|
テーマ:BMXレース(11)
カテゴリ:自転車
![]() (Photo by Andrew Yee) 今年もBMXのサマーナショナルにピコちんが参戦してきました! アメリカではUSA BMXという団体がBMX競技を仕切っていて、全国各地のローカルレース(地方大会シリーズや州大会シリーズを含む)の他に、全米各地で年間を通して開催される全米シリーズ大会がある(今年は34レース+11月のグランドナショナルでフィナーレ)。 で、そんなナショナルシリーズのうち「サマーナショナル」と銘打った大会が北カリフォルニアで開催される。去年はうちから3時間くらいのサクラメント郊外のトラックが会場だったんだけど、今年はなんと我らがホームトラックでの開催!! これは盛り上げに貢献しなきゃね!ということで、当然ピコちんは3日間フル出場。金曜は前夜祭的な位置付け(全国ではなくローカルレース)で、土曜と日曜がナショナルレース。両日とも全カテゴリーのレースが通しで開催される。 ナショナル大会の場合、プロアマ、混合オープン、オープン、クルーザー、クラス(初級、中級、ガールズ、上級)というカテゴリーがある。 このうち混合オープン、オープンはローカルレースでは開催されないナショナルならではのカテゴリー。混合オープンとオープンの違いは、混合オープンは上級以外の全クラスのレーサーが出場可能なのに対し、オープンは制限なく誰でも出場可能(なので上級以外はどうせ勝てないので出場を避ける傾向にあり、結果ほぼ上級者のみのレースになる)。 ちなみにプロアマも規定以上の数のプロ選手が登録しないと成立しないのでローカルでは普通開催されないし、今回のナショナルでは土曜は選手が揃わなくて見送られた。あとクルーザーはクラス規定の20インチよりタイヤ径の大きい自転車で参加するカテゴリー。 ピコちんは3日とも混合オープン(7-8歳)とクラス(8歳中級)の2カテゴリーに参戦した。ピコちんの場合、州予選やローカルレースではクルーザーとクラスにダブル出場することが多いんだけど、「全国大会だとクルーザーも上級のレーサーばかりで入賞難しいから混合オープンの方が勝機あるよ」とのチームパパのアドバイスにより(←スーパーありがたい助言)。 出場項目が多い方が、入賞の可能性も増えるし、ダウンタイムが短くなるし、厳密に年齢別でグループ分けされるクラスに対しオープンは2つの年齢にまたがったグループ分けになるので、いつもとは違うレーサーと走れるのも醍醐味の一つ。あと、あんまり馴染みのないトラックでのレースの場合は、なるべく回数多く走ってコースに慣れるっていうのも大事。今回はホームトラックだから関係ないけど。 チームメイトの中には、オープンとクルーザー、クラスのトリプル出場した子もいたんだけど、さすがにちょっと疲れが影響してしまう感じがした。ピコちんはダブルにしといて大正解。 金曜のプレナショナルでは、私は行かなかったんだけど、ピコちんは混合オープンとクラスのダブル優勝!ナショナルレベルではないもののいつもの3倍の大きさのトロフィーを2つ持って帰ってきました。 土曜はナショナル第一日ということで、私ももちろん観戦に。朝からチームテントに他のチームペアレンツと一緒に陣取って、チームキッズの応援に励みました。ちなみに出走グループ(モト)数は179!ピコちんのチームからは8人が出場。特にうち2人(プラス今日は欠場だったもう1人)はピコちんと同じ8歳中級なのでよきライバルでもあります。 ピコちんは、オープンは第1予選トップ通過でストレートで本選へ。クラスは第1予選3位で第2予選へ。第2予選では余裕のトップで「これなら行けるか」と思われた瞬間、第3ストレートで涙の転倒!自力で立ち上がってレースを終えたものの、残念ながら最下位ゴールで、クラスメインへの出走はなりませんでした。ピコちん、1年半のレース歴で初めてのクラス予選落ち・・。 悔しさをバネに迎えた混合オープンのメイン。スタートでちょっと遅れて第1ターンでは3位だったピコちん、第2ストレートで追い上げて2位に浮上、第2ターンで先行するチームメイトが転倒して1位に躍り出て、第3ストレートで別の子に一度は抜かれかけたものの、第3ターンの華麗なコーナリングでトップに返り咲き、そのままリードをキープして優勝!!とってもエキサイティングなレースで、マミー&応援団も大興奮! ナショナルの大きなトロフィーをゲットしてピコちんもご満悦。いやーダブル出場にしといてよかった!チームパパに改めて大感謝! ホームコースでのナショナル初日、ピコちんのチームは優勝トロフィー3つ、準優勝トロフィー2つ、3位トロフィー2つという輝かしい戦績。撤収前の記念撮影、ピコちんも優勝トロフィー抱えて誇らしげに写りました! 明けて日曜日、サマーナショナル2日目。チームからの出場は4人に減ったけど、ピコちんのラブラブいとこのVちゃんファミリーが応援に来てくれた。 前日の教訓(第2予選で転倒したら後がない)を胸に、ピコちんは混合オープンもクラスもトップで第1予選通過! なんかとり憑かれてんじゃないかと思うくらいの気合の入ったスピードで、マミーはかなり興奮&びっくり。チームパパにも「なんかここ最近すごいレベルアップしたよね」って言われたし。やっぱフラットからクリップレスに変えたのが大きいんだろうな。 