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♪アトリエえんどうまめ 今季洋の日記。

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2022.03.14
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「生きとし生けるもの」という言葉を、ときどき目にすることがあると思います。

ネットで調べてみると、この言葉は、10世紀初めに編纂された「古今和歌集」の和歌の中でも使われている言葉なのだけれど、この言葉の始まりは不明となっていました。

つまり、すくなくとも、この言葉は今でもときどきは見聞きする言葉なのだけれど、もともとは古文なのだということがわかります。


私はかなり若い頃からこの言葉に引っ掛かりを感じていまして、若い頃というのは20歳前後の頃からです。「生きとし生けるもの」の言葉の後半の「生けるもの」は理解できるのです。これはストレートに「生きているもの」という意味になります。でも、前半の「生きとし」の意味が、どうしても分からなかったのです。

20歳の頃私は、仏教系女子大の文学部日本文学科に通っていまして、それまで高校とか大学受験の勉強とかでさんざん古文はやってきたはずなのですが、その経験を生かして、この「生きとし」を文法的に解釈してみようと何度か試みたのですが、ことごとく失敗に終わっていました。

ようするに意味が分からないのです。

「生きとし」の「と」「し」がどういう意味なのが分かりませんでした。それでいろいろ考えるわけです。「生きようとして」という意味なのかな? だとしたら、この「生きとし生けるもの」とは、かなり積極的に本人の中では「生きたい」という熱意が隠されていることになるよな~、とか、いろいろ考えていました。

環境を生かして、大学の教授に尋ねてみたことがあるのですが、聞いた相手が仏教学の教授だったためか、答えはひとこと「自分で調べなさい」でした。国文学の文法の教授とかに聞かなくてはいけなかったのかも知れません。

今、ネットで、この言葉の文法解釈を調べてみたら、このように書かれているものを見つけました。

「生き」 動詞 カ行 四段
     「生く」の連用形

「と」 格助詞
    同じ動詞の間に入って強調する用法
    その場合連用形に接続する

「し」 副助詞
    上代では古事記の「大和しうるはし」のように比較的自由に使われていたが、平安には単独では「~し~ば」という条件の中でしか用いられなくなり、「しも」「しぞ」「しこそ」など係助詞の付いた形で用いられるようになる。


と、ここまでは、このお話の前段階です。ここからが今日、書きたかったことになります。

というように、長い間この言葉は私の中で、何かこだわりを感じられるのだけれどスッキリできないままくすぶっていた言葉だったわけなのですが、きのう、それが解明されたのです。

きのう読んでいた本に「生き通し」という言葉が出てきまして、「あぁ、これだ!」と腑に落ちて納得することができました。「いきとおし」の「とおし」は、言葉として発音したときには「とーし」となると思いますが、この「お」「ー」が欠落したのが「生きとし」だったのだと、魂が喜ぶレベルで納得がいき、数年来のもやもやが解消されたのです。

「生き通し」という言葉とは、私は昨日初めて対面したのですが、この言葉は「魂」は輪廻転生を繰り返し、何回も何回も「生き通し」ている、というような意味なのだそうです。

古代の人たちは、みんなそんな生死観を持って生きていたのでしょうね。だから「生きとし」は「生きとーし」つまり「生き通し」だった。だけれども、そのような生死観が欠落するとともに、「生きとーし」は「生きとし」になって、ちょっと意味不明な言葉になっているのではないかと、私は深いところで納得しました。

今の時代、この「生き通し」の生死観を私たちは取り戻すことで、楽になったり幸せになったりすることができそうです。そうでないと、私たちは、ちょっと「土」のエレメントのほうにウエイトが掛かり過ぎている時間を長い間過ごしてきたので、身体=土のエレメントの一部から「さようなら」をした後のことが、あまりにもお留守になってしまっているわけなのですね。

そうか
そうか
生き通しだったのか

「生き通し生けるもの」という言葉は
なんてやさしくて
光に満ち満ちているのだろうか

と、私はとてもうれしくなってしまいました。


ちなみに、きのう読んでいた本は
『喜びの今を生きる』
医学、物理学、霊学から観た魂の来しかた行くすえ 
明窓出版。

保江邦夫さんと
はせくらみゆきさんと
矢作直樹さんの鼎談の本です。








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Last updated  2022.10.26 14:57:33
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