茨城県近代美術館　The museum of modern art, IBARAKI

は～い、今瀬です。

きんびーちゃん。クイズの２問目ですよ。

    ©Kumada Chikabo

なんの絵かはわかるよ。クローバーの葉っぱ。

ぼく、四つ葉のクローバーはあるかなぁってさがしているんだ。

この間、ボタニカルアート（植物画）を描いているというお客様が絵をみながら、描き方について話して下さったの。

そうなんだ。

実際に描いている人から見ると千佳慕さんの絵はどう見えるのかな。

その方は、このクローバーの葉脈のつやつやした感じやグラデーションは、サッと描いたようにみえるけどそうではない、と繰り返しお話しされていました。

サッと描いたのではないの？

そう、細～い筆で、一本一本線をひいていって何度も何度も塗ってこの表現になるそうです。

光があたっている部分は？

光が当たっている部分って、白く見えるところかしら？

そうだね、本当に光が当たっているように見えるよね。

その部分は油彩画のようにあとで白い絵の具を塗る、ということはしないそうです。

じゃあ、どうやって描くの？

それがね、きんびーちゃん。その部分は描かないそうよ。

描かないって、どういうこと？

光が当たっている白い部分は，何も描かずに残して、その周りを描くそうです。

ひとつのクローバーの葉だけでも一日かかる細かい作業の積み重ねで一枚の絵ができあがることを皆さんにも是非知っていただきたいですね，とそのお客様はおっしゃっていました。

ところでこれはどの作品のクローバー？

そうそう，それがクイズなの。

皆さん，展示室で探してみて下さい。

ヒントは、「フンコロガシ」よ。

（答えは第１展示室と第2展示室の間の青いファイルのなか。ブログの文章と答えがはさんであります。）

先日、あらためてクローバーの葉脈って今まで気に留めていなかったって気がつき、外で見つけたクローバーをしげしげと眺めてしまいました。

ぼくも、今度ハチミツを採りにいく時に観察しようっと。