茨城県近代美術館 The museum of modern art, IBARAKI

2014/03/09(日)17:36

天心展のミニガイド。こんなエピソードも!

天心展(13)

は~い,きんびーで~す!展示解説員さんのリレーブログもそろそろ終盤だけど,今日は誰かな?あっ!あやのんだ! こんにちは,きんびー!  こんにちは!あれ?ちょっと笑顔が引きつってるんじゃない? うう,ブログ初登場で緊張してるの・・・ まぁまぁ。楽しんでってね!そういえば,ミニガイドはどう? たくさんのお客様が参加してくださっているよ!今回のガイドでは,天心展の第一部,天心が明治期に取り組んだ仕事の紹介を盛り込んで,天心の教えを受けた横山大観,菱田春草,下村観山,木村武山の4人の作家をご紹介しているの。 そうだよね。いいなぁ~,ぼく虫だから美術館の中には入れなくてガイドに参加出来ないんだよね・・・あ,そうだ!この前あきさんが《阿房劫火》のことちょっと教えてくれたけど,その作品について何かガイド中にあった面白いエピソードを教えて! え?う~ん・・・(なんというピンポイントな無茶ぶり・・・)じゃあね,この前のガイドの最後に《阿房劫火》をご紹介した時のエピソードがあるよ。 私もとても好きな作品なんだけど,ガイドで武山の師である天心が「実に素晴らしい色彩である。しかしこの大きな阿房宮が劫火に包まれたのである。各窓から吹き出す炎は決して舐めるような美しさではあるまい。そして轟々たる大音響が聞こえないだろうか。この絵にして音が聞こえたなら実に天下の名作であるが。」と武山の色彩の巧みさを称賛しながらも,壮大な宮殿の炎上でありながら轟々たる大音響が感じられないと,その華麗さゆえに崩壊の迫真性に欠ける点を指摘する言葉を残したことをご紹介したの。 うんうん。 そしたら,そのエピソードを聞いたお客様が,「じゃあ君なら,どう描いたら天心の言う轟々たる音がこの作品から聞こえるようになると思う?」っておっしゃって,一緒にじっくり作品を見て考えたりしたの。 へぇ~  参加してくださったお客様と一緒に作品を見ることで,ガイド中に新しい発見や作品をもっと深く感じることができてとても楽しいよ! うんうん,楽しそうだね!ますます参加したくなったよ! 天心展のガイドは,平日は午後2時から,土日・祝日は午前10時からと午後2時からの2回,20分程度行っています!ブログをご覧の皆様,ぜひ近代美術館にお越しください!!  

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