、ギュッと締めて！とか言わなくなった母親です（２年会話を続けると、こんなに変わるものかと何かしら興味深いものを感じます）。昨日は、持っているタンスのどれを処分して、どれを残しておくか、の話から、銘仙やらお召の話になって、そこから木綿やウールの話、それからかつて母親が通った着物スクールの話となりました。私がアンティーク好きの女の子は、みんな銘仙に夢中みたいねぇ、と言うと、母親曰く、昔むかしは、祖母なんかが着物を母親に渡すときは、「この着物は銘仙やから大したことはない。」というように、他の柔らかい着物とくらべて、割りと雑多なものの言い方をしていたそうです。ところが今では貴重なものになりましたねー。アンティークの着物では銘仙は競争率が高くて、ネット・オークションでも何度も取り逃がした経験があります。ふっとぼんやりしていると、もう既に誰かに買われていたり。その一方で、意外とお召は競争率が低いような気がするんですよね。でも、母親の記憶では、お召は銘仙に比べて、割りと「いい扱い」を祖母から受けていたらしいのです。「お召は、割りといいきものって言ってた気がするのよねぇー。」へぇー。お召のこと、ジャージみたいとか言ってすみません（苦笑）。でも、今じゃ銘仙もお召も紬も柔らかい着物も全部ひっからげて３桁台で売っているので、何が何やらよくわからないので、おばあちゃんが、１つ１つの着物をどう見てたのかなんて話をきくのはなかなか楽しいもんです。私は、個人的には木綿の次に、お召が好きです（単に、それぞれTシャツとジャージと肌触りが似ているというだけで）。そんな話から、今度は母親が通った、という着物スクールの話になりました。「最初に１）浴衣、で２）ウール、それから３）柔らかい着物になって、お太鼓。４）名古屋ができたら袋帯、それから５）訪問着で二重太鼓、で最後は６）振袖で飾り帯だったのよ。」ひょえぇーー。ていうか、浴衣なんて習いに行く必要あるのー？で、昨日まで知らなかったのですが、私の母親は訪問着の途中でやめたそうです。本人曰く「そんなん、振袖なんか自分で着ぃひんやん？飾り帯なんて自分でもせぇへんし。アホくさいからいくのんやめた。」まぁ、本当のところをいうと、ちょっと難しくなってきたからやりたくなくなったんでしょうな。「お母さん、生まれてから今までで何回訪問着なんて着た？」「ほとんどないわな。」「習いに行った意味あるん？」「プロになって、人に着つけるようになるんやったら意味あるやろな。でも、お母さんなんて毎日着物なんかきぃひんから、まったく意味ないわな。あんみっちゃんに着せてあげられるくらいや。」「（いや、おかあさんのはキツく締められるからいややなぁ）・・・あ、ありがとう」と、本人も今になって着物スクールにかよったのはほとんど意味がなかったなぁ、と昔を思い出している様子。「でも、おばあちゃんたちは、スクールで習ったような着方してなかったんでしょう？」「せやなぁ、してへんかったなぁ。でもなぁ、おばあちゃんたちも最初は着物やってんけどな、途中からアッパッパーにかわってしもたんよ。だから、ちょっとしか覚えてへんねん。」「じゃぁ、◯◯んとこのおばさんは？芸者さんで呉服屋さんだったんでしょ？」「あぁー、◯◯のおばさんはな、今、あんたがアメリカに持っていったあの着物なぁ。あれはな、もう紐がついてあるやろ？それで、おばさんがいうには、あれ着て上からつっぱり着てたら、お正月に人が急に訪ねてきても大丈夫や、いうて誰かに縫わせたか、縫ってくれたかのどっちかやねん。」「あれ、もうおはしょりも作って縫いつけてあるから５秒で着られるよ。」「あ、あのおはしょりはなぁ、多分、あんたのおばあちゃんが縫いつけてくれたんやったと思うねん。◯◯のおばさんは、紐をつけといてくれて、おはしょりはおばさんやなくて、おばあちゃんやったと思うなぁ。あれはな、つっぱり上から着るからな、お正月は寝正月でも、帯もせんでぱって外出られるからええねんで。」いやぁ、こんな話が聞けるとは思わなんだ。なんだ、みんな帯なしで上から何かきて誤魔化すって、結構手抜きしてたんだな。私と同じじゃないか。おはしょりもめんどくさいから最初から縫っておくって、私も夏休みの間に全部縫いつけてしまっとこかな。「ところで、お母さん。じゃあ、着物スクールとかいっていろんな道具買わされたんちゃうのん？」「せやなぁ、伊達締めとかかなぁ。」「あのさぁ、お母さん。最近知ったんやけど、コーリンって何？」「ああ、あれはな。パチンってやるやつや。最近（注！母親の感覚の最近はここ数十年）のや。」「あんなん、みんな使ってるもんなん？」「あれはなぁ、着物が痛むって言ってなぁ、ほんまは良い着物の時にはみんな使いたがらへんねん。途中から出てきて、便利やゆうことやねんけどな。お母さんは慣れへんから使ったことない。」「じゃあ、みんな紐なん？」「紐があったら、なんでもできるし、そんでええねん。」ここから、母親から思いがけない一言。「あんみっちゃん、最近はな、着物ってはやってんねんでぇー。若い子とか、楽しんできてるねんでー。」（いや、それは、私がお母さんに言い続けてきたことでは・・・）「だからな、みんなおしゃれで、色々楽しくて、面白いことしてるねんで。あんたもやりやー。」「お母さん、もうやってるよ。。。でも、知ってた？最近、中学校の教科書に着装とかいって、なんか学校教育にもぐりこもうとしてるみたいよー。」「そら、あかん。浴衣の着方なんか学校でおしえてもろてどないすんの？」「そうやんなぁ？あれ、バスローブやろ？」「せやせや、あんなん巻いといたらええだけやのに。学校で浴衣を作るんならともかくも、着るだけて、そんなもんどうやって成績つけるんやろ。」と、母親は割りと反対気味。基本的に「浴衣」は書いて字のごとく、バスローブやと。それを学校で教えるとは何事！？と、少々驚きの様子。まぁ、逆手に取ればこれを覚えたらあとは色々と応用がきく・・・かも。でも、１年間に１日か２日バスローブの着方を教えて、それで終了だったらあんまり意味が無いかも。だからって冬にはバスローブは着られないし・・・。「一度習慣やら慣習じゃなくなったものを、もう一度国全体の慣習にするっていうのは難しいものなのよ。で、手っ取り早い方法は学校教育ってわけやな。」ブータンでは確か、外では、自分たちの伝統的な衣服の着装が義務付けられているような。。。古いものを呼び起こそうってのの裏側が、色んなものの利権やらに突き動かされての形の場合、やはり、どこかに歪が出てくるのは当たり前。でも、今は集団じゃなくて、個人がしっかりとした時代。色々な大きな権力に振り回されずに、自分がこうと思ってしっかりとしていたら大丈夫な時代。画一的な教育が施されたとしても、そこから飛び出す人は必ずいるものねぇ。私としては、この着物なら着物を中心に色々な会話が増えていくことのほうが、着物をどう着るかっていう方法そのものよりも大事なような気がしています。アメリカもそうですが、最近はインターネットの存在が当たり前で育った世代が成人してきています。日々のコミュニケーション、インタラクションが通常に出来ない子供たちも増えてきています。自分が「ここは安全だ」と思ったら、その安全ゾーンから超えないようにする人たちが増えてきている。なので、もし誰かが「こうですよ！」と教えたら、それを疑うことも、そこからあえて外れてみることもできずに、停滞してしまう。そんなときに本当に対話・会話ができる子たちだったら、いろんな人たちと言葉をかわして、自分で考えて生きていくことができると思うんですよね。学びってのは、自分が築きあげてしまった「安全ゾーン」を超えた瞬間から始まるんじゃないかなぁ。これは、個人だけでなく、今の画一的な教育、なんたらスクールみたいな大きな団体にも言えることかなぁ・・・。

  2013.07.21

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• 嫁入り箪笥の意味・・・

  今日は久々に母親から連絡が来た。どうやら、嫁入り箪笥を処分したらしい。えっーーーーーええーーーー！！！と声にならない叫び声をあげたが、もう、戻ってこない。どうやら、父親がチェーンソーで切って解体して捨てたそうな。なぜ、私に一言もなかったんだろう。まぁ、確かに私の持ち物じゃないから、何とも言えないんだけど・・・。本人は捨てた後でものすごく悲しくなったそうな。・・・じゃぁ、なんで捨てるの？と半ば怒りに満ちたメールで返したが、おそらく本人にしかわからない理由があるに違いない。しかし、ものを捨てるということにものすごい抵抗がある私には、この両親の行動が理解しかねるのです。そして、この嫁入り箪笥というものと、今、世の中で着物がどう扱われているのかということと、どうも連携しているようで、さらに悲しくなります。洋風の家には邪魔だったのね、嫁入り箪笥。でも、おじいちゃんやらおばあちゃんやらが、あの箪笥を購入した時の気持ちってのは、どこにいってしまうのだろう。どうして、邪魔でも私のために置いといてくれなかったんだろう。（まぁ、着物が入っている方の箪笥は置いていてくれているようですが）。私とJ氏は将来日本にいったらお金をためて、階段箪笥を買おうねなんて話をしてるのに。ものの価値というのは、利便さ、材質、工程などなどで決まりますが、そこに「思い出」やら「気持ち」の入り込む余地はないんでしょうか。私にとっては、たとえ材質的に「ボロ」だったとしても、その人や自分の気持ち次第では、貨幣的な価値ではたとえられない、別の価値が生まれてくるんですけどね・・・。こんな私のことを母親は「ものに執着しすぎ。」と言いますが、私は別にものに執着しているわけではないんです。それが証拠に、次から次へとものを買っているわけではない。ただ使えるものはその生命がなくなるまで最後まで見届けるのが、生きている私の責任であり、本分だと思っているだけです。でも、もしかしたらそういうものでも捨てたい何かが母親の中にあったのかもしれません。難しいものですね。ただし、母親が娘時代にこれから嫁に行く娘のために、色々な工房をまわって、注文をして・・・という祖父母の親心みたいなものを想像すると、どうもやりきれない気分になるんです。もう既に他界してしまっている祖父母ですが、きっと母親の行動に腹を立てたりはしていないと思うんですよね。「時代かしら・・・。」と、つぶやいているような気がするんです。「着物が入っている方の箪笥も捨てたの？」と聞くと「あれだけは捨てへん！あれは、唯一あんたに渡せるもんや。」と母親からの答え。今日は雨もありますが、なんとなく悲しい気分です。

  2013.07.06

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  むち打ち・・・？

  がーーーーががががーーーん！！数日前に書いたと思ったブログが消えている。。。なので、もう一度書こう・・・。今朝、起きると左肩をこむら返り？ではないですが、びきーん！とやってしまいました。寝違いのひどいバージョンです。で、そのまま授業をして、どうせ夏学期教えてるから健康保険もらえてるだろうとたかをくくってヘルスセンターに行くと・・・もらえてなかった・・・・先学期教えていなかったから（アルゼンチンにいましたからね）、夏の保険はもらえないんだと・・・。しかたなしに、CVSという薬局でヴァンゲードとかいう塗り薬を買い、氷で冷やすパットを買い、本日はもうダウンです。夕食を作ろうとしたら、J氏が「僕がやる！」とのことで、最近、学んだカレーを作ってくれています。カレーうどん。この間は、おじやをマスターしていたので、J氏の日本行の準備も万端ですな（笑）。で、先日載せようと思っていた写真の１つは、これ。実は、J氏が買ったお花のポット（玄関につるしていた）のお花が元気がないと思っていたら、ロビンという鳥が巣をつくっていました。で、それが孵化したもよう。この間のサンダーストームが来た時に、風があまりにきつく、小鳥が心配だということで、J氏が家に避難させたのでした。そんな、赤ちゃん鳥さんも10日ほどたてば、こんなに大きく、ぶさかわいく（笑）それと他のニュースと言えば、アパートの管理会社にたのんで、家庭菜園用のスペースを作ってもらいました。大喜びでさっそくトマトやらを植えた私たちでしたが、なんと、野生のシカに実った野菜をすべて食べられていた！！赤丸印のところが、シカの足跡です。これにはJ氏もがっくり。がくりと、ひざまずくJ氏。さて、最近着物のことを書くのをすっかりと忘れていました。J氏と朝起きて、着物に着替えて、それから洋服に着替えて学校に行って、家に帰って着物に着替えて・・・というのが習慣になりすぎて、写真を撮るということをすっかり忘れていたのです。で、暑い夏を涼しく過ごすには、木綿一丁！が一番なんですが（笑）、今年はジョーゼットが仲間入り。（全身映せないので、座っててすんません）これが、かなりスケスケなんですわ。ね、向こうが見えています。なので、今回は木綿の着物スリップを着ることにしました。さて、今日はJ氏も浴衣にお着換えしてカレーを作っていたので、写真をとってみました。去年、丈を伸ばして、袖を伸ばしてあげたので、ちょっと長くなりましたが、たすきをかけてるのでよくわかりません。この夏は、穴の開いた祖父が使っていた兵児帯も上げたので、J氏の帯の種類も増えました（笑）。これは、私があげた帯ですが。さて、私のむち打ちが明日までによくなっていれば、二人で浴衣で花火見物です。なにせ、明日はこちらの独立記念日ですからー。

  2013.07.04

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• どぅりゃぁーーーー！！

  い、忙しい・・・。アメリカに戻ってきてから目もくらむような忙しさです。というのも、先週の月曜から夏の集中講義を一人で教えているからです。通常は、教授の補助なんですが、夏学期は授業全体のデザインから試験作成など、中身まですべて私一人。ちょっと先生になった、いや、先生なんですが、そんな気分です。教室のメンバーは２５人。普段は30人、30人で合計60人を受け持っているので、そう考えると少しは楽ですが、授業は毎日。しかも５０分ではなく75分。ということで、少々要領がつかめないままでいます（苦笑）。それとですね、また8月からアルゼンチンに行くことになりました。今回は、J氏も一緒です。前回は一人で4カ月調査だったのですが、ちょっと精神的にもきつかったなぁ。それに治安もかなり悪化しているようなので、J氏が一緒に来てくれるのはありがたい。で、もう１つビッグニュースは・・・実は、私たち、婚約しましたー。日本からアメリカに戻ってきたその日、朝6時に空港に着いたのですが、寝ぼけまなこで、J氏に誘われるまま近所のコーヒー屋さんに朝ごはんを食べに行きました。J氏は何かしらそわそわ。「あんみつちゃんが、日本にいってる間に買っといたものがあるんだよー。」と嬉しそうなので、てっきり空気清浄機だと思い「あ、本当ー？ありがとう！これで、美味しい空気が吸えるねー。」と答えたら、ごそごそとポケットから箱を取り出してプロポーズされました。いや、いや、コーヒー屋で朝ごはんのベーコンを前にですかっ！？私は時差ボケもあり、何のジョークだろうかと必死で考えていたのですが、どうやら本人は本気の様子。えっ！？えっ！？えーーーーーーーーーーーっ！！？ただし、リングのサイズが死ぬほどでかく、結局返品・交換することになり、私の手元に婚約指輪はありません（苦笑）。「僕、調べたら、婚約指輪って給料の3か月分なんだってね。　でも、そんなに持っていなくて、君に小さいダイヤのしかあげられなくてごめんね。」とのことでしたが、いやいや指輪にそんなに頑張らなくても私は別にいいんですよ。ていうか、思い切ったねー。で、しばらくして「あっ！！！！プロポーズするのに、ひざまづくのわすれてた！！！」と、気付き「あっ！！！どうして、僕、コーヒー屋なんかでプロポーズしたんだろう！！！」と言いだし、「しかも指輪のサイズが合ってない！！！｝と、大爆笑のプロポーズでした。普通はみんな感涙するもんじゃないかと想像していたのですが、どうも私とJ氏の場合は、大爆笑。このまま、ずーっと大爆笑しながら生きていけたらなぁ、と思います。

