まいじー日記

2020/01/16(木)11:19

サンルイスオビスポ小旅行3日め:蝶、砂の城&ゾウアザラシ再び

アメリカ国内旅行(137)

最終日の今日は、SLOからちょっと南下してピズモビーチへ。 Visit Californiaのピズモビーチ紹介(日本語) まず訪れたのは、町外れにある「モナークバタフライグローブ」。というかビーチに出られる駐車場を探して運転してたら看板が見えたので慌てて車を停めたんだけど。 モナーク蝶(和名「オオカバマダラ」)は渡り鳥ならぬ「渡り蝶」で、カナダ〜メキシコ間を季節によって移動する。モナークの渡りはロッキー山脈の東側の方が知られてるし移動距離も長いみたい。西海岸では、カリフォルニア(サンタクルーズとサンディエゴの間)で越冬した蝶たちは、夏はオレゴンや内陸の山の方に移動して避暑するらしい。 米国林野局のモナーク蝶ガイド ということでカリフォルニアの海岸沿いにはモナーク蝶が越冬のために集まるサンクチュアリがいくつもあるんだけど、その中でもピズモビーチのバタフライグローブはビッグサーとパシフィックグローブと並んで「3大拠点」の1つらしい。 他にも、サンタクルーズ近郊のナチュラルブリッジズ州立公園にもサンクチュアリあるし(ピコは学校の遠足で行ったことある)、ベイエリアでもフリーモント市営のアルデンウッド農園がモナーク蝶の維持と繁殖に力を入れてたりする。 気候変動の影響か、昨年はカリフォルニアで越冬するモナーク蝶の個体数が激減して心配されたんだよね。今年は去年よりは数増えたらしいんだけど、それでも数年前より少ないみたい。温暖化だけじゃなくて、開発で餌になるミルクウィードが少なくなってるのも大きな理由らしい。 モナーク蝶はオレンジと黒と白の鮮やかな蝶なんだけど、翅の裏側は茶色。寒い時は裏側を外にして立てて枝に止まっているので、一見枯葉が固まってるだけに見えるんだけど、実は全部蝶。晴れた暖かい日の昼間にはオレンジ色と黒の鮮やかな蝶が何千匹、何万匹も一斉に青空を背景にヒラヒラと飛び回ったりして、それは見事な眺めなんだそうです。 外付け望遠レンズで見ると サンクチュアリが設置してくれてた望遠鏡だともっとよく見える あいにくこの日は曇り空だったのでほとんどの蝶が枝にくっついたままだったけど、時折少し陽が差すと枝を離れてヒラヒラと飛びまわる蝶もいたりして、楽しく観察できました。 ボランティアのガイドさんにけっこうじっくりお話聞いたんだけど、生まれた川に帰ってくる鮭とか毎年同じビーチに戻ってくるアザラシとかと違って、別にモナーク蝶は毎年決まったところで越冬するわけじゃないんだそうです。北から南下してきて、「あーいい感じの林がある〜」と思ったらそこで越冬するんだそうな。 越冬地の条件としては、寒くなくて陽当たりがよく、枝に止まって休憩できる手頃な木が適度に集まっている林で、近く(5マイル以内)に餌&産卵場所になるミルクウィードがあること、だそう。ピズモビーチのサンクチュアリはユーカリの木だけど、別にユーカリじゃなくてもいいらしい(てかユーカリってカリフォルニア自生じゃないのね。どこにでも生えてて大きい木もあるからカリフォルニア固有種があるのかと思ってたよ!)。 バタフライグローブの後はビーチ。混んでそうな街中を避けてオセアノ・デューンズの隣の駐車場に車を停めて砂浜へ。 ピズモビーチの砂浜は幅も広く奥行きも深く、平らな砂浜がずっと続くのは壮観。ここのビーチの砂はとても細かくて、少しの湿り気と塩気でしっかり固まるのか、砂浜なのに歩きやすいくらい。オセアノ・デューンズでは四駆で砂浜を走り回るアトラクションが人気なんだけど、このしっかりした砂地あってこそと思った。 そしてこの固まりやすい砂は砂の城作りにもまさに最適!なんか室内砂(キネティックサンド)みたいな手触りなんだよね。砂遊び大好きピコとマミーはせっせと山とかお城とか砦とか堤防とか作りまくりました。相棒は海釣りにトライ。釣れなかったけど。 ただただ広い砂浜 砂遊びが楽しい! 雨が降りそうになってきたあたりで撤収。遅めのランチはフォーにして冬のビーチで冷えた体を温めた。 まだこれから家に直行するにはちょっと惜しい時間ということで、ピコちんのご要望に応えてサンシメオンのゾウアザラシを再訪。前日はすぐ暗くなっちゃったのであんまりじっくり見られなかったしね。 また昨日と同じ道(ハイウェイ1号)を北上したんだけど、この辺りの海岸線は本当に美しい。ハイウェイ沿いに点在する街もかわいいリゾートタウンという感じ。途中カンブリアのメインストリートに寄ったんだけど、ヨーロッパ風?の可愛いお店が並んでた。 サンシメオンでは今度こそ巨大なオスからくっついてゴロゴロしてるメス、黒くてちっちゃい赤ちゃんアザラシもこの目でしっかり観察できました。 オスが長い鼻を振り上げて野太い威嚇音を響かせるところ、メスたちも時々もぞもぞ位置を変えてはお互いにつっつきあったりアウアウ言ったり(「アナタもうちょっとそっちに寄ってよ」「やーねどいてよ重いわよ」「何よアナタこそ突っつくのやめてよ」って感じ?)。 生まれたばかりの赤ちゃんがお母さんにくっついてお乳飲み始めるのもかわいかった。まだ赤ちゃん飲んでるのにお母さんが「ちょっともういいでしょ」みたいな感じで赤ちゃんの頭を軽くはたいて寝返り打ったりしてて赤ちゃんちょっとかわいそうだったり。 集団の端の方では機会を伺う若いオスどうしなのか、若いオスをメスが撃退してるのか、なんか争って、一方が一方を海の中まで追い立てたりしてたし。 この日も結局日暮れまでゾウアザラシ観察を堪能しました。 スマホ用の外付け望遠レンズけっこう優秀 集団お昼寝中・・ 赤ちゃん&お母さんゾウアザラシ 帰りは山を越えてやや内陸まで戻り、そのままフリーウェイ101号を一路北上。途中ロスロブレスで、相棒イチオシビールのブリューワリー「ファイアストーン・ウォーカー」に寄って、併設のパブで晩御飯を食べました。もちろん相棒は豊富なメニューからビールをエンジョイ。お土産にもできたてビールを購入して大満足でした(私は運転あるから飲めず・・ちょっと残念)。 ちなみに相棒のお気に入りは「ナイトロ」です カウンターの中にはタップがずらり!

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