2011/11/01(火)09:15
内職のオファー
現在この街は落葉の季節です。
私のマンションは木々の多い公園の中にあるので、外に出ると周りは落ち葉だらけ。
それをクシュっクシュっと音を立てながら歩くのがよい感じ。
落ち葉は地面が明るくて絵になるので、明日にでもお天気良ければカメラを持って出かけるつもりです。
目的地は、現在お盆で花やキャンドルのたくさん飾ってある墓地か、バスで15分くらいのところにある大きなロシア正教の教会でもいいかも。
とにかく絵になりそうならところどこでもOK。
この国のお盆はアメリカなどのハロウィーンのようなことはしないで、日本のお盆と似ていて、お墓参りに行くだけです。
お線香の代わりにガラスのケースに入った大きなキャンドルを置きます。
2日くらい燃え続けるというひどく大きなキャンドルです。
そして人々は、掃除したお墓にはバラだのカーネーションだのカラフルな花をたくさん飾ります。
キャンドルとカラフルな花で墓場はパッと明るくなります。
ちなみに、私の体験したお盆で一番ハデだったのはメキシコのハロウィーンです。
アメリカなどの仮装してお祭り騒ぎするタイプのではなくて、きちんと墓場で死者を弔うタイプのものなのですがこれがすごく楽しい。
人々は、墓場にお参りするだけでなく、その日は一晩死者と一緒に過ごすために墓地に泊まり込むのです。
家族や親戚全員が泊まる場所はないので、2、3人ずつで何時間か置きに交代で墓場にやってきて、墓場の入り口の屋台で売ってあるスパイス入りのホットワインを飲みながら体を温めつつおしゃべりしながら一夜を明かします。
ハロウィーンの晩は、墓地はまるで明るい雰囲気のカフェみたい。
だって、あちこちにカラフルな提灯がぶら下がっていて、たくさん人が座って飲んだり食べたりしてるんだから。
死者と一夜を楽しく過ごす、というのがメキシコのハロウィーンのやり方。
それはともかく、こちらのハロウィーンはとても静か。
アメリカ風のハロウィーンをマネする人たちも見かけません。
夜は墓地にキャンドルだけが明々と灯っているだけ。
賑やかなのも良いですが、静かなのも悪くないです。
今日のおしゃべりタイム、
「また僕のところに来ないかい?この年末か来年の年明けを考えてるんだけど」、とマー君が提案してくれました。
なのでビザとか問題なければ、お正月頃にまたマー君と会うことになりそうです。
楽しみだし、嬉しい!
でも、よく考えてみたらお正月以降はロシアは気温が低い時期です。
これは、今年のお正月休みにマー君が雪野原を自転車に乗りまくった時の写真↓
実はこの時点はまだ本格的な寒さではなかったです。
マー君に言わせれば、「まだ暖かい」時期。
この後、2月から3月にかけてマイナス20℃とかになるのです。
冬のロシアを体験するとなると、荷物が大変ですね。
ジャケットだのコートだの雪用ブーツだの、温かい下着だのなんだの。
夏の毎日タンクトップとかサンダルとかで過ごしたのとは衣料の重さが全然違う!
ダウンジャケットに、重ね着用のレギンスに、ジャージに、...、
と、今から何をスーツケースに詰めるべきか真剣に考えています。
それに、また着物を作らないといけません。
夏の滞在中マー君のお母さんに「着物を作ってプレゼントするから」、と約束したのです。
その上、マー君にももう一着作務衣の上着を作ることにも。
前回作ったのは夏向けに袖を五分丈にしたので、今度は秋や冬に部屋着の上着として着れる長袖のを作ることになったのです。
そしてその前に、娘たちにも浴衣を作ることになっています。
色違いのかわいい花柄のを使う予定なのですが、それらの生地を今注文していて、全部届いたら日本の父に箱にまとめて送ってもらうよう頼むことにしています。
生地だけでなく、帯も。
マー君のお母さん用のと、娘たち用の。
年末までに着物を4着も縫うことになりそうです。
まるで内職だわ
それと同時に、少し前から就職活動みたいなことをやっていたのですが打ち切ることにします。
真剣にやってはいなかったのですが、当分は就職活動してる余裕もなさそうです。
もともと、マー君にまた会いに行くことになるのを考えてアルバイトを考えていました。
それも個人で雇ってもらうベビージッターなどの仕事が良かったのです。
外国人で、ここ語の話せない英語の家庭のベビーシッターなど。
会社などに就職するなると、ビザだのその他の手続きだのしなくちゃいけないのである程度の期間はそこに留まらないといけなくなります。
それだと困るのです。
マー君とは冬にも会う約束だったのだし。
実は面白いことに、そんなベビーシッターのアルバイトをつい数日前に探し始めたとたん、私にできそうな会社勤めの仕事のオファーをいくつか見つけました。
例えば、日本の流通会社の事務の仕事。
必要条件に、「日本語と英語とロシア語」などとあります。
これって私の知ってる言語3拍子ではないですか。
なのでずいぶん考えました。
でも諦めました。
だって、この会社はここから遠く離れた小さな街にあるのです。
就職するとしたら引越ししなくちゃなりません。
でもロシア語が使えるというのはすごく良い条件に見えて仕方ないです。
仕事でロシア語を使えばもっと上達できるでしょうね~。
それだけでこの仕事がひどく魅力的なのです。
ともかく、マー君に会えなくなるからその仕事のことは考えないようにしました。
すると今度は、また別の仕事が出ています。
ビジネス翻訳の仕事で、ロシア語から英語の翻訳だそう。
これもなんか魅力的。
翻訳の仕事してたらロシア語すごく上達しそう...。
でもこれも諦め。
だって場所がね、ここから結構遠い街なんだもん!
と言う感じで、すごく魅力的だけど地理条件のためにさっさと諦めたところに来たオファーが、マー君の「僕のところに来ない?」、ですからもちろんこのオファーを取りますわ。
当分はロシア語の教科書おさらいでもしながら、着物作りの地道な内職でいきます。
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