オガサカプレートとピストンプレートについて
お世話様です。題記の件、出所は伏せつつ、集めた情報を整理します。まずオガサカTC-Sシリーズの場合、板は共通で、プレートで対象レベルを変えている。2021モデルよりプレート構成を変えてますが、一般的な感覚として根付いている2020モデル以前から説明します。自分の感覚だとこんな感じプレート無し:一級FMプレート付:一級~テクニカルFLプレート付:一級以上GRプレート付:クラウン以上基本的にどのプレートも「板」です。ランクに応じてプレートの強度が変わるだけ。FMはプラスチックの板で、中央部が柔らかい蛇腹でつながってる。FLはプラスチックの一枚板。GRはそれにアルミの板が入っていてる感じ。高さを稼ぐのと、中央部を万遍なく硬くすることで板全体のフレックスを上げている。が、GRプレート付けると板のトップとテールが大きくたわんで中央部はあまりたわまない、所謂船底状、台形状にたわんでしまい、それだと板が下に向きやすいレース板チックな挙動が出てしまい、基礎向きではないのでは?と言う声があったそう。で、2021モデルのTC-SRからGRプレートを廃止し、FMとFLプレートを軽量化したSRプレートの2種類になった。スキー板自体の強度を上げて、プレートの硬さに依存しないようになったらしい。対象レベルはこんな感じになるのかな?プレート無し:一級~テクニカルFMプレート付:テクニカル~クラウンSRプレート付:クラウン以上まあ、オガサカのプレートはただの板で、特別な効果はないようです。それに対しマーカーピストンプレートプレートだけ触ってみたところ、曲げようとすると曲がるけど、ねじりには強い。詳しく言うと、プレートを撓ませる方向には側面の金属に逃がしの穴が開いていて撓みやすくなってます。が、ねじろうとすると、側面の金属が構造的な強度を発揮してねじれにくくなります。なので、ピストンプレートを付けただけで板のトーションを補強する効果が期待できます。で、板への取り付け方が何種類かあって、SL用セットはプレートへの取付穴がフリーになっていてフレックスが出やすくなっており、これにより弧が小さくなり曲がりやすくなり、GS用セットはプレートに直接固定してプレート部が撓みにくくなる。これにより板は台形状(船底状)に撓み、下を向きやすいレース板っぽい性格が強くなります。最後に、名前の由来になったプレートに付いてるピストン。このピストンって要するにオイルダンパーですが、板が撓む方向にはフリーになって全く効きませんが、撓みが戻る方向の時にだけダンパーが効きます。これは、板のカウンターフレックス(激しく撓んだときの戻り)を抑えてビンディングが誤開放しないようにする為(撓みが戻り過ぎると板が反ることでビンディング固定幅がブーツソール長より広がってしまうので外れやすくなる)だったらしいのですが、副産物的に板の振動が抑えられてしっとりした乗り味を獲得することになったそう。一般的には高さ10mmは基礎・SL用で14mmはGSやそれ以上用。ちなみに、このダンパー部には水が貯まって錆びやすいので、使用後は水分を飛ばして清掃すると良いらしい。とまあ、ただの板とは言えない凝った造りになってます。基礎の自分は全然知りませんでしたがレーサーには絶大な支持を得ており、どんな板でもピストン付けときゃなんとかなると言う定説があるとかないとか(笑)ただのゴツいプレートだと思ったら全然違うみたい。で、柔らかい板に付けると好感触が得られる場合が多いようです。確かに、フレックスが柔らかくて物足りないと感じてる人がピストンプレート付けたらトーションがしっかりしてグリップしやすくなるけどフレックスは柔らかいままなのだから、より撓ませやすくなるよなあ。そうなったら好感触になるのは必定。調べるほどに興味が湧いてきて、好奇心が止まらない(笑)コレは試すしかないよね。ランキング参加中です。押していただけると記事を書くエネルギーになります(^^)