2024/03/28(木)19:10
”人喰いバクテリア”感染、最悪(?)の経過例
日経メディカル電子版に3月27日付で、
「 「あっという間に亡くなってしまった」
劇症型溶血性レンサ球菌感染症患者 」
と題する記事↓が掲載されていた。
medical.nikkeibp...202403...
記事は、
救急外来の現場で診療に当たった医師の回顧談だが、
経過を、藻緯羅なりにまとめると...
・患者は15年前に大腸癌を手術し、糖尿病治療中だった
・受診の前日から軽度倦怠感、受診日夜に38度の発熱があり、
自分で車を運転して、1時ごろに救急外来を受診
・来院時は36.2度だったが解熱剤の服用状況は不明、
SpO2:80%、脈拍:120、上の血圧:60-70だが、会話可能
・酸素投与も効果なく、気管挿管は患者が拒否したので、
鼻カニュラ酸素で経過観察、皮膚/軟部組織感染症が疑う所見なし
・身体所見と画像検査結果から肺炎、敗血症性ショック、
急性呼吸窮迫症候群 (ARDS)を疑い、複数の薬剤を投与
・3時に気管挿管するも、15時半に死亡
死亡後に血液培養を行なった結果、STSSと診断されている。
詳細な原因菌の解析の結果、強毒株であったそうだ。
いずれも、来院時に、即、結果が出る方法は、未だ存在しない。
(画像は、同記事より)
藻緯羅の印象では、
糖尿病治療中で、かつ、何らかの理由で免疫抑制をしている人は、
感染症に弱い気がしている。
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