もくれん草紙

2005/10/03(月)21:10

夜長月の出遭い

こよみ(21)

「水はじめて涸る」(みずはじめてかれる) 「水田の水を抜く」(すいでんのみずをぬく) 今日の旧暦・七十二候です。 七十二候も日によっては、幾つか言い回しがあるようです。 涸れるというのは、水田の水が、ということなのですね。 今日から旧暦では九月。秋の最後の月。 --------------------------------------------------------- 友達に遭いました。 10年ぶりの再会でした。 お互い近所に住んでいるのに、もうずっと10年近くも 会わないままでした。 会わないのは、気まずい思いをしたとか、嫌いになったから といったことではなく、なんとなく疎遠になったといった感じでした。 それでも、店先で会うことがあってもよさそうなくらいなのに いままで会うことがありませんでした。 彼女と疎遠になったころのわたしは、今振り返っても ぎしぎしと、とげとげしい気持ちの持ち主でした。 競争心の強い、なにか正体不明なものに焦っているような いやな心持ちで毎日を過ごしていたように思います。 それから、らせんを書くように時は流れ、 今日、彼女に遭いました。まるで遭遇するように...。 相変わらずの笑顔と、彼女らしい自然な感じの佇まいに 「ああ、わたしもまた、彼女と会えるようになったのだ」と思い うれしくなりました。 そんなこと、よくある偶然... 何を思うことでもない、とお思いでしょうか。 あなたの周りにいる人は、あなたの心を写す...。 10年前は、わからなかったことです。 九月は長月。夜長月。 秋の夜長の物語は、新月が用意してくれました。

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