相田みつを 「私の本心」
「私は いま67歳。 当時の 教官に対して なんの恨みも 憎しみも ありません それならば 私の本心の そのまた本心で 感謝の誠を ささげられるか? というと そこまで まだ 私の心は 澄んでおりません。 もし 再会するような ことがあったら (もう 生きては いないでしょうが・・・) 『この バカヤロウ! さんざん いじめやがって』と ひとこと 浴びせてやったら 気持ち いいだろうなあ----という 思いが 私の心の底のほうに まだ 残っております。 中学時代の 私に 『教練不合格』 『不良』のレッテルを はった 教官のおかげで 私は いのち拾いをし 生涯の師と 出逢い そして 仏法との 出逢いを させていただいた わけですから それこそ 私にとっては 逆縁の菩薩ということに なります。 それならば 私は 『南無逆縁の 菩薩さま』と 感謝の手を 合わせるべきですね。 ・・・続く」 相田みつを 「逆縁(ギヤクエン)の 菩薩(ボサツ)」から抜粋