2023/10/18(水)12:05
ゲノム編集を使い、ブタからサルへの腎臓移植で2年超生存
wired.jpの2023.10.13配信の記事↓によれば、
wired.jp...a-monkey-got-a-new-kidney...
マサチューセッツ州のバイテク企業eGenesisが、
ゲノム編集したブタから摘出した腎臓が、
サルの体内で2年以上機能したことを、
10月11日(米国時間)に報告、
研究結果は『Nature』に掲載されているそうだ。
記事の要点をかいつまむと...
・動物臓器のヒトへの移植の起源は、数百年前にさかのぼる
・1960年代にはヒヒなどの腎臓をヒトに移植する実験例
・1990年代には、ブタが使われたが感染症や拒絶反応の壁
そこで...
・ドナーのブタにさまざまな遺伝子改変を施した。
超急性拒絶反応に関与する3つの遺伝子を無効化
炎症、免疫、血液凝固を制御するヒト遺伝子の組み込み
DNAに感染しているレトロウイルスを不活性化
その結果...
・ブタの腎臓を移植したサルは、移植から758日にわたって生存!
人間に移植した場合の結果はさらによくなると予想、
人間はサルより医師の助言に従うので、手術後の回復もいいはず!
ヒトに対する実験では、
「ニューヨーク大学(NYU)ランゴーン医療センターの研究者たちが、
ゲノム編集によって遺伝子を改変したブタの腎臓を
生命維持装置につながれた脳死者の体内で
2カ月間にわたって機能させ続けたと今年9月に発表している」
そうである。
一方、中国では、
「ヒトの細胞で構成される腎臓を
ブタを使って培養する実験に、
初めて成功した」
そうである。
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