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もこもこのすっぴん日記

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2009年03月14日
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カテゴリ:「銭ゲバ」
終わってしまったよ…。
大切なのは「金」か「心」か。 「本当の幸せ」とは何か。
そんな、人生においての永遠の課題を突きつけたドラマ「銭ゲバ」。
金に翻弄された風太郎の、人生の最後の瞬間…。


死を目前にして、風太郎が思い描いた“幸せ”な人生。
今まで出会った人達との、まったく別の世界での生活。
風太郎の望んだ幸せは、どこにでもあるような平凡な暮らし。
その世界には、貧乏人も金持ちもいない、みんなが平等に自分の人生を選択出来る、希望に満ち溢れた世界。
お金のせいで人が死ぬ事もなく、人を恨んだり憎んだりする事もない世界。
人と人とが、とても優しい関係でいられる世界。

でも、風太郎の歩んだ人生と比べた時、そんな平凡な世界でさえ、輝かしく特別なものに見えてしまう。
それは、風太郎の人生に、何一つ存在しなかったものばかりだから。

風太郎が、人生でやりたかった事のすべてが詰まった、“幸せ”な世界。
家族3人で囲む、温かい食卓。
母の病気は、病院で手術を受けて完治する。
大学で出会った茜とは恋人同士で、あの派遣クンは風太郎の親友。
伊豆屋はかわいい洋食屋さんで、風太郎は店の人達と家族のような関係。
緑は、サバサバした性格の、頼りになる姉御肌。
結婚の申し込みに来た風太郎に、オドオドする茜の父。
初めての給料日に、自分のおごりで父親と酒を飲む。
結婚式の日、祝福してくれる母の姿を笑顔で見つめる風太郎。……

思わず微笑んでしまうようなもう一つの世界に、今までの物語を忘れて楽しい気持ちにさえなってしまいながらも、これは何一つ幸せを手に出来なかった風太郎の想像の世界なんだと思うと、涙が溢れてきて、笑ったり泣いたり、不思議な状態で、この穏やかな世界に入り込んでいました。

このもう一つの世界を見ていて、茜を失くした事が風太郎にとって、やっぱり一番のダメージだったのかなと思いました。
最後まで自分から離れていかなかった茜の愛を、本当は何よりも大切にしたかったんじゃなかったのかなと。
想像の世界では、結婚して赤ちゃんまで…。
赤ちゃんの小さな手を握って、微笑む風太郎の笑顔。このシーンは、マジに泣けました。
何だか、こっちの世界で、もう1本ドラマを作って欲しくなりました。
幸せな風太郎の人生を、完成させてあげたくなりました。


導火線の火がいよいよダイナマイトに近付いた時、風太郎は取り乱し、火を消そうとした。
想像の世界の中で、自分が本当に欲しかった「幸せ」が何だったか、気付いてしまったんだと思う。
「金で幸せになれる」と信じ、良心を叩き潰し、悪鬼の如き人生を選んでしまった風太郎。
「金では買えない、愛とか友情とか」
それがどんなに心を温かくしてくれるものなのか、風太郎はようやく気付いたんだと思う。
その瞬間、生きる事への執着が蘇ってきたのか。
死ぬのが「恐い」と言った風太郎。
風太郎の叫び声は緑には届かず、誰も助けに来るものはなく、「幸せ」への執念を刻んだ小屋ごと、風太郎はこの世から消え去ってしまった。
最期の恐怖に怯えた顔が、衝撃的で頭から離れません。
やはり、安らかな死は、神様が許さなかったのでしょうか。
人の命を奪った者の、受けるべき罰。それは、誰にも例外なく。

死ぬ前に風太郎は、伊豆屋にお金を送っていた。
真一も戻り、店はまた新しい出発をするだろう。
  『ベラ定食ごちそうさまでした。
          おいしかったです。
              蒲郡 風太郎 』
壁に掛けられた、風太郎の手紙。
風太郎の唯一の心の安らぎだった場所は、これからも風太郎の魂が立ち寄れる場所になるかな。

