茨城県近代美術館　The museum of modern art, IBARAKI

は～い，きんびーです！

ふぁぁ、陽が暖かくて気持ちが良いなぁ。。あ、あれはさかもっちゃん？

あ、きんびー、久しぶりね。

天心展は楽しんでる？

うん！美術館には入れないけど、職員さんたちが色んなお話しをしてくれるからとても楽しいよ。

展示解説員さんたちのリレーブログもあるしね。

それは嬉しいわ。

そんなリレーブログも時間の経つのは早いもので私でちょうど一回りするの。

最後まできんびー、しっかり見届けてね。

うん！分かったー！！

今回は当館の開館時からのシンボルといえる作品を紹介するわね。

その名もオーギュスト・ロダン作「三つの影」です！

「三つの影」だって？

その作品ならこの前一緒に写真を撮ったよ～。

じゃーん！

わぁ、いいなぁ！（ミュージくんはいつも突然来るなぁ・・）

ん？写真の右に写ってる腕はいったい・・

まぁ、まぁ、腕はいいとして！「三つの影」は，当館のロビーに展示している作品の中で唯一写真撮影がOKな作品なの。

作品と一緒に記念撮影をされているお客さまをよく見かけるわ。

へぇ～、一緒に写真が撮れるのはいいね。

この三人、真ん中で手を合わせて何をしているんだろう・・

不思議なポーズよね。この作品には元となる作品が存在するの。

それはダンテの『神曲』を題材にして作られた「地獄の門」。

「地獄の門」は６m以上ある大作なんだけどね、その一番上に置かれている像が「三つの影」なの。

三人の重なった手の下には有名な「考える人」があるのよ。

「考える人」のあの姿は地獄に堕ちる人々を見つめていると言われているわ。そんな姿を指し示しているのが「三つの影」ね。

そうなんだ、三人がどんな人かますます気になってきたなぁ。

それにしても写真からも迫力が伝わってくるねー！

ロダンは肉体表現が素晴らしいの。

実際の人を型にしたのではないか？って疑いをかけられた事もあった位なのよ。

その当時の彫刻作品は建物の装飾や記念像として作られる事が多かったのだけど、ロダンは塊の中に生命を見出すのが彫刻だと考えて、人間の動きを感じるような力強い人体像を生み出したの。

それに、この作品の様に一つの像を色んな作品に展開して、新たな作品を生み出しているのもロダン作品の特徴ね。

・・ロダン・・・・凄い！！！

～後編へ続く～