2020/02/12(水)06:33
特種東海の水力発電事業を考える
3708 特種東海製紙は、保有している
赤松水力発電所↓の発電能力を活かし、
<同社決算説明会資料より>
売電事業に進出する計画を持っている。
日本の割高な電力料を克服する過程で、
発電のノウハウを修得しただろうから、
売電事業への進出は、理に適っている。
現計画では、
15億円を投じて赤松水力発電所を改修、
年間で12億円の利益を見込んでいる。
現在、
特種東海の純利益は15億円程度だから、
この12億円の収益寄与度は大きい。
もし、
水系全体に、数多くの水力発電所を建設できれば、
売電事業による利益は、特種東海の原動力となる。
発電用に巨大ダムを建設するのではなく、
勾配のある川の流れに沿って導水管を設置する。
適切な位置に、水力発電機と地下貯水池を置く。
川と導水管の流量を、逐次、適切に配分すれば、
環境保護と発電量確保の両立は不可能ではない。
導水管の許容最大流量は、十分に大きく設計し、
豪雨などによって、導水管の流量が発電限界を
超えたら、その分を、地下貯水池に貯めておく。
これにより、洪水防止効果を持たせると同時に、
地下貯水池の水量で、渇水時の発電量を補う。
導水管には送電線を吊架あるいは埋め込んで、
送電線保守を容易にし、かつ災害からも守る。
埋め込む場合は、超伝導送電も使えるだろう。
藻緯羅は、
かかる事業展開の主役を担う資格が、
特種東海にはあると考えるのである。
さて...
この事業の含みを加算した時の
特種東海製紙の適正株価は???
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