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おそらのうえで。

おそらのうえで。

*再恋*

 忘れたつもりだった

 過去の恋。

 新しい恋するつもりだった

 今の私。

 でも君は

 現れた。


 *再恋*


 「久し振り」


 休日の昼下がり。

 なにもすることがなくって

 なんとなくショッピングに
 
 出掛けた私の後ろから

 聞こえた声は

 まぎれもなく

 過去に恋した君だった。


 「・・・え?」

 
 突然のことすぎて

 なにも言葉の出ない私に

 君は相変わらずの笑顔を

 むけたんだ。


 「そんなびっくりした?」


 君に恋したのは

 今から2年前。

 高校時代だった。



 入学してすぐ

 私は君に恋をした。


 知れば知るほど

 君が好きになって

 いてもたってもいられなくなって

 告白したのが

 高校2年の冬。


 “今は彼女とか
   つくるつもりないんだ”


 そんな君の言葉を聞いても

 捨て切れなかった恋。



 結局その恋を

 ココロの奥に終い込んだのは

 高校を卒業して

 半年後のことだった。


 あれから一年半。

 地元を離れた君と

 出逢うことはなかった。


 だから

 新しい恋にむかってく

 そのつもりだった。


 でもなかなか恋できなくて

 もう私には
 
 恋できないんだって

 なげやりになってた最近。


 今

 君に出逢って

 また君に恋をした。


 「そんなに見つめいないでよ」


 そういって笑う君が

 過去の君とかさなって

 私のココロは

 うるさいくらい高鳴った。


 「一人で買い物?」


 よみがえってくる

 あの時の恋心。


 終い込んだはずの

 恋。


 不思議だね。


 あんなに前のことなのに

 今でも鮮明に覚えてる。

 君のしぐさ

 君の声

 君の笑顔

 君の優しさ

 君の手のぬくもり


 今にも涙が

 出てきそうなくらいに

 君を思い出す。


 一瞬で恋に落ちるなんてこと

 ほんとにあるんだね。


 ねぇ

 また君に恋しちゃった。


 「そっちこそ・・・一人?」


 あわよくば

 君をお茶にでも誘おうかって

 ココロの中に浮かんだ

 下心。


 でも

 無理だったね。


 「いや、彼女待ち」


 “今は彼女つくるつもりないから”


 そういった君は

 もう過去の君。


 この恋も

 過去の恋。


 再び君に恋をして

 再び君に失恋。


 「そうなんだ。幸せ?」

 
 そう問い掛けた私に

 君は

 あの時よりも

 たのしそうに

 幸せそうに

 笑うんだ。


 「もち」


 またちょっと

 君を忘れるのに

 時間

 かかりそうだね。









* ☆ * ☆ * ☆ * ☆ * ☆ * ☆ * ☆ * ☆ * ☆ * ☆ * 

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bbs

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