  2013.06.22

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• 戻ってきたがな、アメリカへー

  夜間の飛行を繰り返し、なんとかアメリカに戻ってきましたー。気温は・・・というと、そんなに暑くない。とても清々しい天気が続きますが、アレルギーが・・・。ということで、J氏と結託して、空気清浄機とイオン製造機を合計3台購入しました。これで、私のくしゃみも収まってくれればいいんですが。。。さて、再来週から授業を一人で教えないといけないので、シラバスづくり。今日、なんとか終了。明日からは、5日ほどJ氏の妹さんの結婚式のためにメリーランド州へと参ります。実は、アメリカに帰ってきた早々、驚くことが色々とありました。１つは、日本から送った荷物が3日で届いたこと。はやすぎー！！塩麹まで送ったので、アメリカのガシガシのお肉も柔らかくして食べられそうです！もう１つは、メリーランドから帰ってきたらお知らせします！

  2013.06.06

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• 羽田なりー

  さて、またまた機上の人です。今回の渡米はなんと羽田から出国。普段は関空か成田なので、羽田からの出国は初めて。割と面白い。しかし、最後にコンビニのおにぎりを食べたかったのになぁ・・・食べ損ねたなぁ。コンビニのおにぎりなんていつでも食べられるもの・・・のはずが私にとってはなかなか食べられないものになってしまいました。今から十数時間。足のむくみやら何やらと闘いながら頑張りますぅーー。ああ。今から山積みの仕事を片付けなければいけないのが恐ろしい！！！

  2013.06.02

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• ラスト1日！

  今日は久々に大阪にある某大学にてゲストレクチャー！久々にお会いする先輩方に、またまた夕食をごちそうになってしまいましたー（笑）。今日は、自分の研究の話ではなくて、いわゆる学問分野と、大学教育・制度についての話をしてきました。もりあがってしまい、自分のレクチャー1時間。その後、質疑応答が2時間もありました。で、帰宅するともう深夜。明日で日本滞在も今年は最後なので、気合を入れて楽しもうと思っています！

  2013.05.31

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• 久々に会う人たち

  今日は京都にある某大学で研究会。（明日は大阪の某大学で発表ですーーー）10年ぶりに、某東北のお侍さんの子孫でもあるお友達とも会うことができました。夕食をごちそうになってしまいました（笑）。日本出国まであと3日。慌ただしい！！！

  2013.05.30

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  久しぶりの、母親作

  天神さんでキモノ熱に少々火がついたような母親、今日も朝から「着物、お母さんが着せたるーー！！」とご機嫌。いや、まだ朝の・・・6時半なんだけど。（ちなみに、日本での我が家はだいいたい5時半とか6時起床）。ということで、「お母さんが着せるから、あんたは後でたたんどいてなー。」と、言いながらさっそく着物を引っ張り出してきた。昨日はくそ暑いというのに、練習だといっては、袷で、やわらかいけど重たい着物を着せられ（しかも、途中で帯がわからなくなったといって放り出された）たので、今日は「ばあさんが縫った、あの単衣の軽いのんにしよう。」と、なんとか涼しいものにしてもらった。これは襦袢もばあさんが縫ったもので、着物もばあさんが縫ったものだそうな。なんとなくサイズが合ってるようで、合ってなさそうな感じだが、まぁ、細かいことは気にすまい、ということで、白っぽいのんにすることにした。で、数百円で私が拾ってきたうすい帯を締めていると、母親の手が一瞬止まった。「あっ、テをこうもってきて！！」と思い出したかのように口にしたが、どう考えても帯はもう一巻きしたほうがよさそう。まぁ、何も言わずにおいたら、「あれ。お母さん、帯どんなふうにやるんやったか忘れたわー。」と少々パニックの様子。昨日もこれで挫折していた母親。「お母さん、もうこれ、適当にぐるぐるして、適当に後ろでリボンにしてよー。」というと「せやな（汗）。帯板とかももう入れんとこ。適当にしよ、適当に。」と、ぽつり。まぁ、帯締めはしなくてもよかったんですが、ふと手元にあったのでついでにやってみようかということに。ちなみに、しばらく帯締めをしていなかったので私も母親も、「て、適当でいいわよね。」と、やはり適当に結ぶことにした。で、5分後。朝の6時40分頃にできあがったのが、これ。微妙に寝ぼけた感じです。こうやってみると、この着物は半世紀ほどは生きているし、おそらくこの帯も染みやらでぐしゃぐしゃ、妙に帯締めだけが新品で浮いている（苦笑）。「あかん。お母さん、もうどんなんするんやったか、忘れてるわー。」とか言ってましたが、いやいや、今回は色々と怒らずに、楽しく着せてくれてありがとう、という感じです。そうだそうだ、汗をかくし、この襦袢に手拭い半襟をかけよう！と、今まで手拭いをよく買っていたお店にいくと・・・潰れてた。。。どうやら、奈良・京都にあった2店舗が消えて、名古屋に2012年にあたらしく2店舗オープンしたみたいですよ。あと先週沖縄にもオープンしたみたいです。・・・なぜ、私の目の前から消えるーーーー！！！だーーーーーーーーーーー！！！お気に入りだったのにー。

  2013.05.27

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• 天神さん

  どうやら、がらくた市がある、とのことで両親と天神さんに行ってきました。天神さんというと、北野天満宮です。朝もはやから6時には開いているようで、私たちも家を7時に出発。到着したのは8時前くらいでしたが、すでに色々な駐車場は満杯。ようやく駐車できたところから5分ほど歩いて市のほうへと出かけました。私が行きたかったのはほかでもない、天満宮の前にある、あわもち屋さんに行きたかったからです（笑）。で、到着したなり目に入ったのは、いろんな古着屋さん。おもしろい柄行の男物の襦袢が最初に目に飛び込んできました。飛びついたのは、私ではなく母親。ただし、さすが外側にあるお店。少々、全体的に値段が上気味だったので、まずはお参りにと、市の間を歩いていくことにしました。次に目に飛び込んできたのも、やはり古着屋さん。結局2件目で、母親がなぜか青と白の着物に目が行ってしまい、それで１０００円でちょっと面白い着物を買うことができました。これは、母親が気に入って買ったのですが、やはり母親が選ぶと広衿。私は一人で広衿を着る自信があまりないので、バチ衿にしてほしいんだけどなぁ、、、と思うんですが、母親は「大昔は、なかなか広衿の着物なんて作ることができる人なんて、お金持ちしかいなかったのよー！だから、昔の着物やって広衿いうたら価値があるのよ。今のポリのうそもんの広衿風とは違うのよ。」と考えているそうな。まぁ、それも一理ありです。でも、私からすると広衿は自分で着づらいので、そうなるとその着物に袖を通しづらくなる。だから、実用的、ていうことを考えるとバチ衿なんだけどなぁ。まぁ、実家に住んでいるなら、広衿の着物にして、お母さんと一緒に来て、おでかけして、てのもありですが、今はアメリカに住んでいるので、なかなか母親の手を借りられないんだけどなぁ・・・。でも、まぁ、その青色と白の着物は面白かったし、丈もそんなに大きくないから、私も気にいったんですけどね。で、私たちの隣では、オーストラリア人かと思われる女の子が、ほっぺたを真っ赤にして、日本語で「これ、ください！！」と、子供の着物を2着買っていました。うちの母親は、これにいたく感動したらしくて、「わー！！！いいねぇ！！」と、ちいちゃく拍手。お店のおばちゃんも、「はい、どうもありがとう！！｝と、ものすごい笑顔でした。母親は、外国の人が古い捨てられているような日本の着物を手に取ってくれたのが、何か嬉しかったそうです。そうだよねー。私もうれしかった。ただし、その後、その女の子を、あとの端切れを売っているお店で見かけたのですが、お店の人がいけずで、「買わへんねんやったら、商品にさわらんといてくれるー！？」という勢いで、感じ悪く商品のほこりをはらっていました。うちの母親は、これに大変腹が立ったらしく「うわぁー、いけずやわぁー。かわいそうに。あの女の子、楽しそうに着物の柄とか見てはったのにー。」と、えらく悔しがっていました。普段は着物なんて見たくもない、とか言いだしかねない母親ですが、どうやらこのオーストラリアの女の子に触発されたようで、とりあえず古着屋はかたっぱしからいって、物色し始めました。しめしめ、と、私は、まぁ、後ろからついていったんですが、どうやら銘仙を見ると、母方の祖母のことを思い出すようです。「これ、おばあちゃんがもう何十年も前の若いときに着てたのと、柄が似てるわー。」とか「やっぱり、銘仙は可愛いわー。」と、お店のおっちゃんと話をしながら、なぜか洗い張りの穴の開いた銘仙を購入。「えっ！？これ、また仕立てる気なん！？」と聞くと、どうやらはその気はない様子。というのも、後で家で広げてわかりましたが、かなりたくさんの穴が空いていました。仕立て直すには、ちょっと難しい感じです。でも、どうやらだからこそ買ってみたくなったようです。これで、ブラウスかスカートか着物用のストールを作ろうかなぁ、なんて言っています。余った布では、私の頭につけるリボンを作りたいそうですが、いや、リボンという年齢では・・・。その後、ようやくお参りを済ませて、母親はおみくじをひきに。大吉だったようで、むこうのほうから修学旅行の中学生にまみれて、満面の笑みで帰ってきました。そこから、また古着屋を色々めぐりましたが、少し残念なのが１つ。綺麗に着物をたたんで並べているところもあれば、もう、てんこもりにしていて、下の方の着物は、どっかのおばちゃんの靴に踏まれていたり、土まみれになっていたりすることなんです。あー、かわいそうになぁ・・・と。あまりにかわいそうなので、それを拾ってみると、どうやら裏を張り替えたんでしょうか、まだ裾にもガーゼやらしつけやらがついている着物がありました。広衿を見ると敬遠してしまう私ですが、ちょっとあまりにもかわいそうなので買うことにしました。この時点で２着。そこから、歩いていると目の前に、話し言葉からして東京の女子、しかも雑誌のKIMONO姫から抜け出てきたかのようなガールズが5人ほど、着物を物色していました。みなさん、帯にレースをあしらっていたり、髪型やらなにやら、大変にぎやかです。「きゃぁー！これ、かわいい！！」「これ、素敵ー！！」と、色々と目移りされているご様子。うちの母親はその奇抜なファッションに度肝を抜かれたらしく「あの人たち、ファッション界の人かしら？」とドキドキしているご様子。「おかあさん、今は、ああいうのも流行っているのよ。」というと、少々私の着物に関して寛容になった様子。「へぇー。色々やってもいい時代になったのねぇ。」しかし、母親がそういうやいなや、ふと、古着屋の店主のおばさん、その東京ガールズの1人の襟首を捕まえているではありませんか。どうやら、お直しおばさんと化しているご様子。かるた結びに可愛く帯締めをしていたお嬢さんでしたが、着物の衿をがしっとひっぱられ、帯の下からはしょりもひっぱられていました。明らかにお嬢さんは、不服な顔です。お友達もちょっと、どうしていいかわからない、という顔です。うちの母親まで小声で「楽しんで着てはるねんから、ほっといたったらいいのに。。。」です。結局、その古着屋さんから、お嬢さん方はそそくさと出ていきましたし、私も母親もそこでは買う気はしませんでした。その後、いろんな陶磁器やらをみてから、最後は、やはり、もりもりとてんこ盛りにされているところで、作り帯と、八寸帯（かなぁ）と、半幅かなぁ、というのを３つで１０００円で購入。普段ならこういうのを買うと母親に怒られるのですが、何かしら母親はノリノリです。縁日のノリで、寛容さが増したのでしょうか。オーストラリアの女の子に触発されたのでしょうか。１つ300円の帯に上機嫌で、「これで、色々な着物が楽しめるわねーー！」と大満足です。デパートのリサイクル市みたいなところでは、袋帯とかばかりみている母親ですが、今日はどうやら私が一人でも結べる帯を安く買おうということに集中していたようです。「お太鼓結ぶときはな、お母さんも、お父さんに後ろ締めてもろたりするねん。あんたは、アメリカでお母さん手伝ってあげられへんからなぁ、もう作り帯と結びやすいのんにしときー。」自分で選ぶと同じようなものばかりになってしまうのですが、母親が選ぶと、自分とはまったく別のタイプのものが手に入るので、こうやって一緒に、古着屋をめぐるのはとても楽しいものです。と、私と母親がわいわい楽しんでいる間、父親は、かわいそうにふらふらと荷物持ちとなっていました。。。でも、久々に縁日の雰囲気を楽しめてよかったのと、あわもちを食べられたということで大満足のようでした。「家まで近かったら金魚すくいするのになぁ。」とか「これは、スマートボールだー！」と少年のようでした。

  2013.05.26

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• つ、つ、ついに買ってしまった！！

  おじいの形見の、さんしーん！！と、BEGINの歌を歌っています。最近、母親が歌声というものに行っているらしく、どうやらそこでアサドヤユンタと十九の春と芭蕉布を歌っていると聞きました。あら、これはちょうど私がアルゼンチンでおじい師匠から教えてもらった歌ばかりじゃないですか。と、どうしても母親とこの沖縄の歌を歌いたくなってえーーい！！と三線購入！！！嬉しいー！あと３、４日で届くそうなので、とても楽しみにしています。十九の春は、どうやらバタヤんこと田端義男さんが（もう、お亡くなりになりましたね）、歌っていたようでYouTubeで聞きながら、うーん、うまいなぁ、と思っていました。三線のお店は、私が「付属のツメがセラミック製なのが嫌なので、水牛の角製に変えてください。差額は払います！」という要望にも嫌な顔せず答えてくださって、とても感謝しています。もう、届くのが楽しみで楽しみで、今から工工四のテキストを見直しているところです。十九の春、おもしろい歌なんですよねー。わたしが、あなたに惚れたのはちょうど十九の春でした今更離縁というならば、もとの十九にしておくれみたいな歌詞で。これを歌うと母親が大爆笑するので、やっぱり、三線弾きながら歌ってあげたいなぁ。

  2013.05.15

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• 久々の母校へ

  久々に学校のゼミに行ってきました。２年以上ぶりの母校です。実家から電車にのって２時間。通学にこんなに時間をかけるのは日本人くらいのような気がします。アメリカなら通学はJ氏の車で１５分。バスでも２０分。でも、日本じゃバスにのって、電車に乗って地下鉄にのって、地下鉄にのって、電車にのって、そこから１５分歩いて・・・うーむ・・・この往復４時間をもっと有効利用したいもんです。携帯をいじるんじゃなくって！！母校にいったのはほかでもありません。先生やら後輩に挨拶するのと、あとは来週実はゲストレクチャーを頼まれているので、それの下見です。久々の母校は、耐震工事のために、研究室がカバーで覆われていた（苦笑）。先生の研究室も一時的に違う場所へ。ということで、先生をみつけるのに３０分もかかってしまった。久々に参加したゼミでは若い男の子が発表をしていましたが、アメリカの発表とはちがって、ほんわかした、穏やかなものでした。なんとなく懐かしくなって、みんなと立ち話をして帰ってきましたが、そうかー・・・私もあの中にいたんだなぁ、と思うと変な感じです。アメリカの大学と日本の大学は校舎も、いる人たちの話の内容も、服装も、全部違うので、不思議な気分でした。どっちがいいかなぁ？うーん。。。日本にいると、大学にはおしゃれをしていかないといけなさそうですが、アメリカだと、まったくおしゃれをしていなくても大丈夫なので、気楽なのはアメリカ！でも、あのゼミのまったりした感じは日本！日本のしがらみにしばられているとしんどいことが多いけれど、日本のしがらみを考えないようにして生きていると、とても楽しい。世界中のどこにいても自由を感じられるような生き方をしたいもんだ、と改めて思いました。

