2018/08/05(日)20:48
【神話研究会レポート】ウーラノス。
ギリシア神話のウーラノスは、占星術では、天王星に対応されています。
神話では、ウーラノスは、母である大地母神との間に、たくさんの子どもたちを生み出します。
これは、その時に私が描いた絵ですが、天王星が父で、大地母神が母であることをイメージした絵になっていたことに、気がつきました。
みなさんは、天王星がお父さんで、大地母神がお母さんだと、どんな子供たちが生まれてくると、想像されますか?
神話の中では、かなり怪奇な姿をしたものたちが生まれてきたことが、記されています。
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天王星は、土星の制限を突き破る性質を持っていると言われています。
土星というのは、一般的な常識の範囲を示しています。
たとえば、現在の地球でも、深海の生物たちは、とても常識では考えられない、不思議な形態を持っていたりします。
これもひとつの、天王星の世界と言えるかも知れません。
事実、深海の生物たちが、不思議な発光をしながら泳ぐ個性的な姿は、まるでSFの世界の、宇宙の飛行船のようです。
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ウーラノスは、神話の中で、息子のクロノスに、男根切断されて殺されるという、ショッキングな終わり方をしています。
テキストの著者のロバート・グレイヴスは、解説の中で、そのような敵の殺害方法を持っていた、東アフリカのガラ族からのならわしの影響を、指摘しています。
陽の力の、封印です。
ギリシャ神話の創世記近くでは、女家長制と家父長制との主導権争いが、寄せては返す波のように、幾度となく繰り返されているようです。
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絵を描くことで、今の自分の本質的なテーマのようなものが、浮かび上がって、可視化された感じが、今回は強かったです。
それは、自分では無意識に近いところで、嫌だなと思っていたこと。だけど良くわかっていなかったこと。
それはもう、必要無いので、変化して行くことが、望ましいこと。
それが、意識化されることで、さなぎの殻が剥がれ落ちるような、プチ「16.タワー」体験が、ありました。
ここら辺の認識と変化は、そのまま、即、現実生活の中に反映されて行くことも、興味深いことです。