あと3時間
モカの火葬まで、後3時間。今、保冷材を置いたひざの上で、温めないようにモカを抱っこしています。真下を見ると、眠っているかのように安らかなモカの顔。モカの形ある姿を見るのが、これで最後と思うと、涙が止まりません。昨日の死後硬直から、今は少し柔らかくなっていて顔も本当に穏やかで今にも目が覚めてくる気がして、お腹が動いているような錯覚にもおそわれます。下のほうに写真を掲載していますが、見るとお辛い場合、スルーしてください。後悔のないようにやってきた。納得いくようにやってきた。それでも次々と後悔が出てくるのはどうしてなの?金曜日、土曜日と思わしくなく、ぐったりと昏睡状態で覚悟はしていた。日曜日の夕方、私が迎えに行ったのは18時。帰宅したのが19時前くらい。そして、息を引き取ったのが20:15…帰宅して1時間ちょっとのことでした。17時くらいから舌がもう動かない、餌も薬も水も何もかも食べることが出来ない状態。このまま病院にいても、時間の問題。今夜を越えられることはない。インスリノーマで苦しむフェレットの痙攣と悲鳴、壮絶な死。。。発作の状況を、ネットの情報で見ていたので、そうならないことを望んでいましたが幸い呼吸状態は落ち着いていて、このまま連れて帰ったら、モカはホッとして1~2時間で眠りにつき、そのまま眠るように息を引き取ってくれるのではとそう思ってた。そう願ってた。息を引き取る、30~40分前の写真です。目がうつろで、よだれが垂れています。今思うと、低血糖の症状の悪化ですが、単に舌が固まって動かず、開いたままだからよだれが垂れているのだと思い、私は適切な処置が出来なかったかもしれません。帰宅してから30分くらいでしょうか。何度か糖分を口にすりつけますが全く反応しません。もっと必死で空腹を取り除いていれば、もう少し延命できたのかな。発作が起きなかったら、眠って逝けたのかな・・・ということが一番の後悔です。こればっかりは本当にもうわからないのですけれど・・・後ろ足がビクビクしてきました。きてしまった、痙攣だ。発作が起きる。必死で口をこじあけ、歯茎にバイトを塗りました。舐めないけど、でもでも・・・!痙攣がどんどん大きくなる、免疫サポートをシリンジに入れて、口の中に放り込む。でも全く舐めない・・・と思っていたら今まで動かなかったまぶたが上下し舌をぺろぺろと動かした、でも泡をふいている。ほどなくして、体が少し仰け反り、目を見開き、まぶたが痙攣する。そして痛そうなキャーという悲鳴。この声が聞きたくなかった。1~2分ほどで悲鳴と痙攣は落ち着くけれど、また数分後に大きな痙攣と悲鳴。このときそれでも歯茎に免疫サポートをつけようとすると、痛みからか必死で歯を食いしばるモカに左手の中指の付け根をかまれ私の皮膚が少しえぐれて流血している。2回目の悲鳴の後、電話しても仕方ないと思ったけれど病院に電話し私の処置が正しいか、どうすれば楽になれるか、もうムリなのか話をする。状況を説明しているうちに、3度目の大きな悲鳴。今度はひっきりなしに仰け反りながら悲鳴・・・必死でモカを抱きしめる。担当の獣医さんと話している途中で泣き止んだと思って背中を見ると動いていない。呼吸も心臓も、動いていない。ただ体だけがまだ温かい。痙攣が始まってから10分もたたないうちに、モカは虹の橋を渡ってしまいました。これまでモカは低血糖でも慢性化していたので、GLU30でも発作が起きなかった。死ぬ間際も、私に心配させまいと、ギリギリのところまで泣かずに頑張っていたのかもしれません。優しいモカだから。強い子だったから。綺麗に息を引き取るなんて期待し、幻想を抱いていた私がバカだった。痛みもがき、発作が長く続いて辛い思いをするよりも10分で苦しみから解放されたと思うようにしようと思っても本当にそうだったのかと自分を責めずにいられない。本当はもっと楽に逝けたのではとか考えてしまう自分がいる。後悔のないように出来る限りのことをやってきた。それはモカが本当におだやかで優しくて、本当に本当にかわいい子だったから。少しでも私のところにきて幸せだったと思って欲しくてこの2年間本当に尽くしてきた。後悔はないと思っていたのに・・・いろいろやってきたはずなのに。買ったばかりのおやつ、もっとあげればよかった。入院させる前日の木曜日、食欲がないモカに必死でカリカリあげた。嫌がるモカもひざの上に乗せていると、食べないとおろして貰えない、と思い頑張ってイヤイヤでも食べてくれていた、本当に優しい仔だった。この日、免疫サポートをもっとあげて優しくしてあげればよかった。最後の3日間は、白血球の値を減らすために皮下注射3日間。前回はこれで落ち着いて食欲も出て回復できた。ただしステロイドは一時休止しないといけない。もう見込みがない時点で、注射をやめて、ステロイドを飲ませたら・・・でも、時間の問題で、結果は変わらなかった・・・よね。だけど、痛い注射より、ステロイドでゆっくりさせてあげるべきだったのかな。この1年間、特にこの1ヶ月はソファによじ登り、私のお腹の上で眠ることを望んでいた。亡くなる3日前くらいから特にそうだったと思います。死期を感じていたのでしょうか。書き出すともう、とまりません。ここで筆をおいて、あと3時間しかない時間を、モカをずっと抱きしめて過ごします。これが体を拭いた後の写真、最後の最後の写真です。大好きなぬいぐるみと共に。そして、大好きだった私の腕の中で・・・おやすみ。