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カテゴリ:小川芋銭展
は~い,きんびーです。 ねぇ,らっきーちゃん。千波湖の周りで,子どもたちが駆け回ってるね。 あの子どもたちが美術館に来てくれるといいんだけど・・・。 えー,でも,小川芋銭って子どもたちにはむずかしくないかな?
きんびーちゃん,「むずかしいことをやさしく」というのがあたしたちのお仕事でしょ?
はっはい。そうでした。 でも,その言葉,どこかで聞いたような・・・。 そう,これは井上ひさしさんの言葉。「むずかしいことをやさしく,やさしいことをふかく,ふかいことをおもしろく,おもしろいことをまじめに,まじめなことをゆかいに,ゆかいなことをいっそうゆかいに」ってね。 子どもたちのために何かを考えるときは,この言葉を思い出すといいわね。 実は,この言葉,首席学芸員の舟木さんが教えてくれたの。 さて,それでは,ぼくが子どもたちためにいくつか紹介しま~す。 まずは,1階のアートフォーラムコーナーの壁を見て欲しいなぁ。 芋銭さんが描いたカッパや不思議な生き物がいっぱい。 次は,子ども向けのパンフレット。 これは,展示室の入口に置いてあります。 ここに載っている作品を見つけたら,解説を読んでみてね。一緒に来た大人の人に読んでもらってもいいね。 裏面は芋銭さんの名前の由来や,絵を見るときのポイントなどを説明してるよ。 ところで,きんびーちゃん,雲ってどう描くの? ぼくは,クレヨンでもこもこした白い雲を描いたことあるよ。 きんびーちゃん,図録でさぁ「浮動する山岳」っていう作品を見てみて? 芋銭さんは白い雲が波のように動く様子を表現しているんだけど。 あっ。白い絵の具は使ってないみたいだ。 でも,図録だとよくわかんないなぁ。 実はね雲のところは白い紙のままなんだ。なのに動いているように見えるでしょ。どういうことだろうね。 みなさんは,ぜひ,展示室でじっくりご覧くださいね。 きんびーちゃんとラッキーちゃんは図録でね。
次は,子どもがいっぱい。カッパもいっぱい。虫もいっぱい。 登竜門 河童百図の内 第11図(愛知県美術館 木村定三コレクション) 金太郎 河童百図の内 第二十図 (愛知県美術館 木村定三コレクション) この二つの作品は,子どもの日の鯉のぼりと金太郎でおなじみだね。 草虫帖(部分)をにむし
これはカミキリムシに見えるけど,芋銭は「をにむし」って書いてるよね。 カミキリムシに似た「をにむし」っている虫がいるの?って思うでしょ。 けど,ある展示解説員のおばあちゃんは,茨城県南部千代田町の出身で,黒っぽくてごつい虫をみんな「おにむし」って呼んでいたんだって。 ほかにも子どもたちが楽しめそうな作品はあるかな? 五柳先生 園林三月 当館蔵 子どもや動物の絵ね。 絵が難しいと思ったら,絵の中に入り込んで,描かれている子どもや動物になった気分で,見てみて。
えっ。そんな見方をしていいの? もちろん。絵は楽しんで見てね。
あっ,今瀬さん! たかーい山の絵に人が小さく描かれていたら,その人になったつもりで山を見上げてみて。描かれている山がもっと高く感じられると思うわ。
そうかぁ,やってみたいなぁ。 作品を展示するときも楽しんでご覧いただけるように工夫をしたのよ。 今回は,山の絵,海の絵,牛の絵,鶏の絵,妖怪の絵,風を感じるような水郷の絵など,内容が近いものは,なるべく隣り合わせにしたの。色々並びを考えたら,そういう並びの方が作品がよく見えたし,作品を見る時に考えを中断しないで見たり,隣の絵と比較したりできるかもと思ってね。 そっか,カッパの絵のコーナーのほかに,牛のコーナー,鶏のコーナーもあるんだね。それを探してみるのもいいね。 この絵好きだなぁって思えたらラッキー! 難しいな,とっつきにくいな,と思っていた絵も,井上ひさしさんの言葉のように「ふかいことをおもしろく」思えるようになるんだ。
なるほど,子どもたちにも楽しんでもらえそうだね。 特に雨の日や連休の後半,子ども連れで行ける所ないかなぁ,と考えているお父さん,お母さん,美術館に足を運んでいただけたらうれしいです。
5月6日(日)までにお子さま連れでおいでになったときは,受付で「ブログ見ました。桃レンジャーください。」とお声掛けくださいね。 毎日先着10組にささやかなプレゼントを差し上げます。 なぜ,桃レンジャーかって? それは,昨年8月27日のブログをご覧いただければわかります。
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Last updated
2012年04月30日 15時47分43秒
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