テーマ:十牛図(49)
カテゴリ:十牛図
ここで取り上げているテキストは 『たましいのこと 十牛図で考える人生』 松村潔・著 ユビキタ・スタジオ です。 今、『あらためて十牛図の絵を描く講座』にむけて 自分自身の認識を深めるために テキストの読み直しをしています。 ここにアップしているのは そのための覚書です。 <この表記>は 本からの 写し書き部分です。 ☆ 時代を超えた、古びないもの P.50 国家というと何か大きな基準に見えるが しかし国家の姿勢というものでさえ 思い込みの要素が強いのは 誰でも知っている。 企業は利潤を追求すると どうしても世相という変化しやすいものに 盲従しなくてはならない宿命も持っている。 これら変化しやすいものに 自己意識の鏡としての客体を置いてしまうと 自分の生き方もそれに翻弄され その中で自身の目標も次々に変化し いかなるものも十年続かない。 この悪循環から脱却することが 第八図以後、第十図まで 含まれているということなのである。 十牛図が古びないのも このように時代性という 集団的主観性に染まっていない地点で 書かれたものだからである。 これはとても古いものです、という 言い方をするよりも これは時代を超えたものなのです、と いうほうが正しいのかもしれない。 こんにちの老後イメージというのは この時代性という主観性に 影響を受けたところで 考えた色合いが強い。 もっと人間根本のところから考えると あきらかに間違っていると思われる要素も 多いと思われる。 第八図は、ちょうど定年退職する時期に 重なりやすいが 第八図以後の世界は 社会、会社、共同体の 思い込みなどに振り回されない 人間であるべきだということでもある。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2019.01.27 13:55:38
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