カテゴリ:スキー
お世話様です&ご無沙汰しております。
![]() 2024年GW中の月山の写真。積雪5mは例年よりかなり少ない 腰を前目にセットするポジションが物凄く大事だって話を書いておこうと思います。 スキーヤーズラボで教わる前の2019年頃によくこの話を書いてましたが、 横から見てブーツ-腰-頭のラインを前後になるべくコンパクトなポジションにする。 その為に腰をなるべく前目にセットする。 スキーヤーズラボで教わるようになってからも生き残った真理に思います。 スキーヤーズラボで教える足首の使い方とか腰椎リリースとか、 腰を前にすることでカッチリはまる感触がある。 講座では言ってなかったけど、 腰が前目と言うのはある程度の身体能力を持っている人の 身体の使い方のデフォルトなんじゃないかと思います。 という訳で、 横から見てブーツに対して腰が後ろ過ぎて良いことはない。 自分の場合、乗れてないときほど腰が後ろに行ってた。 で、 後ろになった腰をカバーするように頭が前に行き、上体が被る。 そうなるとどうやっても荷重が抜ける。 その状態でいくらブーツに踵を入れても脛に体重掛けてもダメ。 違うところにおつりがきてダメ。 腰が後ろ目にいくやつ、多分日常生活からのクセ。 自分ランニングが苦手ですが、 その中で「腰落ち」と言われるフォームがあります。 ランニング中、足の着地点より腰が前だと効率よく進み、 腰が後ろだとブレーキになって脚に余計な衝撃が掛かり遅くなり長く走れなくなります。 自分は典型的な腰落ち。 腰が後ろにあれば骨盤を前傾しようがつま先で着地しようが全てが無駄。 五キロも走ると膝が痛くなって終わり。 そうならないために腰を常に前に持ってくるよう意識。 その為に頭の前後位置と腰の前後位置を近くコンパクトにする意識が効いた。 そうすると腹筋周りの筋肉に緊張感が生まれる。 あとは脚を前に出すより脚を後ろに引く意識。 そのほうが腸腰筋が使われ蹴り足が使われ結果的に足も前に出て足と腰の位置関係も前になりやすい。 腰が前にセットされてれば重心は勝手に前に運ばれるので上体の重みを100%受ける必要がないので楽に効率よく進める。 この理屈がどうもスキーでも当てはまるようなのです。 以前から不思議だったのですが、資格を持ってても何か滑りに違和感がある方がいます。 要するに、 何故だかわからないけど上手く見えない。 そのかなりの原因が、「腰が後ろ」にあるのでは。 先日コブの苦手な仲間と一緒に月山のコブを滑り、一緒に試行錯誤してみました。 仲間は指導員まで取ったのに滑りがなにか違和感がある。 滑走日数はかなりあるので整地ではそれなりに滑れるものの月山のコブは怖いらしく、 気が付くとズルドンになり身体は回り切替の度に足をヒョイと上げ、 踵でガッツリ削ってる始末。 胸をフォールラインに向けてもらったり逆ひねりを意識してもらうも変わらず、 仕方が無いので仲間の滑りを大げさにやってみせた。 ※この指導、以前他の方がブログで書いてたので自分も真似してみたのですが、一番効果があるかも。 ただ、失礼な側面があるので気心が知れてる者同士の少人数で、自分の滑りに向き合って変なプライドがなく本気で困っている人に色々試した最終手段的に使うことが多いです。 で、滑りのマネ。 所謂、腰を思いっきり後ろにして上体を思いっきり被せ、そうなると逆ひねり出来なくなるので肩でリードして板を回す。 そうなると尻は落ちるので上体の重みは板に乗らず、 その状態では腕も自由が効かず手を前に伸ばすのがやっとの状態。 マネしてみてハッとした。 このシルエット、仲間の酷いときのシルエットそのままだ。 他の仲間からはストックワークも悪いと指摘が多かったですが、真似して解った。 良いポジションに乗れてれば力を使わずとも重みが全て板に乗る感覚があり、 そうなると腕はリラックスできる。 が、尻が後ろにあるとバランスを取るために背筋を緊張させざるを得ず、 そこから伸びる手もリラックスできずガチガチになり、 それがストックワークになって現れてしまう。 かと言って ストックワークを弄ったところで後ろに行った腰を直すことはできません。 根本は腰の前後ポジション。 前に進む板から押してもらえる様なポジションに乗る為に腰を前目にセットする意識、 その為に足首の背屈や太ももを絞って立てるような使い方になります。 話は戻り、 自分の悪いところを真似して滑って見せた効果は大。 腰の位置も良くなり胸も回らなくなり、同じズルドンでも確かにサマになってみえる。 が、ズルドンでコブを滑る分には体感的な変化はないらしい。 なので、放っといたらまあ戻るだろうな(笑) それにポジションはコブではなく整地大回りからじっくり作っていくのが良いだろうし、 来シーズン気付いたら付き合ってあげるか。 最後にコブと腰の前後位置ですが、 やはり腰が後ろめの人はコブ苦手。 月山のトラバースにある段差の乗り越えなんか判りやすいですが、 腰が前目にあれば段差を乗り越えてもブーツが曲がってショックを吸収してくれるけど、 腰が後ろめであればブーツで吸収されずに勢いは空に向かって発射されます。 先の仲間に聞いたところ、やはり月山のトラバースの段差は大の苦手でした。 コブの中でもその通りで、 腰が後ろだと段差で前に抜けずに上に抜けてしまいます。 とまあ色々書きましたが、 自分自身が腰が後ろから改善してきた身なので結構信憑性のある仮説だと思ってます。 これを読んで思い当たるフシのある方は一度取り組んでみて下さい。 ランキング参加中です。 押していただけると記事を書くエネルギーになります(^^) ![]() お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2024.05.08 07:38:43
コメント(0) | コメントを書く
[スキー] カテゴリの最新記事
|
|