  2013.05.14

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  和解、そして姪っ子がやってきた

  昨日から、今日にかけて姪っ子がやってきました。上が２歳半に下が３か月。とてもかわいくて、もう、おばばか丸出しになっています。とりあえず、帰国して１週間。色々とてんこ盛りですが、ほぼ毎日私は掃除をしています。老眼で見えなくなったんだろうなぁ、という隅っこのほこりやら、台所や洗面所、お手洗いの水垢。重層とアルコールには大変お世話になりました。窓ガラスもガラスクリーナーで拭いた後には、新聞紙で水けを取り、何年もしてあげられなかった大掃除をやっている気分です。祖母たちが着たり、縫った物が出てきて、母親と着物のことで言い争ったり（笑）。どうしても、母方の祖母が適当にざっくり縫ったという着物を捨てる！と言い張るので、こんな格好で掃除をしてみました。いつも通りの適当、エプロン姿です（笑）。が、実は、これ、その母親が捨てようとしていた母方の祖母の着物の上に、母親が結婚した時にもってきたエプロンを上から着ているんです。これにタスキがけをして、掃除機をかけ、トイレ掃除も、階段掃除も全部こなしました。それをみて、母親が一言。「・・・ごめん、やっぱりこれは捨てちゃだめだったね。」どちらも、母親が捨てようとしていたものです。（だから、エプロンがちょっと皺皺で失礼！）肌寒い夕方にはちょうどよかった。（どうも私の家の中は寒いんです）。ということで、きれいに掃除ができたあと、姪っ子たちを綺麗な家に迎え入れることができました。前にあったときは５カ月くらいだった上の子が、大きくなって、「○○ちゃん、可愛いねー！」というと、「○○ちゃん、可愛い？」なんて聞き返して来たり、「キティ―ちゃんのスリッパ、可愛いでしょ？」なんて言ってきてくれたり、叔母としてはその成長がうれしい。私のことは「おばちゃん」ではなく、名前にちゃんづけで呼ぶように弟が指導したせいか、まるでお友達のように接してくれました（笑）。しかし、子供はエネルギーがありあまっているんでしょうか、すごく動きますね！！おばちゃんは、本日は少々筋肉痛です！

  2013.05.12

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• ようやく終了・・・

  さて、おとといをあけて、ようやくすべての着物の虫干しを完了させました。あー、疲れた・・・。私ひとりの着物なら、どうせ木綿とかばかりなので、汚れたら風呂場でうどん屋になるだけでいいんですが、母親の分となると、かなり沢山の数になりました。それでも、別にたくさん着物を持ってきたほうではないと言っているので、おそらく世の中のみなさんのおうちの箪笥には相当な数の着物が眠っているのではないか、と想像しています。なにかしら、穴の開いた男物の兵児帯が出てきたので、もう、これはJ氏にあげようかなと思ってます（笑）。虫干し、、、途中まで手伝ってくれていた母親ですが、途中から私一人の重労働に。なにせ、「お母さん、この着物はなにー？」「あっ、これはね、親戚のとこで買ったんよ。」「お母さん、この着物はなにー？」「あっ、これはお母さんが結婚するときに、いとこ２ひとと叔母さんが買ってくれたのよー。」「お母さん、この着物はなにー？」「あっ、これはおばあちゃんが娘のころに着てた羽織よ。」という会話はあるのですが、その後、干した着物をたたんで樟脳を入れて、一応、どの着物とどの下着があうのかわからなくなってしまっている母親のためにすべて採寸して、たとう紙の上にそれを書く、で、それをまた箪笥に戻す、という作業は全部私がやっていたんです。単衣やら、夏の着物はほとんどありませんでしたから、ほとんど全部、箪笥行きです。単衣は私のスーツケース行きです（笑）。というか、私がいたら引っ張り出して着るんですが、そういうわけにもいかないし、母親は着ないし。。。もったいない。。。私からみたら上等な絹の着物ばかりで（世間からみたらそうでもないと思いますが）、木綿の着物なんて１つもありませんでした。。。銘仙もそんなにたくさんないし。確か昔あったお召の着物がなくなっている・・・どこに行ったのかな・・・・。紬も大島が二つあるけど、あとはなんかやたらと小紋、色無地、付け下げが多い。そこで、ふと、母親に私がアメリカから持って帰ってきた私がワンコインで拾ってきた単衣の紬２つを母親に自慢してみせることに。「どうだ！」と見せると、そのうち一つは「これは、私に似合いそう！」と羽織っていましたが、その後また「あんた、こんなん集めてどないするのん？」といういやーな会話が。「着てるねんけど？」の答えに「アメリカやったらいいけど、日本ではやめてやー。あんたみたいな着方して外出られたら、お母さん恥ずかしい。」と言われ、(-_-メ)。。。結局そこから、「ぼろいんばっかり拾ってきて。そんなん捨てるようなもんや。お母さんは、おばあちゃんにもろたもんも、もう思い出にひたっててもしゃあないから捨てようかとしてるのに、あんたはどうしてそんな要らんもんに固執するんや！？」と、何やら雲行きが怪しくなっていきました。「お母さんにとってはいらんもんかもしれんけど、私にとっては要るもんや。思い出だけやなくて、使えるもんやから家で着てるだけや。」・・・と、また着物のことで喧嘩になってしまいました。綺麗な着物で外に出ようとすると「あんたは芸者か？」ぼろい着物で外に出ようとすると「そんな、みっともない。」お母さんを納得させられるような「着物を着た私」というのは、おそらく存在しないんだと思います。着付け師の人にお願いして着せてもらった着物で改まった場所に行くのはOKでも、私が普段に自分で着るのはダメ。でも、お母さんが言う通りに着るのであれば、オッケー。これじゃ、息苦しくて、母親の前では着物を羽織ることすらしんどくなりますねー。アメリカのほうが自由気ままに着られます。農家のおばあちゃんが着物で畑仕事をしているときに、手拭いを着物のところにかましていた話。呉服屋だった近所の元芸者のおばちゃんの話。母親だけ「生きた着物」の経験があるのはずるい。「昔は、みんな適当にやってたのよ。簡単なものやったのよ。」という母親ですが、どうして昔は簡単で今は難しくなっちゃうの？私の着物の着方を「恥」と、着物、襦袢、羽織のたたみ方がわからなくて私任せの母親に言われる。うーむ。。。確かに私はずるずるのだらだらでしか着られなくて、ぴしーっと着られない。絹の重い着物も肩こりするから、どうしても軽めのウールとか単衣の木綿がすごしやすい。冬ならネルの着物が一番いい。私ひとりで広衿の着物は着づらいし、帯だって半幅じゃない帯は扱えない。でも、私もJ氏も着物が好きだし、それで私たちはとても和やかな気分になれるんです。祖母の適当に作ったウールも、色々と祖母のことを思い出せるし、また、これはこれでとても和やかな気分になれるんです。それを、そんなもん捨てる、なんて言われたら、寂しくなりますね。。。しかし、お召がどこにいったのかいまだ行方不明。もしかしたら捨ててしまったんだろうか。ということを危惧して、捨てられてしまいそうなぼろい着物は私の衣装ケースか、スーツケースに移動させておきました（笑）。

  2013.05.10

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  墓参りへ

  昨日は、四国まで墓参りに行ってまいりました。２年ぶり。その間、もちろん親戚の方々は色々としてくださっていただろうが、２年も私は行っていなかったので、お墓の周りの草むしりして、お水あげて、お花あげて、じいさん、ばあさんに近況報告をして・・・ということをしたかったのです。最近少々気落ち気味の母親も、私が今年に入ってからずっと墓参りの話をしていたのがうれしかったらしく、何度も「うれしいなぁ。」と言っていました。お墓参りは、もちろん大事ですが、四国には美味しい食べ物がいっぱいあるのも、これまた魅力（笑）。朝の８時過ぎくらいからでかけました。関西にいる間はアレルギーでくしゃみと鼻水がとまらず、車の中でティッシュをこよりにして鼻に詰めるはめに。大阪で少々渋滞をしましたが、３時間以内で淡路島のインターへ。ここは、こんなに綺麗に橋がみえます。早速、ここでみたらし団子を食べたのち、鳴門のうずしおを見て、四国に到着。そこから屋島を通り過ぎ、途中でお花を買って、お墓へと向かいました。お彼岸に誰か来たんでしょうか、それとも誰も来なかったんでしょうか。どちらのお墓も草が生い茂っていました（苦笑）。なかなか掃除もできず、申し訳ない・・・と思いながら、根性を入れて草をむしり、お水をかけて新しいお花も活けなおしました。この時点で１時くらいになっていたので、お墓参りの後は腹ごしらえです。おひるごはんは、讃岐うどんにすることにしました。私が頼んだのは、おろし天ぶっかけ。１人前とは思えぬ、ものすごい量のうどんでした。残してしまった。。。美味しかったような、満腹で何も覚えていないような。。。この後、五色台というところにドライブへと出かけ、絶景を拝んできました。五色台ビジターセンターには、トトロがいますよー。館内ではトトロの歌がクラシックギターで弾かれているCDが流れていました。結局、この後、たんまりとお土産を買い込み、家路についたのが６時ごろ。瀬戸内海の夕ぐれは大変美しく、思わずパチリ。ただし、瀬戸内海を抜けて神戸に向けた瞬間、またくしゃみがはじまりました。四国は、どうやら私の体調にはすごくよいようです。帰りの車は、母親と十九の春やら、あさどやユンタやら、恋のバカンスやら、最近、母親が歌声でおぼてくる曲を大声でうたいながらだったので、今日は、少し喉がいたい・・・（苦笑）。両親にとっては故郷。私にとっては、知らない場所。ずっと同じ地域に住んでいない家は、こうなるんだなぁ・・・。二人ともずっと小さい頃の思い出話で盛り上がっていました。私は、そういう両親をみて、何かほっとしたような気分でした。

  2013.05.09

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  虫干しー！

  今日は風が少々強い京都でした。昨日は風呂釜を、今日はやかんとなべとを重層でピカピカにして、母親と父親にマッサージを１時間ずつ。すでに、自分の両腕が浮腫み気味です（苦笑）。でも、まぁ、日本にいるときくらいしかできませんからねー。ということで、今日は風は強いけれど、お天気がいいので着物の虫干しをすることに。この間、電話した時に着物の虫干しをする、と言っていた母親でしたが、実際は・・・・・・全然できてないー！！その理由が、「着物のたたみかた、忘れたー・・・。」数年前に少々大きな病気をして以来、着物の整理やらが少し億劫になってきたのもあるらしく、着物を広げる気にならない、とそういえばぼやくこともありました。なので、今日は一緒に箪笥を開けることにしました。実は、この母親の箪笥、祖父の手作り。最近はクローゼットの世の中なので箪笥そのものを持っている人も少なくなってきたし、幾度となく母親もこの箪笥を捨てようかとも思ったようですが、さすがに手作りとなると捨てられないようです。さて、色々と出てきました。私が今まで知らなかったものも出てきましたー（笑）。母親が忘れてたものも・・・。そのうちの１つが、この渋い銘仙。うーん。渋い。そのほか、昔、お茶会でお運びさんをしたときに着た菊の模様の小紋やら、入学式とかに母親がよく着てきてくれたオレンジ色の色無地、お正月に神社に初もうでに行ったウールのアンサンブル、親戚の着物の洗濯屋の紹介で買ったらしい友禅やら、懐かしいなぁとみていた中で、母親が「これは、もう捨てようかなぁ。。。」と言いだしたものが５つか６つ出てきました。その１：母方の祖母が適当に縫ったウールと思しき着物その２：近所のおばさんにもらった毛か何かの着物その３：上の着物の上にひっかけておけと言われたらしいつっぱりその４：もう１つつっぱり他にも似非絞りの羽織、あとつっぱりが２つほど。確かにこれらは古着屋でも相手にしてはもらえなさそうなものではあります。でも、どれもこれも私の普段着と同じような感じではないかーー！！！しかも、１つはばあさんが作ったものだし、もう１つは、祖母の近所に住んでいた元芸者のおばあちゃんで、もう亡くなりましたが、私も祖母のお葬式の時にご挨拶した方がくださったものだ。どうやら、説明力のあまりない（笑）母親によると、「これはお正月のときに起きて、これの上に突っ張り着てごちゃごちゃしたらいい。」と言われたそうな。これじゃ、全然何のことか意味がわからんのだが、そんな思い出のあるもの捨てるなんてもったいなさすぎる。しかも、この着物、内側にこんな風にひもがついてて、あげをしてあるので、私でも簡単に着られるようになっている！！！これを捨てるだなんて！！！ということで、私がいただいて帰ることになりました。こんなの持ってるなんて、知らなかったよ。あと、もう１つ思い出深い着物がこれ。これは父方の祖母が縫ったもので（母方の祖母とは全然違う）、どうやら母親の結婚が決まった時に、家に挨拶にくるときに着ていたものだそうな。この父方の祖母も母方の祖母も何と私と身長が同じ。横幅は父方の祖母と私は同じですが、母方の祖母はちょっと広いかな？今日は久々に母親の着物思い出話を聞かせてもらって、楽しかったです。おばあちゃんが若いときに着ていた銘仙の羽織も出てきて、私はウキウキ。あと、今日気付いたのは、これまで古着屋で私と母親とが買った着物のなかで、大きな違いがあったことです。私が古着屋で拾ってくる着物はたいがいバチ衿ですが、母親が選ぶものはたいがい広衿。私はアメリカにいくまでバチ衿とか広衿とか全然知らなかったんですが、どうやら、無意識に私は「今、着るもの」「普段着やすいもの」を選んで、母親は「やわらかい着物」「どっかにお呼ばれしたときにも着ていけそうなもの」を選んでいたようですね。今までまったく気づきませんでした。さて、明日はそんな祖母たちの墓参りまで四国に行ってきます。

  2013.05.07

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• 2年ぶりの帰国

  ついに、ついに戻ってきましたー！！！実に、２年ぶりの日本です。着いた瞬間にお寿司、そして昨夜もお寿司を食べたあんみつです。やはり、アレルギーがひどい。アメリカについた瞬間くしゃみに悩まされた私でしたが、日本も相当花粉が飛んでいますねー。どうやら、黄砂もすごそうです。２年もほったらかしの私の部屋は、アメリカから荷造りして送ったものや、いらないものであふれていますので、昨日は掃除に掃除をしていました。日本に帰ったら一番食べたいものがお寿司！だったので、着いたその日も、そして昨日もお寿司でした（笑）。とても単純な親に、単純な私ですが、やはり家族というのは、ありがたいですねー。この美味しいお寿司をアメリカにいるJ氏に食べさせてあげたいなぁと思いました。私のアルゼンチン土産もアメリカ土産のコーヒーもどうやら好評の様子。「調査にいってるんだから、観光じゃないのだからお土産はいいのよ。」という親ですが、いやいや、でも、あったほうが楽しいもんね？あと３日ほどすればうっとうしがられるでしょうが（笑）、たまには親孝行しないと罰が当たりますね。ということで、さっそく昨日は母親の愚痴聞き役とマッサージ、台所の細かいところと洗面所の細かいところの掃除と、家じゅうのほこりの掃除をしていました。重層で水垢の掃除、アルコールでたとえばほこりをかぶった電話機とか、スイッチ周りの掃除。これが、割とはまるんですよねー（笑）。さて、今から３週間少し。この間に２つのゲストレクチャーと、４回の英語レッスンと、夏学期の授業の準備をしながらも、色々と楽しいことをしながら、両親と過ごせたらなぁと思っています。