BMXではレベルが上がるにつれクリップレスという靴底についた金具(クリート)でペダルと結合するタイプの靴&ペダルが主流になるんだけど、子供にはクリップレスは早い(怪我の可能性が高くなる、スキル取得の妨げになるetc)という意見もあって、今後13歳以下の子供は段階的にどのレベルでもクリップレス禁止になる方向なんだよね。 相棒も今までずっとピコちんにはフラット(ふつうの靴とペダル)を履かせてたんだけど、州や全国レベルだと8歳中級でも競争相手のほとんどがクリップレスなんだよね。不利なフラットのままでレースに出るのはピコに対して不公平かな、ということで、相棒も思い直して、2週間ほど前からクリップレスにしたの。ピコちん本人はマウンテンバイクでクリップレスには慣れてるし、ずっとBMXもクリップレスにアップグレードしたがってたしね。 レースをどれだけスムーズに進行させるかって運営の腕の見せ所だと思うんだけど、今回のナショナルは両日ともかなり円滑にサクサク進んでて、我らがホームコースの運営チームやるな!って感じだった。 日曜もこのままだったら150モト(出走グループ)もあるのに5時間以内にレース完了するんじゃないかってくらいの勢いだったんだけど、途中、なんとゲートの不調で一時中断。油圧式のゲートがうまく開かなくなって、クルーが潜り込んでチェック。 会場内にみんなの不安と不満が不穏に漂い始めたところで、、、なんと!即興ダンスパーティが始まった!DJがみんなで踊れる曲かけて、元チャンピオンが率先して踊り出したところに子供達がなだれ込んで、レーストラックがダンスフロアに早変わり!ふだんはレーサー以外立ち入りできないコースの上で、大人も子供も踊ったり走り回ったり!すっごい楽しかったーーー!運営の超英断に拍手! ダンスパーティの後は、プロ選手によるデモ。プロセットっていう大きなバンプがあるんだけど、そこで大きなジャンプしたり、2人で揃って飛んで空中でハイタッチして見せたり。 みんなでライダーの名前コールしたりして、会場が一丸になって盛り上がった。 そうこうしてる間にゲートの修理が完了し、念入りなテスト稼動を経て、レース再開。セミメインの後、短い休憩を挟んで、メインレース開始。 ピコちんのオープンのメインレース。スタートから第1ターン、第2ストレートは2トップの二番手で、ドキドキの鍔迫り合い。そのまま行くかと思ったら、なんとピコちんが第2ターンで目の覚めるような華麗なインから抜き去りを見せてトップに躍り出た! すごいよピコちん!!とリズムセクションをこちらに向かってくるピコちんをキャーキャー応援してたら、なんと第3ターンの入り口、私たちの目の前で、ハンドルバー越しに体が投げ出される大転倒! 目の前2mくらいのところだったので、私も一瞬固まってしまったほど。あのがんばり屋のピコちんが一人では立ち上がれなくて、コース係員に支えてもらってコースアウト。救護所でドクターにとりあえず即時の脳震盪の心配はないと診断してもらい、チームテントで少し休養。 クラスメインの出走が迫ってきたので、自転車に乗ってみたものの、立ち漕ぎすると手首が痛むというので、残念ながらクラスメインの出場は断念。。 ということで、ピコちんの今年のサマーナショナルは、転倒のせいで落としたレースが3つ、転倒の絡まなかったレースは全部優勝、というかなり浮き沈みの激しい結果になりました。応援してる側もかなり感情的なローラーコースターを味わいましたよ。。BMXペアレンツの世界へようこそ、的な。。 帰宅後、みんなの気持ちが少し落ち着いてから、動画を見て転倒の原因を分析。ピコちんによれば「パンツかジャージの後ろ部分がシートに引っかかって転倒した」ということで、今までになかった事象だけに、今後のためにも原因の究明と対策が必須だから。 私が撮ってた動画&USA BMXの中継動画で、何度見ても心臓に悪い転倒の場面を繰り返し&違う角度から見て、ピコちんがかなり前傾&極端に重心を落とす姿勢をとったことでパンツのお尻部分が引っかかったらしいことが見て取れた。ナショナルということで今までよりアグレッシブな走りを自分なりに追求した結果の姿勢取りで、スピードは格段にアップしたけど、まだ不安定で、今回はやり過ぎになっちゃってたみたい。 今後の対策としては、ジャージの裾はパンツにインし、パンツもよりタイトなのを履いて(今までは気に入って履いてたバギーめのパンツは当面お蔵入り)、服が引っかかる可能性をなくすこと。それから前傾&重心落としの姿勢をもっと練習して適切なバランスを会得すること。 ピコちんのホームコースでは3週間後に州大会本選が開催される。ピコちんはこの州大会でのステートプレート獲得を目指しているので、ここはこの3週間の間にブラッシュアップを重ねて、本番で本人が満足のできる走りをしたいところ。 ピコちん本人もがんばってるし(レースのある日はレース、ない日もスタート練習とかスプリント練習したりとか)、マミーとダディも全力でサポートしますよ! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2019.09.12 08:41:13
コメント(0) | コメントを書く
[自転車] カテゴリの最新記事
|