あいすまん

2019/05/30(木)23:31

第8回おきなわ文学賞の表彰式

詩・文芸(246)

第8回おきなわ文学賞(沖縄県文化振興会主催)の表彰式が3日、那覇市のパシフィックホテル沖縄で開かれた。 表彰式のはじめに、随筆部門の審査委員で1月17日に亡くなった真久田正さんを悼み、参加者が黙祷した。 詩部門には入賞者7人のうち5人が参加した。 2席の伊波希さん。 入選作は「ありふれた日常」。 佳作の鈴木小すみれさん。 入選作は「境界」。 佳作の兼城義信さん。 入選作は「ユウウツ半島」。 佳作の東由希恵さん。 入選作は「-在-」。 佳作の香川浩彦さん。 入選作は「いいこと」。 第8回おきなわ文学賞の全8部門の入賞者。 入賞者を代表し、小説部門1席の草野榧さんがあいさつした。 「初めて書いた小説。育児休暇で自分の時間を持つことができ、チャレンジできた。書くための枠として締め切りや枚数などの制限がほしくて応募しようと思った。『おきなわ文学賞』はひらがなの表記に親しみやすさを感じ、全8部門の要項などを読んで地域の文化活動に根ざし、開かれている印象を持った。講評をいただくことが目標だった。入選しなければ講評はいただけないが、自分の作品を客観的に見ることはなかなか難しい。これからもマイペースで新しい作品に挑む上で、今回の講評を指針としていきたい」というふうなことを述べていた。 審査委員長の長堂英吉さんは山之口貘や村野四郎の詩を挙げ、入賞者を激励した。 平田大一県文化観光スポーツ部長はシナリオ戯曲、詩、漫画の3部門で1席の該当者がいなかったことを挙げ「まだ挑戦の余白が残っている」と述べた。 祝賀会で、詩部門入選者を代表してあいさつした伊波希さん。 「未熟な私が評価されるということは嬉しいことでもあり、怖いことでもある。評価を受けたという事実を受け止め、成長していけたらいい」というふうなことを述べていた。 とてもいいあいさつだった。 昨年までは各部門入賞者代表挨拶はなかったように記憶している。 あった方が断然いい。入賞者のはげみにもなるだろうし、参加者も全部門代表者1人以外の入賞者も何を述べるのか聞きたいと思う。

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