テーマ:政治について(20883)
カテゴリ:ー 憲法随想 ー
どうやら、集団的自衛権は行使されそうである。
すなわち、国権の発動たる戦争をやりそうである。 日本国憲法第9条には、 「国権の発動たる戦争と、 武力による威嚇又は武力の行使は、 国際紛争を解決する手段としては、 永久にこれを放棄する。」 とあるので、 「国権の発動たる戦争」も、 国際紛争を解決する手段でなければ、 我々は、戦争を放棄してはいない。 今般、集団的自衛権行使という戦争を、 政府が行なえることを宣言するにあたり、 安倍首相が説明に用いた事例... すなわち、 米軍艦船に日本人が乗っていた場合、 その米軍艦船を攻撃する某国軍と、 日本の自衛隊は交戦できるのか? そう問われれば、 それは、助けなければならない。 自衛権の行使は、憲法上も許されて当然だ! こういう共感を得られやすいだろう。 「賢い」事例選択だと思う。 しかし、こういうことを想定したのだろうか、 憲法9条には、第2項に、 「国の交戦権は、これを認めない」 との主張が加えられている。 すなわち、 内閣総理大臣は、自衛隊に交戦を命令できない! 言い換えると、 日本国民は交戦可能だが、国は交戦できない。 個人に置き換えれば、 自発的な正当防衛行動はOKだが、 行為は同じでも命令されたらXということである。 個人と国は違うだろう。 「個人の頭脳=国の総理大臣」だから、交戦可能! という主張を、 「国の交戦権は、これを認めない」によって、 憲法9条は、封じているのである。 それで、日本の安全や日本人の命を守れるのか? 日本国憲法の前文には、 「平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、 われらの安全と生存を保持しようと決意した。」 とある。 そうは言っても...という世界情勢だったので、 「日本国とアメリカ合衆国との間の相互協力及び安全保障条約」 を締結して、保険としたのである。 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2025.06.19 12:35:33
コメント(0) | コメントを書く
[ー 憲法随想 ー] カテゴリの最新記事
|
|