2021/08/27(金)12:07
ピロリ菌除菌率比較、日本の第1選択は最低
日経メディカル電子版が↓8月21日付で、Gastroenterology誌を引用して、
medical.nikkeibp...202108...
「ピロリ菌、標準的3剤併用療法の有効性最も低い」
と伝えている。
日本では、保険適用の第1選択として
・プロトンポンプインヒビター
・アモキシシリン
・クラリスロマイシン
上記処方で除菌に失敗した時に限り
以下の第2選択が保険適用されることになっている。
・プロトンポンプインヒビター
・アモキシシリン
・メトロニダゾール
第1選択で、8割〜9割の人が除菌に成功と評されており、
第2選択でも、ほぼ同等の成功率とされている。
それも失敗した時には、保険適用外だが、
・ボノプラザン
・アモキシシリン
・シタフロキサシン
が使われている。
記事によれば、
ランダム化比較試験のネットワークメタアナリシス
より、
理想的な治療法を100%とした場合に、
各治療法が最善の治療となる確率の推定値で比較した。
1983件の論文が検索され、
患者数は合計2万2975人で、試験の多くは非盲検下だった。
比較した治療法は8種類。
その結果、最善治療となる確率は...
第1位92.4% ボノプラザンを用いた3剤併用療法
第2位68.8% リバースハイブリッド療法
第3位62.7% レボフロキサシンを含む治療
第4位・・・
第5位・・・
第6位・・・
第7位・・・
第8位 4.7% 保険適用の第1選択
原論文の著者らは、
「耐性菌の出現がピロリ菌治療を困難にしており、
使用する地域において信頼できる程度の有効性が
証明されている場合を除き、
クラリスロマイシン、メトロニダゾール、レボフロキサシンを
経験的に使用すべきでないと推奨するコンセンサスも存在する」
と指摘し、
「他の感染症と同様に、
試行錯誤に基づいて抗菌薬を使用するのではなく、
抗菌薬の適正使用を目指すべき時期が
到来している」
と述べている。
日経メディカル記事の著者によれば、
「ボノプラザンは、新たな胃酸分泌抑制薬であり、
現時点では日本と一部のアジア諸国でのみ使用可能」
藻緯羅は「ピロリ菌除菌」をやっているが、
1回目で失敗↓
/moira/diary/20060707
2回目で成功↓
/moira/diary/20070521
している。
期間があいているのは、副作用が強かったのと、
その時は、第2選択がなかったと記憶している。
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