世間はクリスマス前、女性客が多い
「プレゼントをお探しですか？」とにっこり

とりあえず、無難な、それなりの
そんな声が聞こえてくるようないい加減さ

だからあたしの気持ちをいっぱいこめて
もちろん売上の事も考えつつ選ぶ
「じゃぁ、これでいいかー。」とかいうな、女
「もう少し安く」とかいうな、女達

でも、女の子はちょっと違う
化粧のへたくそな、高校生が二人で来た時の事。

素敵マフラーを発見！キャァキャァ
「似合うとおもわんー？」「まぢ似合いそー」
「いらっしゃいませー、プレゼントですかー？」
「うん、彼氏にィィ～、ぃやっ、ぅわっは」（友達をしばく）

できたばかりの彼氏だそう。
話している途中、友達は通路のイスへ休憩に。
店をたくさん回ったのだろう
うちはどう考えてもおにぃ様からおじ様ターゲット
とりあえず、もしかしたらで入ってみた、という感じ。

見つけたマフラーをスーツやコートに巻いてみたり。
ふと思い出したかのように、値段チェック。

嬉しそうだった顔が急に困った顔に。
。。。高校生には、高かったね。
すごくすごく悩んで、結局買うのを辞めてしまった。

まっすぐな子だったなぁ
自分のお店だったら、こっそり値引きしたかもしれない
ってか、出してあげたい衝動にかられたし

だけど、辞めると決めて店を出て行った彼女の顔は
もうがっかりしてなくて、さぁ、次行くぞーってな。。。
たくましく、輝いていたなー

あたしも、いつまでも女の子でいたいなー。
いつも全力で好きでいたいなぁ

とかいいつつ
クリスチャンじゃねーし、とクリスマス無視で
正月のお年玉を気にするおばちゃんなのでしたー。