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2022年02月15日
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カテゴリ:カテゴリ未分類

















        『    狙われた村    』











   両隣の領土が同盟を結んでる間は 平和な村だった。
   世代が代わり 両方の城主に欲がでた。
   昔から変わらぬ欲の世界。
   そして起こるのが戦争という悲劇。
   この村はその領土の丁度真ん中に位置していた。
   両脇を山にに囲まれ その頂上は人がやっと1人通れるかの絶壁の断崖だ。
   この道が通れなくなれば 迂回して何日もかけた旅になる。
   どちらの城主もここが欲しかった。










      「  また いくのかぇ  毎日だね  」


      「  ぅん お稲荷さまにお願いしてくるよ この村を守ってって 」


      「  そうかそうか 今日は2倍作った 
         よくお願いしてくるといいよ  」


      「  ぅん 行ってくる  」







    
   村はずれにある小さな祠 
   毎日 毎日稲荷寿司をお供えしてお参りしてる。





   が それを横取りしていた不届き者が居た。






   少年は知っていて 遠くからおいしそうに食べる様子を見ていた。
   少年は母に言ったことがあった。





      「  かあさん お稲荷さまに持っていってる お供え物
         知らないおじさんが毎日食べるんだ  」


      「  いいのよ お稲荷さまはちゃんと見てる
         そしてね それを許してる。
         その人 きっといい人なのよ 」











   母も少年も もう明日のないことを知っていた。
   両隣の城主が ここを戦場に選び明日攻撃を仕掛けることを。

   村は どちらかにつかねばならなかった。
   村長は両方の入口に石を囲み 竹で槍を作った。
   どちらかに屈してもまた戦争が起きる。
   村は我らのもの 誰にも屈するものか。
 
  
   700の村民は村長に従った。



   勝てる訳がない。
   何千の兵士が押し寄せてくるのだ。
   全員が死を覚悟していた。


   小さい子供とその母は洞窟に逃がした。
   この洞窟は海へとつながっているのだ。
   が その親たちは乳飲み子を抱えてそこから動こうとはしなかった。










   夜が明けた。
   遠くから地響きと砂煙があがった。








     「  みんな覚悟してかかれ ! 」


     「  おぉ~~~~ !!  」





















   と そこにとぼけた顔をした男が現れた。      





     「  ちょっと待てみんな下がれ下がれ www  」




     「  あっ 毎日お供えしてる稲荷寿司を食べてる おじさんだ ! 」




     「  少年! 稲荷寿司のお礼 今してやる www 」



     







   その男は空に向かって叫んだ。








     「  ダークマターよ ! 久々に暴れてみるか wwww 」





















   両手を挙げたその手に 1本の黒い杖が空から降りてきた。
  


   










   黒い杖は空に向かって輝いた。
   すると 山の向こうから何千もの黒い塊があらわれ
   迫りくる兵士へと向かって行った。














        「  なんだ あの塊は !! 」

        「  こっちに向かって飛んでくる 」







   前線の兵士が叫んだ。





        「   スズメバチの大群だ ! これはたまらない   」




   逃げ惑う兵士たち。







        「   何をやってる蜂ごときに !! 」


        「   突撃だ !! 突撃  !!  」










        「  殿は向こうの草むらにお逃げください。
           スズメバチは猛毒ゆえ刺されたら死に至ります。 」








   バカ殿はこれはたまらないと一目散に草むらに隠れた。










 
   蜂をすり抜けた兵士が村に押し寄せてきた。
   






   男は杖にまたがった。
   杖は黒龍となり兵士めがけて火をふいた。 
   兵士たちは我先にと逃げ惑いひしめき合った。
   その兵士たちを目掛けてスズメバチが攻撃を仕掛けた。
   兵士たちはバタバタと地べたに沈んでいった。









       「  うわぁ~~~~~~~~~龍だ !
          今度は龍だ !!  」












   黒龍は草むらに隠れた城主の前に現れた。











      「   今すぐ引け そして二度と手を出すな 
          さもなくば今すぐここでお前を食らう !!  」











   腰を抜かした両城主は震えながら逃げ帰った。





   しかし あの村を通るしかない。
   上官たちは頭を捻った。
   やはり前の様に隣国との和平しかないのか。
   


   暫くして両国は和平を申し入れた。
   村長は快く迎え入れた。
   村に近づいた使者は村の入口に聳え立つ石垣に度肝を抜かれた。
   10m近くある2重の石垣には門番がおり上には見張り台がおいてある。
   いつの間にこんなものをと 両国の使者は思った。

   前と違うのは通行書と通行税だ。
   誰でもここを自由に行き来出来なくなった。
   自業自得である。


   村は繁栄し 稲荷神社は立派に改装された。
   男は村人のお供え物を毎日楽しく頂いた。
   前より上等になった気がする。
   少年は男に仕え 神社を切り盛りしている。


















マルガリータ 「 ゾラ あれがお前の息子か 」

ゾラ     「 はい マルガリータさま 道楽息子でございます。」

マルガリータ 「 いぁ そうでもあるまい 
         兵士はスズメバチの仕込んだ催眠針で眠らされただけだ
         死んだはずの兵士は領土には帰れず
         村に入ることを願い出た。
         村民を説得したのもあの男だ。
         そして彼らは良く働く。
         石垣作りに長けた者。
         宮大工もいる。
         そして戦術に優れた者もいる。


         ダークマターが動いたのもうなずける  」



ゾラ     「 子どものころから 気に入って良く磨いておりました 
         それを ダークマターも嫌がりませんでしたゆえ
         自由にさせておりましたら あのような仲に 」


マルガリータ 「 ダークマターは恐ろしい杖だ。人を選ぶが人がいなければただの杖だが 」

ゾラ     「 はい 承知しております 」

マルガリータ 「 ダークマターを使える人間はお前しかいないと思っていたが 
         もう1人いたとは 。コスカが驚く 」


ゾラ     「 あれは次元の違う世界の出来事 今の世界にあの子はおりません 
         ですが コスカ様もご存じかと コスカさまとダークマターは 
         一心同体です 」










               
          
マルガリータ 「 um 何も起こらねばいいが・・・・・・ 」















                         またねぇ~~スマイルバイバイ音符音符音符





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最終更新日  2022年02月15日 21時41分28秒
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