悪い事をして得たお金だったかも知れないけど、そのお金によって風太郎は、たくさんの人達を救いましたよね。
荻野刑事の奥さんも、手術を受けてきっと元気になるでしょう。
社長に就任した時には、母子家庭を支援したり、医療施設に多額の寄付をしたり。
自分の悲しい幼少時代をだぶらせながら、心の奥底では本心から救いたいと思ってやっていたに違いないと信じています。


風太郎の父親が、「初めてだな、お前と飲むのは」と、風太郎の死亡記事の切り抜き写真を前に、寂しそうにお酒を飲む姿に、涙が出ました。
「親より先に死んじゃダメなんだぞ」その言葉は、風太郎を救う事は出来なかった。
でも貴方の息子は、想像の世界で、ちゃんと貴方と一緒にお酒を飲んでいましたよ。
本当は、恨みたくなんてなかった人だもの。この世で、たった一人の父親なんだから。

緑は、風太郎のお墓を、母親のお墓の傍らに建てた。
家族を奪った憎むべき相手だけれど、風太郎の不運な人生に涙した緑の、風太郎の最期を見届けた者としての、せめてもの情けだったんでしょうね。
全てを失くした緑が、これからどんな人生を歩んでいくのか。
風太郎と出会った事で、今まで見えなかった様々な世の中の現実を知った彼女は、きっと一人でも逞しく生き抜いて行く事でしょう。


最後の風太郎の言葉が、心をえぐる。
「この世界に生きてるヤツらは、みんな銭ゲバだ。お前らが気付かんと、いや、気付かんフリして、飼い慣らされた豚みたいに生きてるだけの話しズラ。俺が死んでも、俺みたいなヤツは次々に生まれてくるズラ。」
風太郎のような人生を送る人間は、稀だろうと思う。
でも、悲しいかな、お金がないと生きていけないこの世の中。
お金のために泣き、お金のために人生を破滅させてしまう人達は、現実世界にもたくさんいる。
また、偽善の仮面を被り、私利私欲のために他人の人生を狂わせる人間も、確かに存在していると思う。
風太郎は、そんな人間の本性や弱さを包み隠さずさらけ出した、人々が自分自身を顧みるために、目を背けてはいけないキャラクターだと思う。

「お金」を、自分の中でどう位置付けて、上手に共存していくか、もっと真剣に考えて生きていかなければ、と思うようになりました。
今まで以上に、お金を大切に思えるようになったし、お金を稼ぐ事にもっと真面目にならなければいけないと思えるようになりました。
最初の頃、派遣の仕事でコツコツと稼いだお金を、畳の下に敷いていた頃の風太郎が、私は一番好きだったかも知れない。

風太郎みたいな、悲しい人生を送る人がいなくなるように、風太郎が最後に描いた“幸せ”な世界が、現実の世界であるようにと祈りたい。
「お金」は、人の心を豊かにするものであって欲しいと思う。


             賞金   賞金   賞金   賞金   賞金


俳優の皆様、スタッフの皆様、本当にお疲れ様でした。
こんなに真剣に作って下さったドラマを見る事が出来て、本当に良かったと思います。

松山クン、本当に本当にお疲れ様でした。
風太郎を演じるのは、並大抵の精神力ではもたなかっただろうと思います。
「魂で演じる」その真髄を見たような思いでいます。
この作品で松山クンに出会えた事を、本当に幸せに思っています。

ドラマは終わってしまったけど、これからも私の中に色んな影響を及ぼしてくれる作品だと思います。
ずっと、心の中で大切にしていきたい作品です。
本当に、ありがとうございました。

早くも、5月22日にDVDの発売も決定!!
今から頑張って「銭ゲバ貯金」しなければっ!!!賞金





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最終更新日  2009年03月23日 14時40分23秒
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