偏った書評ブログ

2006/03/24(金)17:58

『ロリータ』    ウラジーミル・ナボコフ  著

本(小説)(28)

『ロリータ』  ウラジーミル・ナボコフ  著  日本では「ロリータ」を語源に持つロリコンという言葉が否定的な言葉として一人歩きしているように思えますが、この作品の主人公・ハンバート・ハンバートは今認識されている狭義のロリコンとは違うといえるでしょう。一応、子供時代の初恋のトラウマからきてるってことになってるのかな?それに、大人になったドロレズ・ヘイズを探してるわけだから、う~ん。。。    キーワードとして「ニンフェット」という言葉が良く出てきますが、これは思春期前の妖精のような少女を指す言葉のようです。  そのニンフェットの“匂い”というのも表現としてよく出てきます。たぶんあの成長期に男女で匂いが変わりますけど、その前の男女の違いが出る前の、そういう子供を指しているんだと思います。子供って、ふわっとした石鹸のような、あるいはベビーパウダーのような匂いがしますよね。(あ、正確にいうと、する子がいますよね。)  まー、出来事だけ追っていけば『犯罪』って思いますけど、  あと、突っ込んじゃいけないのかもしれないけど、主人公の名前が「ハンバート・ハンバート」って?ふぅ~ん・・・?それと、ロリータこと「ドロレス・ヘイズ」。でも、なんでこの名前で相性がロリータっ?そういうもんなのかな? んと、そしたらこんなの見つけました↓ 『ロリータ』には原作があるといわれ、ドイツの作家でのちにナチス系ジャーナリストに転じたハインツ・フォン・リヒベルク(1891年 - 1951年)の1916年の作品『Die verfluchte Gioconda.』のなかに、Lolitaという少女の出てくる類似のテーマの作品がある。 このことはドイツの文芸批評家が発見し2004年3月に各新聞や文芸誌で報じられた(FAZ.27.03.2004参照)。 ナボコフとリヒベルクは15年間を同じベルリンで過ごした同時代人。もっとも文学的本質から言えば両者は別の文学であるとされる。    出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』  だから?違う名前だけど、ロリータっていう相性をくっつけちゃったのかな?  嫉妬とか執着心とかいっぱいあっておもしろかった。  

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