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『 狙われた村 』 両隣の領土が同盟を結んでる間は 平和な村だった。 世代が代わり 両方の城主に欲がでた。 昔から変わらぬ欲の世界。 そして起こるのが戦争という悲劇。 この村はその領土の丁度真ん中に位置していた。 両脇を山にに囲まれ その頂上は人がやっと1人通れるかの絶壁の断崖だ。 この道が通れなくなれば 迂回して何日もかけた旅になる。 どちらの城主もここが欲しかった。 「 また いくのかぇ 毎日だね 」 「 ぅん お稲荷さまにお願いしてくるよ この村を守ってって 」 「 そうかそうか 今日は2倍作った よくお願いしてくるといいよ 」 「 ぅん 行ってくる 」 村はずれにある小さな祠 毎日 毎日稲荷寿司をお供えしてお参りしてる。 が それを横取りしていた不届き者が居た。 少年は知っていて 遠くからおいしそうに食べる様子を見ていた。 少年は母に言ったことがあった。 「 かあさん お稲荷さまに持っていってる お供え物 知らないおじさんが毎日食べるんだ 」 「 いいのよ お稲荷さまはちゃんと見てる そしてね それを許してる。 その人 きっといい人なのよ 」 母も少年も もう明日のないことを知っていた。 両隣の城主が ここを戦場に選び明日攻撃を仕掛けることを。 村は どちらかにつかねばならなかった。 村長は両方の入口に石を囲み 竹で槍を作った。 どちらかに屈してもまた戦争が起きる。 村は我らのもの 誰にも屈するものか。 700の村民は村長に従った。 勝てる訳がない。 何千の兵士が押し寄せてくるのだ。 全員が死を覚悟していた。 小さい子供とその母は洞窟に逃がした。 この洞窟は海へとつながっているのだ。 が その親たちは乳飲み子を抱えてそこから動こうとはしなかった。 夜が明けた。 遠くから地響きと砂煙があがった。 「 みんな覚悟してかかれ ! 」 「 おぉ~~~~ !! 」 と そこにとぼけた顔をした男が現れた。 「 ちょっと待てみんな下がれ下がれ www 」 「 あっ 毎日お供えしてる稲荷寿司を食べてる おじさんだ ! 」 「 少年! 稲荷寿司のお礼 今してやる www 」 その男は空に向かって叫んだ。 「 ダークマターよ ! 久々に暴れてみるか wwww 」 両手を挙げたその手に 1本の黒い杖が空から降りてきた。 黒い杖は空に向かって輝いた。 すると 山の向こうから何千もの黒い塊があらわれ 迫りくる兵士へと向かって行った。 「 なんだ あの塊は !! 」 「 こっちに向かって飛んでくる 」 前線の兵士が叫んだ。 「 スズメバチの大群だ ! これはたまらない 」 逃げ惑う兵士たち。 「 何をやってる蜂ごときに !! 」 「 突撃だ !! 突撃 !! 」 「 殿は向こうの草むらにお逃げください。 スズメバチは猛毒ゆえ刺されたら死に至ります。 」 バカ殿はこれはたまらないと一目散に草むらに隠れた。 蜂をすり抜けた兵士が村に押し寄せてきた。 男は杖にまたがった。 杖は黒龍となり兵士めがけて火をふいた。 兵士たちは我先にと逃げ惑いひしめき合った。 その兵士たちを目掛けてスズメバチが攻撃を仕掛けた。 兵士たちはバタバタと地べたに沈んでいった。 「 うわぁ~~~~~~~~~龍だ ! 今度は龍だ !! 」 黒龍は草むらに隠れた城主の前に現れた。 「 今すぐ引け そして二度と手を出すな さもなくば今すぐここでお前を食らう !! 」 腰を抜かした両城主は震えながら逃げ帰った。 しかし あの村を通るしかない。 上官たちは頭を捻った。 やはり前の様に隣国との和平しかないのか。 暫くして両国は和平を申し入れた。 村長は快く迎え入れた。 村に近づいた使者は村の入口に聳え立つ石垣に度肝を抜かれた。 10m近くある2重の石垣には門番がおり上には見張り台がおいてある。 いつの間にこんなものをと 両国の使者は思った。 前と違うのは通行書と通行税だ。 誰でもここを自由に行き来出来なくなった。 自業自得である。 村は繁栄し 稲荷神社は立派に改装された。 男は村人のお供え物を毎日楽しく頂いた。 前より上等になった気がする。 少年は男に仕え 神社を切り盛りしている。 マルガリータ 「 ゾラ あれがお前の息子か 」 ゾラ 「 はい マルガリータさま 道楽息子でございます。」 マルガリータ 「 いぁ そうでもあるまい 兵士はスズメバチの仕込んだ催眠針で眠らされただけだ 死んだはずの兵士は領土には帰れず 村に入ることを願い出た。 村民を説得したのもあの男だ。 そして彼らは良く働く。 石垣作りに長けた者。 宮大工もいる。 そして戦術に優れた者もいる。 ダークマターが動いたのもうなずける 」 ゾラ 「 子どものころから 気に入って良く磨いておりました それを ダークマターも嫌がりませんでしたゆえ 自由にさせておりましたら あのような仲に 」 マルガリータ 「 ダークマターは恐ろしい杖だ。人を選ぶが人がいなければただの杖だが 」 ゾラ 「 はい 承知しております 」 マルガリータ 「 ダークマターを使える人間はお前しかいないと思っていたが もう1人いたとは 。コスカが驚く 」 ゾラ 「 あれは次元の違う世界の出来事 今の世界にあの子はおりません ですが コスカ様もご存じかと コスカさまとダークマターは 一心同体です 」 マルガリータ 「 um 何も起こらねばいいが・・・・・・ 」 またねぇ~~ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2022年02月15日 21時41分28秒
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