葛根湯の効能に「肩こり」があるのは、”誤訳”したから??
日経メディカル電子版が9月12日付で、「 編集会議 on the Web 土曜日のゆったり雑談 「葛根湯は肩凝りに効かない」を、 一次ソースから示す書籍 」と題する記事を掲載↓していた。 medical.nikkeibp...202609 ...葛根湯と言えば、芍薬甘草湯に並んでポピュラーな漢方薬。風邪の初期に効果的で、効能には”肩こり”も並んでいる。しかし!記事によると、 伊東完著「臨床医が腑に落ちる 漢方処方の考え方」を引用して、 同著には「葛根湯が肩凝りに効くというのはミスリード」と。 このミスリードの原因は、古典「傷寒論」の誤訳だという。 すなわち、”項背強ばること几几”を「肩凝り」と誤訳している。 正しい訳は、「うなじの辺りのこわばり」だという。藻緯羅は、風邪のひきはじめかなといったときには、 ”右のうなじ”に軽い痛みを伴う”こわばり”を朝夕に感じる。 葛根湯は体力の弱い人には向かないので、香蘇散で対応している。ツムラもクラシエも、 葛根湯の効能に「肩こり」を含めている。 先の記事によれば、”誤り”と言うことになるが...藻緯羅が思うに、「うなじの辺りのこわばり」なる表現は一般的でないとして、「肩こり」と言い換えているのかもしれない。因みに、 両社では、処方がかなり異なる! 引用文献が同じなので、薬草は同じだが...葛根湯エキス錠クラシエ(傷寒論) 〔カッコン4.0g、マオウ・タイソウ各2.0g、ケイヒ・シャクヤク各1.5g、 カンゾウ1.0g、ショウキョウ0.5g〕ツムラ漢方葛根湯エキス顆粒A(傷寒論) 〔カッコン2.68g、マオウ・タイソウ各2.01g、 ケイヒ・シャクヤク・カンゾウ・ショウキョウ各1.34g〕以上は、医療用ではなく一般市販薬のものでサイトから転記。医療用は、これよりも多くの量が含まれている。 一般医薬品は、購入者が勝手に”増量”服用することや、 小児が大人の量を服用したり、懸念ある人が服用することを 考慮しているのだろう。懸念ある人の主なものは、・体の虚弱な人(体力の衰えている人、体の弱い人)・高齢者・むくみ、排尿困難のある人 葛根湯の副作用には、重篤なもの(添付文書より)もある。・多形紅斑 皮膚が広い範囲で赤くなる、水疱が皮膚の赤い部分にあらわれる、 高熱、のどの痛み等が持続したり、急激に悪化する。・肝機能障害 発熱、かゆみ、発疹、黄疸(皮膚や白目が黄色くなる)、 褐色尿、全身のだるさ、食欲不振等があらわれる。・偽アルドステロン症、ミオパチー 手足のだるさ、しびれ、つっぱり感やこわばりに加えて、 脱力感、筋肉痛があらわれ、徐々に強くなる。[楽天ブックス]臨床医が腑に落ちる 漢方処方の考え方4,180円傷寒論演習 復刻版 [ 藤平 健 ]11,000円