  2013.05.06

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• アメリカに戻ってきましたー

  うーん、約８時間のフライトの後、アトランタに到着。なんと５時間のレイオーバー。アルゼンチン発の飛行機は遅れることが多いので、信用していなかったのです。だから、乗り継ぎの飛行機をお昼くらいのにしたのに、逆に早く着いた！！そう、用意周到にすると、「なーんだ、用意何てしなくてよかった！」となり、用意をしていないと「用意しておけばよかった！！」というのが人生の常です。さて、昨日は朝の７時半に友人と待ち合わせでした。ええ、予定でしたよ。私が指定したのではなく、彼女が指定。で、やはり来なかった・・・。出立の日にこれはきつい。こんな暇があったら寝たかった。１時間待ってもこないので家に帰ったが、１時間も待ったのでいいよねー。。。で、アパートのチェックアウトをして、タクシーを捕まえようとおもったら、タクシーが来ない。ボンボンくるけれど、全部人を乗せている。こんなことってーー！！と焦りながら３０分も、外でまごまご。ついに、ポルテーロ（という門番ですかね）のおじちゃんが、手伝いにやってきた。「荷物観ていてあげるから１町向こうの大通りでタクシーをつかまえておいで！」と叫ぶおっちゃんに「すんません！」と叫び返して、大慌てで大通りに向かう。２分でタクシーを捕まえることができた。そこからシャトルバスのターミナルまで連れて行ってもらい、そこからバスで空港へ。ものすごい渋滞。現在アルゼンチンでは国会議事堂のまえで抗議運動が毎日のように起こっているために、そのデモのために、色々な通りが封鎖になっています。そのせいで普段なら３０分でいけるようなところを１時間半かかって空港に到着。と、ドタバタ状態で、ようやくアトランタについたところです。数年前、とくに８年前くらいまでは、「なんだ、アメリカなんかつまらないところに戻ってきたなぁ。。。」なんて感覚でしたが、最近は「ふぅーー、ようやく戻ってきた。。。」という感覚のほうが強いかもしれません。自分が変わったのか、アルゼンチンが変わったのか...。しかし、長旅はきつい。特に飛行機の旅はきつい。アルゼンチンは秋だというのに最後の１週間はまるで初夏のようにあたたかく、素敵な天候だったんですが、アトランタの現在の気温は約９度。うぬぬぬ。ラッキーなことにJ氏が空港まで迎えに来てくれるそうです。今日は早めの夕食をJ氏と、お気に入りのレストランで取る予定なので、たのしみ！

  2013.04.26

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• この世に偶然というものは・・・

  あと２日で渡米。なんだかんだといろいろな人に挨拶するために、てんてこ舞いです（笑）。で、ここ２、３日で驚くようなことがいっぱい起きています。で、ふと、この世に偶然というものはない、というカバラの教えを思い出しているところです（笑）。まず、何が起こったのかというと。。。昨日はEさんという、おばあちゃんい会いに行きました。私が初めてアルゼンチンに来た時に下宿を世話してもらった方です。今はもうその下宿はやっていないのが残念ですが、もうかれこれ１０年以上も友人関係を続けています。もうすぐアルゼンチンを去るので、ご挨拶にと伺ったのですが、途中で「いらない服があるんだけど、好きなのがあったらもらってくれない？」と言われました。おおー！洋服をここしばらく買ったことがなかったので、嬉しい限りです。どれどれ、とみてみると・・・なんと！！！！２００５年の４月、私がアルゼンチンにいたときに、やはり冬服をもってきておらず、貸してもらったジャケットがあるじゃないですか！！「あっ！これ８年前にお借りしたジャケットで、私がすごく気に入ったやつですーー！！！｝というと「えっ！？よく覚えているわねー！！」とのこと。そう、８年たって、ついに私のものになったジャケット・・・。このジャケットは８年前に、２０１３年には私のものになると知っていたのでしょうかねー（笑）。まず、これが１つ。で、次は今日。まず朝にあるアーカイヴで調査をしていたのですが、たまたま見ていた２００３年のビデオに、私の知り合いのIさんが映っていました。彼は評論家でありジャーナリストであり、私が初めてアルゼンチンに来たときに、生まれて２番目のインタビューをした相手でもあります。大変ダンディーなおじ様で、私のために近所のカフェから、カフェ・コン・レチェと、メディアルナというクロワッサンを注文してくれました。ほっぺにチュウをするのがこちらの挨拶ですが、ほっぺたが、もっちりしてるなぁ、と思ったのをよく覚えています。かっこいいスーツを着ていらっしゃいました。当時は、別件での調査をしていたので、その件についてのインタビューをしていました。ところが、今日のそのビデオは、現在の私の調査とドンピシャの内容で、「えっ！？Iさん、こんな調査してたのーーー！？」と、思わずびっくり！！！ただし、Iさん、数年前にお亡くなりになりました。まだ、若かったんですけどね。癌だったそうです。私がマイアミに住んでいた時期なので、もう５年近くになりますね。生きている間に、もっとお話しできたらよかったのにと悔やまれてなりません。そして、最後に、これもまた今日のことです。アーカイヴの調査後、ある学校の先生にお会いしに行きました。学校の目の前にあるカフェでお茶でもしながら話しましょうということで、１時間ほど話をしました。「お目にかかれてよかったです。今日は、どうもありがとうございまし・・・」といいかけて、右斜め前方をみて、絶句・・・・！！なんと、８年間、連絡を取り合っているのに、なかなか会えなかったピアニストの友人Pさんが座っていたのです。学校の先生にさようならをしてから、歩み寄り「Pさん！！！！」と話しかけると、向こうも面喰って、しばらく絶句し、「＆＊（（＊＆＊＆TO!G:I!!!!!]という声にならない声をあげ、しばらく、固く肩を抱き合っていました。８年です、８年。最初にあったのはもう１０年も前ですが、最後にあったのは８年前。当時は、仕事もなく、お金もなかったのに、私にいろいろと夕食を準備してくれたり、もてなしてくれたのが印象的でした。今や、世界的にも有名になりつつありますし、日本でもCDが出ていますし、学校の先生でもあります。この８年で私はまだ学生ですが、向こうはかなり出世しました（笑）！でも、ものすごい才能の持ち主でしたから、絶対にすごくいい音楽を多くの人にかなでてくれるようになる、というのは初めて会った時からわかっていました。「どうして、アメリカなんかにいるの。君はブエノス・アイレスにずーっといて、一緒にタンゴ踊ったり、音楽を弾いたりしなくちゃだめだよー！！！」と手を握りながら、まるで子供のようにはしゃいでいるPさんに、私もうれしくなりました。Pさんの素晴らしいところは、音楽が素晴らしいだけではなくて、その人格です。売れるために音楽をしているわけじゃない、というのは今までの彼を見ていてよくわかります。今日、彼の授業参観をしたのですが（笑）、生徒にも「あ、これが好きだ！と思ったら、迷わずやりなさい！」「こうやったら売れるんじゃないかー、なんて考えずに、ひたすら好きなことをやりなさい！」「ここの音楽の、この部分がすごいいいよね！なんてすばらしい、言葉にできない感情がこの音の間からにじみ出てくるよね！！！」と言っていました。これは目からうろこ。私の日本の先生たちは「仕事を取るためには、だれだれさんに挨拶にいっといたほうがいい。」「なになにの場で発表して名前を売っておけ。」ということばかりです。Pさんの授業をみてて、私も久しぶりにピアノを弾きたくなりました（笑）。で、ついつい休憩中に、もののけ姫を弾いたんですけどね、冷や汗をかきましたよー。・・・と、まぁ、だだだだだーーーっと偶然ともいえることが、いっぱい私の目の前で起こった昨日、今日でしたが・・・ふと考えると、偶然なんてないのかもしれません。もし、私の行動やすべての人の行動を鳥瞰することができたならば、どうして今日私が、ここであの人と会って、話をしたのか、という意味がわかるのかもしれません。そして、この１３年の間に、まるでよどみに浮かぶうたかたではないですが、多くの人と出会い、そして音信が途絶えたり、つながっていたり、途絶えていたのがまた繋がったり・・・としています。ずーっと続いている、友達でいてくれている人たち。地球の裏側でもあった瞬間に、止まっていた時計が動き出したかのように、８年の月日を感じさせない関係って、きっとね、価値は測り知れないものがあると思うんです。生きていたら、どこかで出会える。今は、SNSやらEメールやらですぐに連絡が取れますが、遠い遠い昔の人たちは、それこそ一期一会ともいえるような素晴らしい出会い方、別れ方をしていたんだろうなぁ、なんて思ったりもします。でも、やはり生きていたらどこかで会える。会える時には、会おうとしなくても会える。だから、少しゆったりした気分で、もう流れに任せたまま人生を生きてみるのも悪くないんじゃないかな、と思った１日でした。

  2013.04.24

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• これは、ダイエットが必要かー！

  昨日、おしゃみの先生と歌を歌っていた時に「あなた、パン食べてる！？」と聞かれたので「へ？」と答えると「歌うたのは、もっと太って、大きな声出さないと駄目よー！！！」とのこと。はっはっはー。と豪快に笑う先生のとなりで、知り合いが「いや、あんみっちゃん太ってるよ。」と一言。（なにーー！！！！！と私の心の声）。「太ってる、太ってる。」（さらに繰り返すかーー！！？）私の体型が一体誰に何の影響を及ぼすのか知りませんが、昨夜は合計４回は「太ってる！」とその人に言われました。・・・くすん。まぁ、確かにアルゼンチンに来てから体重増えたかも。ていうのも、炭水化物天国ですもんここ。それに夕食が始まるのが夜の１０時過ぎだったりしますし。それに上記の知り合いを含め、日系のコミュニティーにはやたらと化学調味料を使う人が多い。私は、どうも化学調味料やら農薬やらがいっぱい入っているものを食べ続けると、どんどんむくんでいくんですよね。それに沖縄の人は油をたくさん使う料理が多いのも特徴です。炒め物にも「えーーっ！？私の３倍は入れてるー！」というくらい油が入っています。で、もちろんおもてなしの心がみなさんありますから、「食べよ、食べよ。」とどんどんなんでもかんでも食べさせようとしてくださいます（笑）。（数年前はそれで調子に乗って食べて胃炎を起こしましたから、今回は少し節制し、太っただけでとどめることができましたよー。）とりわけ顕著なのが、指とおでこのあたりのむくみです。まぁ、そのむくみもふくめると、明らかに有機野菜に、化学調味料なしの岩塩なり海塩、有機のしょうゆに、有機のお米、お肉、などを選んで食べている私には、ここの食生活は少々きついものがありました。００８年頃までは、そんなに農薬やらなかったと思うんですけどね。今回は、防腐剤がいろいろと野菜に入っているんじゃないかと疑問を持っています。というのも、１か月ぶどうが腐らなかったですからね。野菜は危ない。お肉もどうも危ない。となると、一番安全なのはパンとパスタ。そう、炭水化物。ということで、まぁ、たぶん２、３キロは太ったんじゃないかなぁー（笑）。でも、２、３キロ増えても、私、別に太ってないし。増えたところで体重４５キロ未満なのに・・・・。まぁ、これから言えることは、他人の体型について、ぐちゃぐちゃということはしないほうがいい、ということですね。痩せたねー、も太ったねー、も。むしろ、「綺麗になったねー。」とか「大人っぽくなったねー。」とか、そういあいまいなものにしといたほうがいいんじゃないかなぁと。というのも、大変親切でいい方ですが、「太ってる」と３回言われた時点で、ちょっとその人のことが嫌いになったもん（笑）。だって、３回いうのは意地悪だもんね。そういや上記の彼女・・・２月頃にある男の子がお手伝いにきていたとき、毎日その男の子に「でぶ。」「ダイエットして痩せなきゃだめ！」と何十回も言い続けるそばから、ソーセージの山盛りとパンを目の前に出していたなぁ、と思い出した。私は「２０歳の男の子なんだから、体型のことはあんまり言ったら、かわいそうだと思いますよ。やめたほうがいいんじゃないでしょうか？」と言ったんだよね。そうしたら「そうかしら。それで気にするなら、少しはやせるでしょ。私は親切で言ってるの。」と返ってきた。で、結局２週間後、その男の子は顔を見せなくなった・・・。損してるよなぁー。ていうか、他人が太っていようが、痩せていようが、とやかく言うもんではない。しかも、自分が依頼した痩身トレーナーならともかく、赤の他人ですから、余計なおせっかいなんですよね。彼女の場合、「７０近くになっても２０代の時と同じ体型」というのが、自慢なようですが、たぶん２０代の時と同じ体型のはずがないんですよね。ようは、痩せてるのが自慢なわけです。それには、ものすごく努力をしているのは、私から見てもわかります。ものすごく頑張ってて、すごいなぁ、と思います。でも、他人が同じように頑張っていないと腹が立って、「あんた、太ってる。」と言ってしまうのは、ちょっと病気になんじゃないかなと心配になるほどです。寛大なJ氏は「太ってる！？誰がそんなこと言ったの！？日本人って目がおかしいんじゃない？」「太いか太くないかよりも、健康かどうかのほうが問題だよ？」「自分が今の姿に心地よくないなら、エクササイズして満足すればいい話で、他人の体型がどうのこうのなんて、関係ない。」さすが、いい個人主義のアメリカ人。ちなみに、アメリカで体型や体ののことをその人に向かって、口に出して悪くいうと、結構、問題となります。これは、人種や民族関係でも、同じように問題となります。アルゼンチンでは、割と人がずばずばっと「あんた太ったわ。太ってる！」とか、「おい、デブ。」と呼び合ったりしています。ないしは、「くろんぼ！」というのがあだ名だったりします。どっちがいいか悪いかは置いといて、私がどうしたいか、というとやはり身体的特徴をずばずばというのは、どうもなじめないなぁと思った次第です。

  2013.04.21

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  あと１週間足らず

  いやぁ、長かった。４カ月もアルゼンチンにいたもんなぁ。あと１週間足らずで、アメリカに戻ります。で、そこから１週間で日本。実に２年ぶり。ということで、現在、ものすごく忙しい状況です。なになにさんに挨拶したり、なになにさんに新しく会ったり・・・というのも、また８月にこちらに戻ってくることになりそうだからです。６－７月はアメリカで授業を１つ教えないといけないし、J氏の妹さんの結婚式だし・・・と今年は、もうめまぐるしく進んで行っています。もう１年の３分の１は終了ですものね。大人になればなるほど、もっと時間がほしいのに、どんどん時間が早く進んでいるような気がします。そういうときこそゆっくりしないといけませんね。今までの歴史上の人物を見ていても、多産な人は、どうも生き急いだような印象を受けます。ので、忙しい合間にすこーーーし、今日みたいにあまり何もしない１日を挟むように心がけています。。。。これがいいのか、悪いのかはわかりませんが（笑）。昨日は、某おじいさんとお会いしていました。非常に面白いおじいさんで、昨日はトーマス・エリオットのある引用について語ってみよう、からお話が始まり、結局４、５時間しゃべっていました。（あ、これ私の本業ですから、遊んでるわけじゃないんですよー）その後、おじいさんの仕事場で写真をぱちり。このアトランタってのは、サッカーチームか何かの名前でしょう。おじいさんが撮った写真なので、微妙にピントがずれてます（笑）。ま、４カ月の調査でしたが、なにかしら実りがあったような、もっとできたような、そんな気持ちです。

