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投資家モーちゃん日記

■為替変動の影響


海外事業を展開する企業の業績は大なり小なり為替変動に影響を受けることは言うまでもありません。

そこでお聞きしますが、みなさんは、この為替変動の影響に2種類あることはご存知でしょうか。

早速ご説明します。

一つはご存知の通り、個々の輸出取引で実際に外貨を円貨にかえる際に使う為替レートによる輸出金額への影響があります。

もう一つは海外子会社の財務諸表を期末に連結する時に使用する為替レートによる会計上の円金額への影響です。

では、それぞれの収益への影響を具体例をあげて見ていきましょう。

◆輸出取引への影響
日本国内での生産から輸出までに要する全ての費用が90万円の商品を10000ドルで輸出契約した場合の売上・利益は次の通りです。

(1)輸出時の為替レートが110円なら
売上 : 1,100,000円(10000ドルx110円)
費用 : 900,000円
利益 : 200,000円

(2)輸出時の為替レートが100円なら
売上 : 1,000,000円(10000ドルx100円)
費用 : 900,000円
利益 : 100,000円

※つまり10円円高で利益は50%も減少します。

◆海外子会社を連結する場合の影響
そこで同じ商品を米国の子会社が生産から販売まで全て現地で行うこととしました。
この場合、生産から販売までに要する全ての費用が8182ドル(約90万円)かかり、10000ドルで販売したとすると、連結する際の売上・利益は次の通りとなります。

(1)期中の平均為替レートが110円なら
売上 : 1,100,000円(10000ドルx110円)
費用 : 900,020円(8182ドルx110円)
利益 : 199,980円(1818ドルx110円)

(2)期中の平均為替レートが100円なら
売上 : 1,000,000円(10000ドルx100円)
費用 : 818,200円(8182ドルx100円)
利益 : 181,800円(1818ドルx100円)

※つまり10円円高で利益は9%の減少です。


一口に為替リスクといっても中味によってこれだけの違いがでてくるのです。

輸出依存の企業と、現地生産をしている企業では、為替の収益への影響が大きく違ってくることがお分かりいただいたでしょうか。

勿論輸出依存型企業も、為替の先物予約などである程度リスクをミニマイズしている事実はあります。


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