カテゴリ:もこぽんぽんのひとり言
![]() まったりとした昼下がりの午後の事。営業担当のY氏が突然ワタシのところにやってきて、「瓶の回収がどうとかって、男の人が訪ねてきてるよ」 ボ~っとしたアタシの頭は、咄嗟に何のことだか?解らなかった。 瓶?回収?何のこっちゃ・・・ あ~っ!!!瓶の回収!あのおかっぱだ!どうしよう、あの時、全く気にもせずに燃えないゴミに捨てちゃったんだった! ワタシは、Y氏に両手で大きく ![]() Y氏はうなずきながら、おかっぱの方に歩いて行った。うまくやってくれよ! ほっとしたのも、つかの間。またY氏が現れて、話が有るって言ってるよ。 えぇっ?何の事?ワタシはおかっぱ頭男なんかにする話は無い!瓶を捨てた事怒られるかな・・・どうしよう。ああいうタイプは、すぐにキレるんだ。 隣のMちゃんを見ると、何ともいえない表情をしていた。 ここは、面と向かって不気味なおかっぱ頭に謝らなくちゃ事は収まらない。 腹をくくって、椅子から立ち上がったその時に気付いた。あの見覚えの有る不気味なおかっぱ頭がちゃっかり会社の中に居るじゃないの!うちの会社は、基本的に社員以外は入室してはならないルールになっている。おかっぱ頭はドアの横の壁にへばりつくように立っていた。何ということか、今日に限って、うちの社員全員揃っている。みんなおかっぱ頭男を不審そうに見ているではないの! もう、アタシはすでにパニック状態。頭の中真っ白。 ワタシは中腰でヘコヘコしながら、 「すみませ~ん。瓶ですよね、間違って処分しちゃったんですよ」 (どうしよう。怒られる。怖い。今日は一段と不気味だ。変な臭いもする) 「あっそうですか。でも、味見はしていただいたんですよね。」 「あ、はいはいはい。牛乳いただきました。」 「どうでしたか?お味の方は。コンビニの商品と比べると」 「あ、あああ、とっても美味しかったですよ。やっぱり違うと思います」 「よろしかったら、新鮮な牛乳を毎朝お届けします(ニヤっと笑う)」 「あ~でも毎朝はどうかな。飲みたい時はコンビニで(ヤバイ、言葉を選ばなきゃ)」 「ほぅ、飲みたい時はコンビニでねぇ」 しばし沈黙の時間。 「ヨーグルトはいかがでしたか、美味しかった?」 「あ~っヨーグルト、美味しいって言ってました」 「美味しいって言ってました?じゃ、おたくは食べてない!?(目が怖いしかも、ワタシを指差した!)」 「あ、ごめんなさい!ワタシは食べてませんけど牛乳は飲みました!」 「・・・」 「どうでしょう、毎朝お届けしますけど。」 「牛乳美味しかったけど、コンビニで買おうかなと。(あぁ、また変な事を)」 「・・・」 おかっぱ男は、最後にワタシを睨み付け、物も言わずに凄い勢いで帰っていった。 気付くと、社員全員が今のやりとりを聞いていたようである。 ワタシは、営業のY氏に「何で中に入れたんだよ」と、恨みがましく言うと、 「だって、勝手にドンドン入って来ちゃったんだよ。変だよ、あの人。危ないよ目が行っちゃってるもん!」 とりあえず、おかっぱ頭との恐怖のやり取りも終わり、フルマラソン走るより(走った事ないけど)疲れた気分。 そしたら、周りの社員が、 「あの帰り方変だったよね。ああいうタイプは根に持つんだよ、気を付けた方がいいですよ。帰りに待ち伏せされて、グサっと刺されたりして・・・」 ![]() ![]() ![]() お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007年05月16日 17時42分11秒
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