  2013.04.20

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• かわいこちゃんのお友達

  今日は、あるカフェで開かれているデュオのコンサートに行ってきました。９時から始まるのを８時だと勘違いしたわたし。チケット引換所で、「すみません、遅くなりました。」と言いますと、受付の女の子に「１時間も早いですよ！？」と言われ、ガーン！まぁ、そのおかげで、先着順の席順だったのでベストな席を取ることができました。もちろん、お客はまだ誰も来ていません。あちゃー☆と恥ずかしいなぁ、なんて思っていると１０分後に女の子が。あら、と思ったら何と私と同じテーブルではありませんか。ここアルゼンチンは見知らぬ人でも目があったらちゃんと「こんにちは！」とあいさつするのがふつうなので、お互い、こんばんは！とあいさつをしました。みたところ、私よりかは５つくらい若いかなあ、という女の子。また、これがえらくべっぴんさんなんです。かわいい女の子が傍に座っていると、話しかけようかなぁ、どうしようかなぁ、とそわそわ気味の私。ウェイトレスの人が注文を取りに来たのをきっかけに話をすることにしました。「この音楽が好きなのー？」に始まって、コンサートが始まるまで１時間ほど二人で盛り上がりましたー。やはり、どこの国でも、笑顔でにこにこしている女の子は、べっぴんさんです！にこにこが、私のほうにまでやってきて、お互いにこにこといい気分で過ごせました。あー、これはいいことを教えてもらったなぁという感じです。どんな時でも笑顔の人に、悪い気分は絶対しないですもんね。さっそく、某ソーシャルネットワークでお友達リクエストを送信！で、コンサートですが、これが素晴らしかった。久々にコンサート終了後、体ががちがち震えました。今日はピアノを弾いていた音楽家とご挨拶をする約束だったので、「こんにちは！」とコンサートの終了後に行くとあろうことか、挨拶をしながらぶるぶる震えてしまい、少々おかしな人となっていました（笑）。このべっぴんさんの女の子にそれを言うと、笑っていました。コンサートはパレルモという地区であったのですが、私の住んでいる中心地に帰るのには、１１１番のバスに乗らなければいけません。それを２台続けてミスってしまったので、結局気分もいいことですし、約3.5キロほど１時間かけて、あるいて家路につきました。いやぁ、今日は素敵な１日でした。

  2013.04.13

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• なんたら文化の代表

  アメリカにいても、アルゼンチンいても、同じ日本の出身の人たちの行動に、ぎょぇーー、だったり、とほほ、という気持ちにさせられることがある。基本的に、私は他人に迷惑をかけていなかったり、良い動機に突き動かされての行動なら、結果はどうあれ、別にいいんじゃないかな、というくらいしか思わない。しかしだ。どうも、解せないことが、いわゆる「日本文化の代表です！」という顔をして、めっちゃくちゃなことをする人が、割といることです。とりわけ、大学など教育機関に属している人にそういう人が多い。もし、私が「日本文化について紹介してください。」と言われたら、責任ある大人として、あくまで、自分自身の経験や体験の話です、ということにしています。で、自分が一番親しんでいる話についてお話をすると思います。例えば、我が家では家族内で使っている方言が全員違うとか（笑）。ですので、茶道について話をしてください、と２年程前に言われたときは、一度はお断りしたんですよね。。。。だって、私は茶道をお師匠さんのもとでやっていたのは、小学校から中学校にかけてで、そこからはやっていないわけです。しかも、私が習ったのは小島流で、またほかの流派だと違う話になるだろうので・・・。しかも、茶道の話をするときに、わざわざ着物を着ていくことはしませんでした。というのも、その当時は、着物を普段から着ようなんて思っていなかったですし、いわゆるプレゼンテーションに使うスーツみたいな着物ってどんなかな？と思っても、手元には浴衣と、民芸紬くらいしか持っていなかったんですよねー・・・。なので、普通に学会発表をするような服より少々軽い服でしました。というのも以前から、真冬に浴衣で外をうろうろしているアメリカにいる日本人の女の子たちを見て、少し恥ずかしい思いをしていたからです。で、某大のおじょうさんで、こちらにいらしていた方がいました。どうやら、とあるコミュニティーで日本文化を紹介してくれと頼まれたのでしょうか。真冬に浴衣に兵児帯で茶道のデモンストレーションをしたそうです。。。おおー。すごいー。。。もし、彼女が浴衣の４枚重ねとかで、「浴衣でも冬に着て何が悪い！」という信念の持ち主で、凛とした態度の人だったら、私は尊敬していたんじゃないかな、と思います。しかし、彼女の場合「どうせ、外国人は着物と浴衣の区別すら知らないんだから、適当に日本っぽいことしといたらいいわけでしょ？」という感覚で、やったこともない茶道も適当にインターネットで調べて、デモンストレーションをしたそうです。いやぁ、すごい度胸です。ただ、私の場合は、どのお茶であれ、お茶は「しきたり」とか「文化」とか以前に、「美味しいお茶を点ててさしあげたい」のが一番大事なんじゃないかなぁ、なんて思います。たとえティーバッグのお茶だったとしても、お湯の温度を気にしたりとか、楽しい会話だったり、相手に何かしてあげたい、という気持ちだったり、そういうのですごくおいしくなると思うんですよね。日本の文化の代表である私をみて！・・・と、ジーパンの上から真冬に浴衣をはおって人前で得意げに、とりあえず抹茶を茶筅でこすって、「飲む前には時計回りに２回半まわすのよ。」なんて他の国の人に言って、一体何を伝えたいんだろうかな。百歩譲って、もし、それが「日本文化に親しみやすくするきっかけづくり！」という意気込みがあるんだったとしたら、私も「へぇー！」だけで終わっていたと思うんです。でも、目的が自分に注目してもらうため、だった場合。もう、これは恥ずかしい。とても恥ずかしい。これは、ランドセルみたいな帯しょってる着物スクールなみに恥ずかしい。洋服で考えても、真冬に薄手の木綿一丁のバスローブ着て人前には出ない。ていうか、そこのお母さんやらおばあちゃんやらは何も言わなかったんだろうか。形だけ追ってる世の中なのかなぁ・・・と少し寂しくなりました。また、もし、私が同じことをしようとしたら、おそらく私の母親はやめなさい！と止めてくれると思うんですよね。母親のおさがりのウールやら民芸紬やらをもたしてくれたのは、真冬に浴衣を着るようなことだけはやめてね、風邪ひくから、という会話の後でした。・・・と考えると、きっとそういう会話が親子でもなされていなかったのかなぁ、なんていう風にも思えます。だとしたら、これはなんとなく恥ずかしいというよりも、寂しい事態なのかもしれないですね。だから、そういう寂しさにかこつけて、「着付け」スクールなんかが、洗脳・・・いやいや、非常識なことを臆面もなく教えるという事態になっているのかもしれません。ここ数年、ワンコインのふるーい破れたような着物を色々と拾ってきましたが、やはり、作っていた人も着ていた人も、筋が通っていたんだなぁ、ということに驚かされてきました。同時に、昨今のすべてにおける「安直さ」にも気付かされてきているように思います。着物っぽい形してたら浴衣でもいいだろう。マニュアルに冬に着ていい着物は、これ、って書いているから、これを着たらいいだろう。日本文化の紹介なら適当に抹茶をしゃかしゃかしたらいいだろう。・・・こういうのが海外だったらOK？いやぁ、私はとてもじゃないけど、できないなぁ。

  2013.04.10

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  ドタバタ

  いやぁ、忙しい。この夏休みの予定が決まったー！！と思っていたら、あれよあれよ、という間に、来年の５月までの予定が全部決まってしまった・・・汗。今日はお昼間に某音楽家のおじちゃんと会っていました。おじちゃんが、スポーツ用のTシャツを買うのにつきあってあげたら、だいじなアーカイヴに連れて行ってもらうことができました。私が何度メールを出しても、門が開かなかったのですが、おじちゃんと一緒だと顔パス？で、アーカイヴのセンター長まで出てきたではないか。うーむ。これぞ、アルゼンチン式社交術。日本も似たようなものかもね。コネで色々なことが動くものね。。。で、その後、おじちゃんの家で約７時間ほど談笑し、ピザを食べて帰ってきました。あっ、着たきり雀なのは、ご容赦くださいませ（笑）。同じ服ばっかり着てるなぁ。おじちゃんに今後の予定はと聞かれて、「んー、８月からまたブエノスに戻ってきたいけれど、なにせ調査金がおりるかどうか次第ですー。」と答えたら、自信たっぷりにおじちゃんは、「ん。取れるよ。」そうかなぁー、えへへー。なんて言って帰宅したら、どうやらこの間、提出した調査費の申請書が通ったようです。日本の研究者みたいに大きな額はもらえませんが、それでもまた３か月くらいはアルゼンチンに来れそうです。ほっ。で、２０１４年の１－５月まで、また大学での助教のポストが回ってきそうなので、５月までの仕事があれよあれよと決まりました。あらぁー。。。その割には、日本で仕事が全然決まらないんですけどねー。１００％日本の公募は落ちてますー（笑）。どうやら、私がやっていることは日本では必要とされていないみたいですね。グローバル化を目指す日本の教育は、本気でグローバル化を目指しているわけではなく、グローバルな気分化のようで、外様組（海外組）で、日本の就職が決まった人は今までに私の周りでは１人しかいません。その彼とも日本に帰ったら、お茶でもする予定なので、日本に帰っている間に日本の状況をいろいろと教えてもらおうと思っていますー。すでに、２つゲストレクチャーが決まっているほか、２人の素敵な男子とお茶の約束、３人の先生にご飯をおごってもらう・・・いやいやご挨拶に伺いにいく約束をしています（笑）。短い１か月の日本滞在まであと１か月。今から楽しみで仕方がありませんー！

  2013.04.05

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  4年ぶりの友人

  今日は久々に年配の友人Hさんと会った。最後にあったのは４年前。彼は、歴史的録音のすごい収集家で、世界各国から希少録音を求めて音楽会社がやってきたりします。以前にお会いした時は、まだ７０代後半だったのかな。来世では私の彼氏になりたいんだとはりきっていました（笑）。（その時にお会いした、楽譜の収集家のおじさんもいたのですが、この方はどうやらお亡くなりになったそうです。）このHさん。どうやら尿路か腎臓か膀胱か何かの病気で少々入院をされていたらしいのですが、つい最近、よくなってきたということでようやくお会いすることがかないました。さすが、ポルテーニョ。８０代半ばになっても、お家でもちゃんとシャツにスラックスに革靴です（笑）。記念に写真をパチリ。手術後は心配だということで二人の娘さんが、交代に家に来られるらしく、今日はその方たちともお会いすることができました。それもそのはず。以前にお会いした時に比べて、物忘れもひどくなっておられるようですし、どうもお手洗い関係の方も、相当難しいことになっているようです。今日もレンズマメを火にかけていたのにそれを忘れて焦がしてしまったり・・・。そうかぁ・・・初めてここに来たのがもう１０年以上も前。その時に６０代後半だった人はもう８０を超えているんですよね・・・。私自身は変わったつもりはないのに（みんなに、「やせたね」と言われるんですが、加齢によるものかと思われます）６０代と８０代の差は大きい。以前７０代ちょこちょこで元気に歌を歌ってた人が、もう杖をついてじゃないと歩けなかったり・・・そうか、私の記憶は昔のままだけど、確実に時は流れているんだなぁ・・・と思った１日でした。どうやら、私のために貴重な録音物を用意してくれていたようです。これは・・・あと２年以内に日本で本を出版しないといけないですねー！

  2013.04.02

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• 日本に一時帰国の予定ー！

  世の中ってのは、人生ってのは、よくわからんもんだ。私は、たまに無性にホラー漫画が読みたくなるんですよね。で、「こわいいぃーー！！」といいながら「もういっちょ！」と、またページをめくっていたりします。そしたら私の大好きな関よしみさんが、出雲大社のことを書いてあるのを見つけたので、ふむふむと読んでいた。スピリチュアル関係なマンガも、ホラーマンガなみに好きな私なので、ほうほう！と読んでいた。どうやら、この本、２、３年前に出たようなんですが、そのなかで２０１３年には伊勢と出雲で大遷宮がおこなわれるらしいと書かれていた。へぇー、２０１３年ねぇー。・・・あっ！今年ー！？なんて、思っていたら、突然ぴこーん！とメール。夏の６月半ばから７月末にかけて、集中講義を教えることになるかもしれません。・・・となると、６月から７月に日本に帰るのは無理。８月には・・・半ばころに、もし研究費がとれたらアルゼンチンに戻ってこないといけないので、日本に帰るのは無理。となると、日本に帰ることができるチャンスは５月しかない・・・。ということで、今日は朝から６時間ほどずーっと航空券を扱っている会社のウェブサイトとにらめっこです。分刻みで、チケットの値段がかわるんですよね。一時期は、日本アメリカ往復チケットは８００ドルくらいのこともありましたが、最近は燃油サーチャージが増したり、なんだかんだで、割と航空券が高い。。。昔の倍近くする。うぬぬ・・・。と６時間ねばって、なんとか希望通りの価格の航空券が買えました。ということで、５月の連休中から１か月弱の一時帰国です。・・・というところで、ふと、気付きました。この間の私の誕生日の時の父親のメッセージ。。「５月に帰ってくるとのこと、楽しみにしています。」あの時は、「無理じゃん！」と言っていましたが、結局、５月に帰ることになりましたね・・・はは。なに、うちの父親は予言でもしたのかーーー！！！！ま。そんなはずはないんですけどね！ここ最近、母親もずっと「帰ってきて。帰ってきてー。」と言っていたし、父親もそんな感じでしたので、なんとなく、親のそういう思いが、色々な流れを変えたのかもしれないですね。私も、「帰ってあげたいなあ」て気持ちが強かったですし。J氏とは先週１週間だけ会って、また４月の末に１週間だけ会って・・・と、なかなか一緒に時間を過ごす暇もありませんね・・・（苦笑）。

  2013.03.27

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  ちょっと、おしゃれな本屋さん

  さて、たまには、ちょっとオシャレな場所の紹介でもしようかなー。これはどーこだ。劇場だと答えた人。正解です。本屋だと答えた人。正解です。そう、ここは１１０年程前、オペラ劇場だったんです。アルゼンチンを含め、色々な国でもそうですが１９世紀末から２０世紀初頭にかけて、劇場文化がものすごく栄えましたね。でも、その勢いは、映画が１９４０年代頃に盛んになってくると同時に廃れていきます。廃れるというよりかは、演劇か映画に取って変わったというほうがいいでしょうね。で、その娯楽も今や下火ですから。ということで、ブエノス・アイレスでは、それこそ何千という数の劇場が建てられ、そしてつぶされました。今でも劇場として機能している場所は多くありますが、大方はつぶされて駐車場になっているとか、キオスコになっています。この本屋のオーナーは粋な人だったんでしょうか。劇場の形はそっくりそのまま残して、本屋さんにしちゃった、とそういうわけです。バルコニー席のところもちゃんと本棚になっていますね。で、舞台のところはなんと素敵なカフェになっています。私が、この場所を初めて訪れたのはもう８年も前でしょうか。今もちゃんと形が残っているのは嬉しいもんです。その間に元劇場を利用したコーヒー屋さんがいくつかつぶれましたから。本を見に来ている人が、今度は舞台でコーヒー飲んでるのを見られて、また、コーヒー見ながら本を見ている人を見るわけですな。いろんな意味でよく計画された場所だと思います。私はJ氏と、カフェ・コン・レチェ（日本でいうと、コーヒーに泡立つミルクを混ぜたもの）と、メディアルナ（砂糖衣のついたクロワッサン）をいただきましたよー。カフェ・コン・レチェとは違うお店ですが、こんな感じです。このカフェ・コン・レチェはJ氏が来た時に、行こうとした盆踊り大会に参加できず、仕方がないので有名なカフェへといったときの写真です。まぁ、私たち、大男と小さい女がそろいもそろって、甚平に浴衣で南米の街を歩いていて、おお目立ちというか、悪目立ちというかしていたんですが、仕方がないので、家で写真を撮りました。身長差がありすぎて、どうも狭い部屋ではうまく写せないということで、鏡に映して撮ったんですが、どうも一緒に取ろうとすると、私の胴体が映らないか、J氏の顔が映らないかで難しいことになってしまいます（爆笑）。ちなみにJ氏、１９２センチ。わたくし、１４７センチ。自分のなかでは、最近背が伸びたかなぁ、なんて思い込んでいたんですが、J氏と映ったこの写真をみて、いや、気のせいだったな、と改めて思ったところです。・・・J氏、ひげをのばしていて、誰かに似てるなぁ、誰かに似ているなぁ・・・と思っていたら、そうそう、あれだ、キャンディキャンディーに出てくるアルバートさんが一時期山にこもってるときに、ひげが伸び放題だった時があって、その時の感じに似ている。

  2013.03.25

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• 疲れすぎで眠れない夜

  今日は、朝の１０時から夜の７時までぶっとおしで調査でした。いやぁ、天気でよかったけど、暑かったなぁ・・・。少々、疲れる人間関係の一部を垣間見る瞬間もあったけれど、疲れて帰ってきてふと眠れん・・・とぼーっとしていると、頭の中で誰かが「くだらんことに心をつかってはいかん。」といっているような声が聞こえたので（いやぁ、相当つかれてるな。）あ、なるほどー。となんとなく、再び眠気が襲ってくるまで、心穏やかにぼーっとしております。どうも私は物わかりが悪いのか、頑固なのか、言葉として他人事としてはりかいできるのですが、どうも自分のこととなると、色々とおろそかになっているようです。で、ぼーっとしながら、ふと癌でお亡くなりになった昔のピアノの先生のことを思い出していました。とても厳しい先生で、私にとっては４人か５人目のピアノの先生でした。最初についた先生は、無意味に厳しくヒステリックな先生で、たぶん、私のことが気に入らなかったのでしょうか、一度は弾いている最中に腕を振り払われて、椅子から転げ落ちて青あざができたことがあります。当時、私は小学校４年生でしたが、少々拒食症気味でガリガリだったのもあり、たぶん、先生が思っているよりも軽かったんでしょうね。それをきっかけに、次の先生に変わりました。私は、この先生がとても大好きでした。何せ、初めて先生のおうちにお伺いしたときに、とても素敵なティーカップで、ミルクティーを出してくださったんです。私の家から自転車で２０分でもいけるし、おっとりとした、とても上品で、まったく怒らない若い先生でした。しかし、先生の結婚をきっかけに次の先生につくことになりました。次の先生は、とても面白い先生でした。腕の毛がものすごく長くて、先生が教えているときに、どうもこしょばゆいんです。「我慢しなくちゃ！！」と子供ながらに頑張りましたが、ある日、ついついこそばすぎて、腕をかいてしまったら、先生が「あ、ごめんごめん、腕の毛がかゆかったー！？」とあっけらかんとおっしゃるので、ここは笑ってもいいんだろうか、どうだろうか、と迷った末、真剣な顔で「いえ、そんなことありません。」と答えた覚えがあります。この先生は、スケジュールが合わなくなったため、次の先生へと引き継ぎとなりました。この先生は、先生と友達との間という感じで、私のことをとても褒めてくださいました。なかば、買いかぶりすぎなところもあったんでしょう。で、この先生の先生を、中学になると同時に紹介してくださったんです。その先生の先生、という人が私が約１０年程お世話になった最後のピアノの先生ということになります。非常に厳しいけれど、ユーモアもある先生でした。上手に弾くと、「ま、いいでしょう。」あんまりうまく弾けないと、「帰りなさい。」２年に１度は発表会。２年に１度は夏合宿。夏の白馬で１０日ほど朝から晩まで強化合宿でした。今から考えれば、よくもわが親にそんな経済力があったもんだと感心します。どうやら私がピアニストになれると、信じ込んでいたようです。私も信じていましたので（笑）、頑張ってたのですが、結局、ピアニストになれなかったことは、本当に申し訳なく思っています。その先生とは最後にお別れの言葉を交わすこともなく、後から人伝いに亡くなったと知らされました。私が習っているときに、確か子宮の全摘手術をうけた先生でしたが、どうやらその癌が転移していたようです。その先生について、数か月に１度思い出すことが２つあります。１つは、ある発表会の時。まぁ、大概ドレス合戦になるんですが、私の母親は貸衣装じゃなくて、真っ黒のベルベッドにゴールドの刺繍がほどこしてあるドレスを買ってくれたんです。（というのも、貸衣装のほうが当時は高かったから）その衣装をつけてリハーサルの時に先生が「貸衣装に着られてちゃダメよ。」とおっしゃったんですよね。うちの母親もその場にいたのですが、ぼそっと「借りたもんやないねんけどねぇ・・・」とつぶやいたのを聞いて、何か大人たちの間で、どうしようもないことが起こっていると・・・余計におどおどしてしまったのを覚えています。もう１つは、これが、どうも現実か夢なのかわからない。私はどうやら先生に電話を入れて、ピアノのレッスンの予約を入れて、すっぽかしたみたいなんですよね。母親にその話をすると「なんで、辞めたピアノの先生に予約をいれているわけ？そんなはずない。あなた、頭、大丈夫？夢と現実の区別ができない病気なんちゃいますのん？」と心療内科をすすめられてしまった。でも、私は、どうもピアノの先生と電話でお話をしたような気がしてならないんですよね。あまりにリアルすぎた夢だったのか。それとも、現実にすっぽかしてしまったのか。先生がお亡くなりになった今は、確かめるすべもありません。先生が私のことをずっと気にかけていらした、というのも人伝いに聞きました。私もずっと、先生のことを考えていましたが、結局、私がアメリカに来て１、２年経ったくらいに亡くなっておられたようです。でも、あの夢なのか現実なのかよくわからない先生との電話での会話を思い出す度に、もう数年間ピアノを弾いていない私のことを悲しんでおられるだろうか、とか、考えてしまいます。決して弾きたくないわけじゃないんです。時間がない、、、という以上に、心の中で、「まだ。もう少し待って。」という自分の声が聞こえるんです。ピアノは、私にとって、思い入れが深かった分、傷つくことも多かった楽器です。人と面と向かって話すのが難しかったので、言いたいことは音にしていました。自分からピアノを取ってしまったら死んでしまうと信じていたくらいです。（実際、ピアノを辞めて私の一部は死んでしまって、違う部分が生まれた、という感覚でいます）。くだらないことに心を使っている場合じゃない・・・ていうメッセージがぽっと頭に沸いて、その後にピアノの先生のことを思い出したことを考えると、私が、本当にくだらないことで日常生活のなかで心を痛めているのを、先生が、半ばイライラしたような、あきれたような顔しながら、どこかから見てくださっているのかもしれないなぁ・・・なんて感じがしました。さて、もう２時半。あー、はやく寝ないと明日は９時に掃除のおばさんがやってくるーーー。

  2013.03.25

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• 実は今日は・・・

  ・・・誕生日でした。昨日、J氏がエセイサ空港からアメリカへと旅立ち、（マイアミで足止めをくらったようですが）私は朝から調査へ。帰宅後、２０分仮眠をとって、先ほど１０時くらいに帰ってきました。たまたま、本日は朝に仕事場を離れる人がケーキを持ってきたので、図らずして、バースデーケーキをゲットした気分になりました（笑）。で、たまたまそのケーキを持ってきた人と、今日は大学に行く予定があったので、バスにのって話しているうちに、今日が誕生日だとばれた（笑）。両親からは別々におめでとうのメールが来たのですが、母親からは、「あんみつが地球に存在していると考えるだけで心強い」となんとも感動的なメール。・・・だが、その直後に「で、友達とピザを食べにいってきまーす！」と書いてあった。・・・。まぁ、よかったねぇ。父親からは「５月に帰ってくるときには迎えに行きますので日時を伝えるように。」とあった。え・・・いつ５月と言いましたっけ・・・。希望が勝手に予定へと父親の頭の中で変更されている・・・。無理無理。６月には、J氏の妹の結婚式に出ないといかんしね。あとは、イスラエルにいる有名な音楽家のおじさんからメッセージをいただきました。直接お会いしたことはないですが、一度スカイプで音楽セッションをしたことがあります（笑）。ていうか、単に楽器をかき鳴らしただけ。しかし、J氏ですら今日がバースデーだと忘れている（まぁ、１７日に１日半早く言ったからよしとしようか・・・）というのに、イスラエルのおじさんが覚えてくれていたのには感激。このおじさん、実はアルゼンチン出身。・・・他は誰も覚えてなかった。親は覚えていたようだが、弟も弟の嫁も姪からも何のメッセージもこなかったので、あんみつ叔母ちゃん、もう拗ねちゃう！！！そういや、去年もこんな調子の誕生日だったなー（笑）。どうも、自分が誕生日だと宣伝すると、周りに気を遣わせてしまうのが嫌なんですよね。まぁ、でもそうすると誰からも祝ってもらえなかったり、ひｔ（というより、私のことを覚えている人とか気にかけてる人なんていないのかなぁ・・・と遠い目になったり・・・）それで、しょぼーん！とするうえ、誕生日プレゼントも今年はなかったー！がっくり、、、とさらにショボーン！とするのですが、４月にこちらを去る前に、自分で自分へのごっつい誕生日プレゼントを買おうかなぁー、なんて思っています。なによりも、J氏がアルゼンチンまで来てくれたのが最高のプレゼントでしたねー！ちなみに、私のバースデー・ディナーは日系移民のおばちゃんが作ったゴーヤを、あんみつ流にアレンジしたゴーヤチャンプルー・チャーハンでした。

  2013.03.20

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  お隣のウルグアイへ

  さて、J氏がやってきてはや一週間。・・いかん、調査が滞っている・・・。先週の日曜は、盆踊り大会に行くぞとはりきって、甚平と浴衣で出かけた私たち。おもいっきし目立っていました（笑）。１９０センチの大男の金髪のお兄ちゃんが甚平で、おちびな日本人の子が浴衣で、地下鉄に乗り、電車の駅に到着すると・・・あれ、電車がない。どうしたのかなぁ、と思いつつも切符を買おうとすると、「あんたたち、お祭りに行くの！？」と日系人に話しかけられました。どうやら、彼女の家族もお祭りに行こうとして、電車が出ていないのにパニックな様子。朝の９時半ごろに電車に何かものを放り込んだバカ者がいて、それで列車事故のためにまったく電車が動いていないとか。で、バスでいくと２時間かかる、、、ということで、　私たちは結局あきらめてまちをうろうろすることにしました。そんな、はちゃめちゃなブエノスアイレスでの生活に疲れて（笑）・・・というか、私のビザの関係で、二人でウルグアイに行こうということで、１泊２日で、コロニアというリゾート地に行くことにしました。ブエノス・アイレスからは、ブケブスという船が出ていて、１時間だったり３時間でお隣の国へといくことができます。コロニアという町はもともとポルトガルに占領されていたのだけれど、途中でスペイン人にとって代わられたようで、街の石畳や、建物のからポルトガル様式なのかスペイン様式なのかわかるそうです。これが、街の風景。（この写真、街の灯台の一番上から撮ったのですが、階段をあがらないといけなかったので、降りた後、膝が笑ってました）。さすが、観光地。ブエノス・アイレスの喧騒のなかでの人々のクールさと比べて、みなさん、どう外国人を扱ってよいか心得ていらっしゃる（笑）。こんな感じの通りを抜けて。。。夜はワインとピカディージョ（いわゆる、つまみみたいな感じ？）これに死ぬほどチーズがついてました。これはチーズの一部。泊まったところも、なかなか素敵な場所で、応対してくれた人もとても感じがよく、久々にJ氏もリラックスした様子。よかったー。これは、いわゆる個人ツアーパックで購入した旅行だったんですが、交通費（ブエノスとコロニア往復）、現地での交通費、現地での市内観光ツアー、宿泊費（朝食込）、それから１食フリーのお食事券がついていました。フリーのお食事はこんな感じ。ホテルの人は、そこのお店は食堂みたいな感じだから。。。とか言ってましたが、貧乏学生な私には、いやいや、立派なお食事処でしたよ。前菜に始まり、メイン、それから、最後はデザートまでついていました。デザートには、手作りのプリン（スペイン語ではフラン）。と、たくさん食べて、ワインを飲んで、ビザも更新して帰ってきました（笑）。

  2013.03.16

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• J氏初の南米

  いやぁ、インターネット・モビル（モバイルのこと）では、なかなかブログがアップできませんでした。これまで３つ別のものを書いたのですが、全部途中できえてしまった・・・。でも、今日からは大丈夫。なぜなら、同じブエノス・アイレス市内でインターネットつきのアパートに引っ越したからです。引っ越しの理由は、それもそのはず、J氏がついにこちらにやってきたからですーーー！！！さすがにお世話になっている人の家にJ氏まで転がり込むのはまずかろう、ということで、J氏も来るし、いい機会だと思って、ブエノス・アイレス市のなかのアパートに引っ越したわけです。・・・家賃がすごく高い・・・首都だもんね・・・なかで、なんとか手ごろなものを見つけました。J氏にとっては初の南米。朝の７時に到着予定だったので、４時起きで飛行場まで迎えに行こうと意気込んでいたら、昨夜急に連絡がはいり、「フライトがオーバーブックされてたみたいなんだよね・・・だから次の飛行機で行く。」とか。いや、こっちもチェックインの時間とかあるんだけど・・・とすったもんだしましたが、結局、私も４時じゃなくて６時起きで済んだし、J氏は、オーバーブックされてたために５００ドルのクーポン券みたいなもんをもろたそうだし、（これ使って、J氏の妹の結婚式にいけそうだ）なんだかんだとオッケーでした。しかし、久々に英語を話したら（といっても２か月ぶりですが）、いやぁ、やばいことになってます。・・・英語がでてこない。まぁ、もともと器用に話せてはなかったが、ひどくなってる。スペイン語と英語の間を通訳しながら、汗かいてました。久々にあったJ氏は、ひげが伸びてて一瞬誰かわからなかった！！！本人は、私がいなくなってちゃんとした料理を食べていないから太ったのを気にしているようです。まぁねぇ。そんなにわからないけどなぁ。で、知人宅から私の荷物をタクシーで運んで、引っ越し終了！現在、J氏は疲れからか昼寝中。この後、近くの大型スーパーでいろいろなものを買わないといけません。とにもかくにも無事についてよかったです！！

  2013.03.09

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• はざま

  こちらにきてからはや２か月と１週間ちょっと。微妙なスペイン語を使うことに慣れてしまい、スペイン語を上達させようという気がなくなってきました（これはいかん）。まぁ、そもそも語学そのものに興味がないので、全部適当なのですが。昨日は実はある申請書の締切でしたので、毎日、うんうんうなりがら書いていました。これは、また秋にアルゼンチンに戻ってくるための旅費関係の助成金なんですが、どうでしょうね、うまくいくといいんですが。それで、J氏に英語のプルーフリードのお願いをして、結局７度くらいの書き直しでした。１週間前にはかけてたのですが、締切の１日半前に指導教官から書き直しを命じられ、大慌てで書き直した次第です。まぁ、これはアメリカの助成金。日本の助成金はーー、とみているとどうやら、今年から某学術振興会の年齢制限が撤廃されることになったという情報が入ってきました。これは、４０歳を過ぎて大学院に入った、という人には朗報ですね。ただし、博士号を取得してから５年以内の人に限るそうです。私の場合、既に日本の博士号を取得し、直後にアメリカの博士号を取ろうと渡米しました。よって、この年齢制限撤廃が去年だったら、助成金に応募できていたのですが、去年は年齢制限のせいで申請書が提出てきませんでした。で、今年は博士号を取得してからの年齢制限にひっかかり、応募ができない。なにかしら、制度がよくなったーー！・・・かのように見えるときには、必ず憂き目をみる制度のはざまに存在する人がいるというのは、忘れたらいけないですね。私は普段から日本の「年齢制限」とか「年齢差別」を撤廃すべきだと主張してきましたが、こういう形で年齢制限が撤廃されたことに、まぁ、嬉しくもあり、なんとも複雑な気分です。年齢制限だけ撤廃してもいいというわけじゃないんですがね。まぁ、仕方がない。先日、もう御年８０近い某名誉教授とインターネットを通してお話しする機会がありました。私の研究は日本では理解されにくいであろう、ということをおっしゃっておりましたが、「まぁ、おきばりやし！」と励ましのお言葉を受けました。長年日本での高等教育機関に携わってこられた方にそういわれますと、こちらも、頑張ろうという気になりますねー。さて、素敵なことといえば、なんとこの土曜にJ氏がアルゼンチンにやってきます！朝７時に空港到着・・・はやすぎ・・・ですが、迎えに行きます。バスで。よって今週末から来週はとっても楽しい時間となりそうです！

  2013.03.06

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• インタビュー

  最近、雨が降って気温が２０度前後までさがったり、これまた今日はお昼は３２度まであがったり、と寒くなったり暑くなったりのアルゼンチンです。こうやって徐々に雨の日が多くなり、秋になっていくんでしょうねぇ。確か４月にはすごく寒くなっているはずです。日本の１０月みたいなもんでしょうね。３月９日にはなんとJ氏がなけなしのお金をためて、こちらにやってきます。私がなけなしのお金をためてアイルランドに行ったように、J氏も初の南米旅行です。現在、カナダ人と米国人はアルゼンチンに入るときは、別途１２０ドルほど取られるようですから（日本人は大丈夫）、出費がーー・・・。今、お世話になっている人のところにずっといるのもなんなので、J氏が来るのをきっかけに新たに家具付きのアパートを借りることにしました。この２か月ほど、何から何までお世話になりっぱなしで、ありがとうございました！！と、出国の際にはちゃんと御礼をしようと思っています。初めての南米が治安が悪化したアルゼンチンかぁ・・・。まぁ、できるだけよいところをみて帰って行ってほしい気もしますが、いいとこだけってのは無理でしょうねぇ。さて、私も着々と調査を進めています。とはいえ、なかなか進まないんですけどね。本日は、某おじいさんとインタビューでした。なんとなく、若者とのインタビューは話が続かなくて１時間ちょこちょこで終わってしまうんですが、おじいさんが相手だと最長７時間になります。これは、お年寄の人がおしゃべりというのではなく、やはり長年生きているとそれだけ話も多いですし、面白いですし、それに何より、私が聞いていてリラックスするんですよねぇ。若者とのインタビューだと、こう緊張して（笑）。とりわけ同年代へのインタビューは難しい。野心的な若者が多いので、インタビューをしたら自分にとって得か損か、やっぱり考えているような気がします。もし、私が○○新聞の記者とかだったら、喜んで５時間でも６時間でもインタビューをしてくれるでしょうが、しがない学生とわかると、やはりそんなに時間を費やしたくないと思う若者が多いんじゃないかなと思います。彼女募集中の若者ならば、少々身の危険もあるので、外国での調査は気が張ります。ところが、長年生きていると、今度は今まで蓄えてきたものを次の世代へと渡していくという感じになるんでしょうね。もっと、もっと・・・と色々な話が次から次へと出てきます。今日のインタビューは４時間でした。さて、２月もあと１週間で終わって、３月となります。あと２か月でまた米国へと戻ります。最近スペイン語しか使っていないせいか、私の英語がおかしなことになっていて、J氏に今日かけた電話の留守電に、「Talk to you later」（また、後でねー）というつもりが、「Hablamos later!」と、妙なスペイン語と英語が混じったものになっていました（汗）。ちょっと、４月５月は英語のリハビリが必要かもしれませんねー（笑）。

  2013.02.23

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  三線のレッスン

  本日は、人生初の沖縄の三味線、三線のレッスンを受けてきました。先生は、某なんたら流のお師匠さん。お世話になっている人のおじさんということで、そのよしみでレッスンを受けることに！！７０過ぎの方と聞いていたので、どういう方かしら、と思っていたら、なんとまぁ・・・世の中に、こんなに朗らかで、すがすがしくて、あかるくて、あったかい人はいるんだろうか、という方でした！！！戦前の沖縄をそのまま保った感じの方です。もう、こちらにきてから60年が経ちましたとおっしゃっていました。お父様は、こちらに１９３５年の段階ではいたそうですが、おっしょさんは、１９５２年にこちらにいらしたそうです。それまでは、家族と九州に疎開していたとのことです。で、レッスンの様子ですが、これがまた面白い。褒めて伸ばすというか、「そう！」といいながら、もう、無理やりです。「はい、やってみよう！」と、突然よくわからないまま弾くことに。これも、やはり楽譜みたいなのがありまして、合やら、四、工、中やらという文字が並んでいます。これを覚えない限りにおいては、みてもなにのことやらわかりません。今日は安里屋ユンタと春の踊りを練習。ユンタのんは、完全に挫折。春の踊りも微妙ですが、なんとか歌もち（前奏）は弾けるように。レッスン風景おっしょさんは、自分のことを「じいちゃん」とおよびになります。「じいちゃんが弾くから見とってよーー！！」教えるのが楽しいとのこと。で、明日もレッスンです（笑）。ちなみに、レッスン代は取らずに教えてくださっています。アルゼンチンにきて、沖縄の三線を移民のおじいちゃんから学ぶ。非常に貴重な機会にめぐまれております。

  2013.02.10

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• わたしは、そんなんだからダメ？（笑）

  あー、疲れた１日でした。今日は、実は某所で面接があったのです。仕事の。通常、最初の書類審査では通るのですが、その後の面接と筆記試験で、昔はぽしゃっていました。今回は年齢制限が５つも下のところに、出したのですが、書類審査では通ったので、面接に行ってきた・・・と、まあそういうわけです。たとえば、就職活動をしている若い子たちに聞きたいのですが、その「熱意」というものを表すのに、いったいどういうことをしているんでしょうね。私は「熱意」というものの表し方は、人それぞれだと思いますし、大げさな言葉を使って熱意なりやる気をあらわすのは、なんとなく空々しい気がするので、どうも使いにくいのです。これこれをやっていく自信はありますか？という質問に対して、「はい！」と潔く答えるのが若さなのでしょうが、まだ、始めてもいないのに、自信なんかあるはずありません。でも、自信満々というわけではないけれど、やれる気がする！というような時は、どういえばいいんでしょうね（笑）。あなたは、ここに骨をうずめる気ですか？的な質問に対して、「はい！」と潔く答えるのがいいのでしょうが、いやいや、まだ採用もされてもいないのに、どうして骨をうずめる気です、なんて答えることができるんでしょう。そこまで考えるに至っていません。と、やはり、正直に言ってしまうんですよねぇ（笑）。・・・ということを、お世話になってるおばちゃんに言うと、「ああ、あんたはそんなだからダメなんだ。」「もう、そりゃ、落ちたな。」と言われてしまいました。（結構、ひどいこというのね）まぁ、落ちたかもしれないけど、「だめ」っていうのは腑に落ちない。そうなのかなあ？私は、妙に自信たっぷりに自分を見せかけるなんて芸当、とてもじゃないけどできません。で、その見せかけの自信を演じないといけないのが、面接なんでしょうか？じゃ、面接ではいったい、面接官は何を見ているんでしょうか。もし、私の人となりをみていただくのであれば、やはりそこは、わけもない自信たっぷりな自分を演じるより、誠実な自分をわかっていただきたい、という風に思うんですよね。くだらない演技をするよりかは。ただし、世間はそういうくだらない演技をする＝この会社なり組織でやっていける人、とみなすのかもしれません。そこに無理して入れたとして、私は、そんなところでやっていけるんだろうか・・・という不安もあります。それよりも、正直な自分を出して、もしそんな私をみてくれる場であるならば、その後もずっとやっていけるような気がするんですよね。なんて、言っているから、わたしはダメなんですかね（笑）？だめなんかじゃない！という自信ならありますよー。でも、そういう演技ができないから、社会に適応（迎合？）・・・てのは、苦手なのかもしれません！

  2013.02.08

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• 盆踊りの練習

  昨日は、いつもゴーヤをいただく日系のコミュニティーへ盆踊りの練習へとでむきました。まぁ、日曜でしたから、たまにはたのしまないと、ね。意外に、ハワイや南米などの日系コミュニティーでは、盆踊りが盛んなんですよー。踊りの先生てのがいらして、それでみんなに円になって練習です。河内音頭の音楽で、炭坑節を踊っている・・・のが普通らしい。さすがに炭坑節は全員踊れるみたいです。その後、あられちゃん音頭です。めっちゃんこ、めっちゃんこ、めっちゃんこー、・・・いやぁ、知っている自分は、若くはないということですね。で、ほかにもさくら音頭やら、きよしのずんどこ節にふりを付けたものもありました。あとは、ジンジンジンギスカーンにふりを付けたもの。（これは、年寄バージョンと若者バージョンがありました）。最後は、沖縄の何かしら盆踊りの音楽にふりを付けた新しい盆踊りもありました。一応、元素人ダンサーですので（苦笑）、ふりはすべておぼえましたが、これはふりを覚えたら面白くないんですよ。ふりを適当に覚えて、間違いながら適当にやると、周りも自分も楽しい、それが醍醐味なんですねぇ（笑）。ですので、ふりをちゃんと覚えた私よりも、適当に逆向きに回ってたり、手が逆に上がってたり、人が飛んでいないところで、おもっきし飛ぼうとしてるおばちゃんたちのダンスのほうが、おもしろいし魅力的。そして、踊りの合間にはゴーヤの育ち方の話になっています。（スペイン語で）。おじいちゃん、おばあちゃん世代は日本語で話もできますが、おばちゃん世代では日本語は片言です。そして、なぜか私はここでは実年齢よりもかなり若く見えるらしく、「うちの息子に彼女がいないから、どう？」といわれまくりでした。ちなみに、息子さんは１６歳。いやいや、半分くらいの年齢じゃないですか・・・（汗）。日本でお嫁先を探している女子は、アルゼンチンの日系社会に目を向けるのもいいかもしれませんよー（笑）。

  2013.02.05

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• 盆踊りの練習

  昨日は、いつもゴーヤをいただく日系のコミュニティーへ盆踊りの練習へとでむきました。まぁ、日曜でしたから、たまにはたのしまないと、ね。意外に、ハワイや南米などの日系コミュニティーでは、盆踊りが盛んなんですよー。踊りの先生てのがいらして、それでみんなに円になって練習です。河内音頭の音楽で、炭坑節を踊っている・・・のが普通らしい。さすがに炭坑節は全員踊れるみたいです。その後、あられちゃん音頭です。めっちゃんこ、めっちゃんこ、めっちゃんこー、・・・いやぁ、知っている自分は、若くはないということですね。で、ほかにもさくら音頭やら、きよしのずんどこ節にふりを付けたものもありました。あとは、ジンジンジンギスカーンにふりを付けたもの。（これは、年寄バージョンと若者バージョンがありました）。最後は、沖縄の何かしら盆踊りの音楽にふりを付けた新しい盆踊りもありました。一応、元素人ダンサーですので（苦笑）、ふりはすべておぼえましたが、これはふりを覚えたら面白くないんですよ。ふりを適当に覚えて、間違いながら適当にやると、周りも自分も楽しい、それが醍醐味なんですねぇ（笑）。ですので、ふりをちゃんと覚えた私よりも、適当に逆向きに回ってたり、手が逆に上がってたり、人が飛んでいないところで、おもっきし飛ぼうとしてるおばちゃんたちのダンスのほうが、おもしろいし魅力的。そして、踊りの合間にはゴーヤの育ち方の話になっています。（スペイン語で）。おじいちゃん、おばあちゃん世代は日本語で話もできますが、おばちゃん世代では日本語は片言です。そして、なぜか私はここでは実年齢よりもかなり若く見えるらしく、「うちの息子に彼女がいないから、どう？」といわれまくりでした。ちなみに、息子さんは１６歳。いやいや、半分くらいの年齢じゃないですか・・・（汗）。日本でお嫁先を探している女子は、アルゼンチンの日系社会に目を向けるのもいいかもしれませんよー（笑）。

  2013.02.05

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• 朝帰りの調査

  ハードな週末です。朝帰りが続きます（汗）。というのも、アルゼンチンではコンサートは夜中に始まるのです・・・。このコンサートは夜の１０時に始まります・・・というと、「なんだ、早いね。」と言われます。今日は最初は夜１２時と言われていたのですが、結局始まったのは夜中の１時。で、帰って来たら朝の４時半でした。ハードだ。今日行ったのは、centro cultural matienzoという、パレルモ地区にあるお店。１階がディスコとバー、２階に休憩する場所、３階はまた野外のバーになっています。これは、彼氏彼女やら、友達と来る場でしょうね。私もJ氏と一緒なら、もっと楽しめたやもしれません。で、バスは２４時間動いているので、バスに乗りますと、運転手のおじさんにとつぜん、「純粋な魂の塊が乗ってきた・・・」と言われました（笑）。口説き文句にしてもそらないで、という言い方。しかし、私は実は「純粋な魂」とか言われるの、これでもう４度目か５度目なんです。しかも、全員クリスチャン。１度は、アフリカ出身の牧師をやっている同僚に、「君の魂は、すごく純粋だ。。。僕には見える。」といわれました。で、今回はバスの運転手さん。これまた、クリスチャンらしい。いきなり乗客に言ったら、ドン引きでしょう、それ。私が純粋な魂なら、もう世界中の皆さんは、クリスタル・クリアーに純粋のはず（笑）。まぁ、いいや、「汚れた魂が乗ってきた。」とか言われるよりは、気分もいいもんね。しかし、アルゼンチンで朝の４時半に帰るっていうのは、さして遅くないようである。運転手のおっちゃんにも、「随分早く帰るんだね？」とか言われました。いや、徹夜でカラオケとか、飲み歩きとか、私もしたことありますよ、昔。でも、最近、アルゼンチンでコンサートが始まる時間には寝てるか、勉強してますから、私。うーむ。未知の世界ですな。でも、思いましたね。世の中でディスコみたいな場所は危ないとか、頭ごなしに、けなす大人もいますが、私は、そういうオトナの人は一度ディスコみたいなところに脚を運んでみたらいいんじゃないかな、と思います。彼らには、彼らなりの流儀があって、意味があって、てのを肌で感じます。アルゼンチンのクラブ文化は、担い手の方が意外に硬派な考えを持って行動している人が多いので、ガンガントロピカルな音楽が流れて、若者がはねたり飛んだりする横で、どうみても７０近くであろうというおばさんが踊っていたりします。（日本だと考えられないですね（笑））。私、日本は年齢差別を色々やめないといけないんじゃないかな、って思います。若者だからクラブに行くんじゃなくて、若者が担う文化だけど、誰でもウェルカムって文化にしたら、もう少し世代間の理解が生まれるだろうにな、と思います。おばちゃんが、お洒落して若者の横で踊ってるの、すごくかっこよかった。その横で、私は「腰痛が―。」と腰を押さえてましたけどねー・・・。

  2013.01.27

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• 調査の感じ

  とまぁ、適当なタイトルをつけてみました（笑）。調査は、どんより・・・いやいや、ゆっくり進んでおります。ただ、深夜の調査が多いので、体力を温存できる間に、寝ておかないと、という感じです。うっかり疲れると口内炎ができて、熱出してしまうので、そうなる前に寝溜めを頑張ってしています。昨日と今日はいわゆる寝溜めの日。今日は夕方の６時半に、数年ぶりに会う友達とお茶。C氏は、実は７年前まで大阪に住んでいたんです。で、私のスペイン語の家庭教師（だったはず）でした。文法とかを学ぼうと思っていたのに、結局スペイン語でだべって２時間終わっていたような・・・。それでも、まぁ、今でも友達です。今回会うのは５年ぶりかな？どうも、私の友人関係はのんびりと、浅く長くのおつきあいのようです（笑）。J氏は、今学期も学生相手に教えながら、論文を書いています。気温はお昼間でも氷点下だと聞いて、いやぁ、２０度くらいで「寒い！」と文句言ってすみません、という感じです。私も調査の傍ら論文を書いたり・・・いや、語弊がある・・・書こうとしたりしていますが、なかなか。渦の中にいると、渦全体が見えないといいますか、あとで、アルゼンチンから出た後にしか、調査のことが書けないような気がします。ので、本日もインタヴューの書き写し作業に勤しみます。１週間に１度はインターネットでカメラを使いながら話をしますが、これはスカイプ以前の世界では考えられないですね。うちの両親からは、早く日本に帰って来いとメールが来ますが、いやいや、そう簡単にいいますが、日本に帰ったら帰ったで、「あんた、就職は！？」となるでしょう？ということで、職がないのならば、日本にはなかなか帰られないのです。「パソコンが早いねんから、レジ打ちならできるんちゃうのん？」・・・って、スーパーのパートを勧められています。文系、学術系、海外組が、日本でどういう待遇を受けているか、これはちゃんと報道されるべきだと思いますね。１．学期が４月開始海外は５月まで授業があるので、まず４月開始の職に応募ができません。２．応募は全て郵送（履歴書には写真と印鑑、そしてA４版の紙）アメリカからFEDEXとかで応募の書類を送ると、１回につき、だいたい１万２，３千円かかかります。しかも、A4の紙って、別に国際的に全部の国が使っているわけではないので、１０００円ほどでA４の紙パッケージを買わないといけないことになります。しかも、郵送しても最低３－５日はかかるわけですから、Eメールで応募書類を送付できないか、とそう思うわけですよ。しかも、印鑑は日本独自の制度ですから・・・海外に印鑑持って行っている人って、相当準備のいい人だと思います。３．面接私は一度公募の書類審査に通って、面接にきてくださいと言われたことがあります。しかも、面接日の１０日前に。いくらアメリカが近いとはいえ、バケーション期の１０日前に日本に来いって、航空券はいくら、とか空いているチケットはあるのか、といろいろな問題があります。オンラインでスカイプ面接とかあればいいんですが、それは日本の大学はやらないようですね。４．大学で雑務経験ありの人日本はエスカレーターのように上にあがっていくのが好きな国なのと、文系では事務処理の大きな部分を教員がやっているってのを忘れちゃいけませんねー（笑）。若手の先生、例えば助手や講師やらの仕事は、雑務と授業。その雑務ができない人は、日本の大学は欲しくないわけです。「雑務、教えてくれたら、やります。」じゃなくて、「雑務、もうやったことがあるからできます。」って人が欲しいらしい。よって、私のように日本の大学での雑務経験があんまりない人は不利。５．業績日本は会社もなんでも業績の「数」が重視。最低４，５本は論文を出版していないと、非常勤の職にもつけません。ということで、皆さん、どんどん論文を出しますが・・・論文って、そんなに簡単に書けません。簡単に書ける人は天才か、論文じゃなくてエッセイを書いている人でしょうね。そんなに簡単に書けるなら、どうして私の指導教官（ハーバードで博士を取った天才）は１年に１本くらいしか書いていないんでしょうね。私の先生は、博士号を取る直前・直後から出版できる雑誌論文を書くものであるという考えです。私もそこにものすごく同意します。ところが、日本は大学院に入る前から出版しろ、という圧力があり、修士課程でも論文を書かせて、博士課程でも論文を書かせて・・・という向きがあります。よって、文系の場合、業績はほぼ日本語の内輪の論文だったり本だったりで、結局、世界中の人に読んでもらえるものを書く、というわけにはいかないようです。・・・ということで、国内組の方がなんだかんだと優遇されています。国内組には、ここ２，３年ですが「海外で研修するため」というお金がどんどんつぎ込まれます。グローバル化についていこうとしている日本ですが、若者がなかなか海外に行かない・・・という理由で、お金をぼんぼんつぎ込む。で、海外組には「君たちは、すでに海外にいるじゃないか。」といって、無視される。（公募にも帰国子女制がありゃいいんですがね（笑）。）国内組は、そんな海外組の不遇を見ていますので、わざわざ就職に不利な海外に行こうなんて思わない。で、どうするかというと、１ヶ月だけその海外研修のお金を使って、調査旅行。とまぁ、こうなるわけですね。昔あった駅前留学NOVAの少し延長したヴァージョンみたいな感じです。・・・と、調査中にも関わらず、色々と就職を考えないといけない状況にボヤいてしまった・・・。さて、ブエノス・アイレスは明日は気温が３６度まであがるようですよー・・・。しかも、雨。怖いですねぇ。明日は確実に寝溜めの日だな。今週の土曜はサルミエントという場所で盆踊り大会があるそうなんですが、私は調査のため断念しないといけません。３月のブルサコ祭りは絶対に行くぞ・・・。

  2013.01.23

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  火傷ー

  アルゼンチンでは大概の家はガスレンジなんだが、日本のように、カチっだけではつかない。ノズルを回してガスを出しつつ、マッチを擦って火をつけないといけないんです。アメリカは大概が電気ストーブなのもあり、マッチで火をつけるって、あんまり慣れていない。・・・よって、やはり火傷。右手中指の第一関節に火が・・・・！！！！！その後、水と氷で痛みがひくまで１０数時間冷やし続けて、今朝にいは痛みはひいていましたが、案の定水ぶくれに・・・。直径１センチくらいだけど結構痛いのね・・・。さて、これはコリエンテス通りからオベリスコを眺めたところ。１２月３０日の年末に撮ったものです。年末なので、通りには車も人もなく、道のどまんなかで写真を撮りました。今日は午後から調査。暑いのでクーラーの効いた部屋で昼寝がしたい・・・と贅沢なことを考えながら、いってきますーー。

  2013.01.18

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• 捨てる神あれば。。。

  暑い・・。暑すぎる。気温も３０度くらいですが、体感温度は湿度が高いため、３５度くらいでしょうか。なにせ、ブエノス・アイレス市はラ・プラタ川という、大きな川の近くであることや、港町であることもあり、湿度がものすごく高いのです。私はというと、のんびり調査です。昨日はある調査関係の人たちにあったのですが、・・・・ものすごくいい人達だったーーーーーーーーーーーーーーっ！！！！３日程前に、調査で行ってるのに、危うく「オレの彼女にならないかベイベー」的な扱いを受けて、もうショックを受けまくっていましたが、昨日あった人たちは、ものすごく温かく、色々とお話してくださいました。もう、捨てる神ありゃ、なんとやら・・・て気分で救われた感じでしたー。で、今日は今からまた某大学の教授にお会いしにいってきます。この１週間は人にあって、あって、あって・・・という感じでしょうか。いや、調査が進んでいるのか進んでいないのかまったくわかりません（汗）。この分でいくと４月から５月にかけてもここにいないといけないような予感・・・。さて、１月２６日にはホセ・C・パスというところで、日系人の盆踊り大会があります。私は１月２６日は深夜から調査ですので、行けません（苦笑）。しかし、３月１０日になんと、再びブルサコというところで盆踊り大会があります。沖縄出身の人が多いので、エイサーやら琉球太鼓の演目があったり、河内音頭の音楽で炭坑節を踊るという、なんとも妙なことになっていたり、本土では味わえない面白さがありますよ（笑）。アルゼンチンに来たら、タンゴとかだけじゃなくて、こういうのを観るのもいいんじゃないかな、と思います。さて、現在、アルゼンチンの通貨は「ペソ」というものなのですが、大体１ドル（USドル）あたり約５ペソが公的な為替レートとなっています。２００２年以前は１ドルは１ペソでしたので、その感覚でいきますと、コーヒーと菓子パンの小さいの３つで１８ペソと書いているのを見ると、なんとなく度肝を抜かれそうになります。えっと、５で割ったら３００円チョコチョコかな。。。と。それにしても高いなぁ。スターバックスでコーヒーとクッキーを書いますと、約３０ペソ。つまり、６００円？これも、ボッタクリとしかいいようがない。でも、なぜか人気のスターバックス。私が以前に来た２００９年ではブエノス・アイレスに１つしか無かったのに。。。今や、各通りにあるんじゃないかという勢いです。でも、静かな環境で勉強をしたいときは、スタバは最高なのです。今は図書館が全部閉まっていますから。そういう時は、３０ペソで朝の１１時から夜の７時まで粘る嫌な客になっています（苦笑）。私は海外にいくと、海外の生活水準や経済感覚に自分を合わせるのが割りと得意なんです。で、ふと、日本の友達とかの生活とかを振り返ってみると、「贅沢ーーーーーーー」と、思わず、びっくりしてしまうことがあります。外食やら、クーラーやら、洋服やら、何やら全部、贅沢ーーーって感じです。特に私の高校時代の友達は、高校の修学旅行にヴィトンのカバンで来ていたようなお家の子がちらほらいるので、その子たちが、やれブーツはなんたら、だの今でも言っているのを見て、私の周りのアルゼンチンの生活を見ていると、なんとも言えない気分になってきます。しかも、私のような貧乏学生に頑張ってもらおうと、泊まるところも、食事も提供してくださる沖縄からの移民の方々を目の前にしていると、こう、グッと身が引き締まる思いです。あんみっちゃんは、家族みたいなもんだから！と笑顔で迎えてくださる人たちに、本当に申し訳ない。日本の私の友達の方が、はるかに裕福な生活をしていますが、もしアルゼンチンから調査で・・・と日系人の貧乏学生さんがやってきたら、私の友達は宿を提供したり、食事を提供したり、するかな？・・・まずは、しないだろうな。うちの親もしないだろうな。物質の豊かさと、精神の豊かさが、必ずしも比例しないのが世の中。私が、やはりアルゼンチンが好きなのは、必ずしもアルゼンチンの人とか文化が好きとかいうのではなくて、こういう風に昔の日本・沖縄の生活や人となりを遠い異国で何年経っても、ずーーっと保ってくれている人たちのおかげであるとも思います。

  2013.01.15

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• 外国で一番むずかしいのは・・・

  どの国に行っても、一番むずかしいのは人間関係！習慣とか、食べ物とか、挙げだしたらキリがないのかも知れませんが、やはり人間関係を新しく構築する・・・ってのは、難しい。１つ例を挙げますと・・・こちらの某先生に、調査の手助けをお願いしていたのですが、どうやら私より前に入ったアメリカ人の女の子が、その先生のまわりの人間関係をすっちゃかめっちゃかしたらしい。。。そのせいで、その先生は疑い深くなってしまい、結局、あんまり私に対して好意的ではない様子になってしまいました。ということで、私は私が潰したわけでもない信用を一所懸命取り返さないといけません。。。・・・で、その女の子といえば・・・実は、今もここにいるのですが、その先生はその女の子が今もブエノスにいることすら知らなかったそうな。確かに、あんまり良い人じゃなさそう。表向きはとてもいい人なんだが、結構意地悪なのよね。。。でも、私はと言えば、その子は私の指導教官とも繋がっているので、こう、一応はあんまり仲悪くないようにいい関係を保っておかないといけない・・・。また、私よりも１年半前に、どうやら日本の女の子が調査でここにいるようなのですが、連絡をしてもなしのつぶて。やはり、同業者には皆さん、冷たいです・・・。いやあ、面倒くさいですねぇ。もう１つの例といえば、やはり女性の研究者となると、色々と危険がつきまといます。とある人物とかれこれ１年以上連絡をとりあって、さぁ、いざ調査のために会います、という段階になって、どうやら向こうが新しい彼女を探しています、的な雰囲気に。こちらはJ氏というとても素敵な彼氏がいることを明らかにしているのですが、今、その場にJ氏がいないと、別にいーじゃん、という話になってしまう人もいるのです。結局、調査はおじゃんに。。。ここから先、どうしていいのやら。。。。。。と、意気消沈をしていましたら、某コロンビア人のN氏。自分の前の上司に連絡を取って、とある教授を紹介してくれました。ありがたいですねぇー。また、この方がものすごく好意的な方で、早速、私の論文のプロポーサルもお渡しして、火曜にお会いしてきます。色々写真をお見せしたいのですが、私のモバイルでは写真はアップできないし、近所のスタバのWi-Fiでは、楽天へとPCを繋げることができない・・・と、なんとももどかしいところ。

  2013.01.14

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• 数年ぶりの再会

  私が初めてアルゼンチンに来たのは、今から12年前。とりあえずアルバイトしてお金を貯めて、自分でチケットを購入して、母親に「あっ、来週からアルゼンチンに行くから。」と言ったのを覚えている。母親は冗談だと思って、「はいはい。」と言っていたのだが、3日前にどうやら本当らしいと知り、初めて、「え？それ、どこにあるの？」という問が来た。猛反対されたが、「じゃあ、キャンセル料１５万円払ってくれるの？」というと、「あっ、それは無理。」ということで、アルゼンチン行きはあっさり決まってしまった。その時に泊まったのがあるドミトリー。いわゆる家の一室を間借りするという形態の宿です。家主さんは、素敵なご婦人。他にも色々な国の人がいました。その次に、同所に滞在したのは、2005年。その時は、この間会ったコロンビア人のN氏と、エクアドルのAちゃん、フィンランド人のD氏などがいて、とても面白い生活でした。そこから2009年にもアルゼンチンには来ましたが、なんだかんだとお会いすることがかないませんでした。で、実に数年ぶりの再会です。どうやら息子さんを２年前に亡くされて、気落ちしてしまって、もうドミトリーはやっていないとのことでした。残念。二人で５時から９時頃までずーーーっとしゃべって、しゃべって、それでもまだまだしゃべり足りないくらいでした。政治、経済、宗教、文化、色々な話をして、お茶を飲んで・・・。いつか彼女に日本の景色を見せてあげられたらなぁ・・・なんて思いますが、仕事があればいいんですけどねぇ・・・。彼女には長生きしてもらわないといけません（笑）。

  2013.01.10

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• 若者文化

  日本ではまったく若者文化についていけていない私。というより、私に「若者」といえるような時代はあったのだろうか。小学校の時よりじじくさい、ばばくさいことの方に興味があり、今流行りのなんたらかんたら・・・というのには、まったくもってうとかった。高校時代から大学にかけての服装はトラッド一色で、なんか服装でどれどれが流行している、とか靴やらかばんやら、よくわからないので、とりあえずクラシックな感じにしておこうとしていた気がします。アメリカに留学をしてからは、何やら服装が小汚くなったと母親には怒られていますが・・・。ともかくも、日本でディスコとか行ったことはないですし、いわゆるポップ音楽のコンサートもあんまり行ったことがない。クラブとか言われて、踊りたくるところも、テクノとヒップホップで合計２回。そんな私、南米で若者文化の調査をしております。。。アメリカもアルゼンチンもそうですが、どんだけ若いポップ音楽のコンサートにも、赤ちゃんもいれば、爺さんもいます。若者が中心ですが、年寄りがいても不思議ではない・・・そんなおおらかさが、この国にはある感じがします。例えば、日本でヒップホップとかのコンサートに９０歳くらいのおばあさんがいると、妙な違和感があるであろうと想像できますが、アルゼンチンだったら、あーありうるなぁ、という感じ。本日は友人の音楽バンドのコンサートでした。しかし、アルゼンチンの若者文化は、私にはびっくりすることが多すぎて、ひっくり返りそうになっております。いわゆる１９６０年代のヒッピー文化みたいな感じと似ているかと・・・。日本では違法で監獄に入るようなことが、他の国では合法だったりするので、そのなかで自分のスタンスをどう取るべきか、はっきりしていないと日本出身の子は、割りとおっとりしている人が多いので気をつけたほうがいいでしょうね。いやぁ、なんだかんだと治安面では日本は安全なのかもしれません。

  2013.01.07

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• コメントが反映されない・・・

  Momoさん、あけましておめでとうございます。こちらこそ、今年もよろしくおねがいします。やはり、コメントが入力できない。。。ブログは更新できるのに。アルゼンチンからでは、コメントが入力できないんでしょうかね・・・。さて、１月ももう４日も過ぎてしまいました。新年はお世話になっている方のお店のお手伝いで終了。本日は、朝から自分の大学の元先輩にお会いし、それから風邪気味でぶっ倒れていました。無性に眠い。今から１時間後には、かなり久々に会うコロンビア人のお友達とディナーです。お互い、おっさん、おばさんになったわねぇ、という話をしてきます（笑）。明日は、２つインタビュー、明後日はコンサート。本当はもっと忙しくないといけないのですが、体力が・・・。

  2013.01.05

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