ウエストチェスター~高校時代その4~
ピクニックの次の日からは、私にとっては最悪なことに週末だったので、 暗~い気分の週末を過ごすことになってしまった。 月曜日、Gabeとばったり会うこともなかった。 火曜日、Gabeと同じ、Social Studies のクラスがあって、 Gabeは私の斜め後ろの席に座っていた。 あ~。何か言わないといけないんだけど、何て言おうかな~...。 と考えていると、Gabeが先生に向かって唐突に "She didn’t know. She didn’t know about the picnic so she didn’t come!" と、話し始めた。 先生がニコニコして、"Oh. She didn’t know? She didn’t know about the picnic, huh." "Yeah... She didn’t know." あ~。Gabeも気にしていたんだ~。 そうだよ。誘ってくれていたのに、私は気がつかなかった。っていうこともわかってた。 Gabe → 先生 → 間に座ってたけど何も話さなかったけど私。で、Gabeと私の間の問題は解決されてしまった。 Gabeもでかい体をくねくねさせて、ニコニコしていた。 それでまた、何のわだかまりもなくしゃべれるようになった。良かった...。 そしてつくづく、Gabeっていい奴だな~。と思った。 この、学期末だけど転入して4週間程の間は、結構変わったクラスばかり取っていた。 ガイダンスカウンセラーのMr. Coppertに、何が得意? と聞かれて、 絵を書くこと / 運動全般 / 食べることと料理をすること / あと音楽も好き。と、正直に答えたために、あんまり取る人はいない、Food (調理実習のクラスというか...) と、体育のクラスと、例のSocial Studies (社会) のクラスと英語などなど。 保健 (Healthという) の授業は体育のクラスとは別にあったのだけれど、日本の高校から単位をtransferしたために、取らなくてもよくなった。 実は私は、保健の授業がすごく苦手だった。 体の内部の構造とか、知りたくなかった。 というか、血とか、体が~とか、そういうことが全部苦手だったから、体は丈夫なんだけれど、妙なところで想像力が発達していたからか、保健の授業の後に貧血を起こして倒れたりしたこともあった。(恥ずかしい~っ...) なので、こっちでは保健のクラスをとらなても良くなったのが、すごくうれしかった。 保健のクラス、取らなくてもいいんだって~。と、同じ学年の子に話すと、いいなー! コンドームの使い方とか模型を使って習うんだけど、なんか恥ずかしいんだよねー。と言われる。 へっ?それは私も日本で習ってないぞ。 ということは、ホントは取った方がいいのかな~。と思ったけれど、そういう関連のことが一番苦手だったので、やっぱり取らないで済んで良かった...。と、思ったりした。 Foodのクラスの先生は、あんたほんとに先生? というくらい、ケバイ...お化粧の濃い先生だった。 そして爪が恐ろしく長い。 この人、どうやって料理するんだろう? と、一回観察していると、指の関節でmicrowave ovenのボタンをプッシュしていた...。 (なるほど...。) 学期末ということもあって、毎回「何でもいいから作ってね~。」という授業だった。 先生も勝手にケーキを焼いたりしていて、なんだこれは~!な授業だった。 私のいたチームは毎回食べられないお菓子を作っていた。 smoking area友達3人組 (高校なんだけど、喫煙エリアがあって、そこにいつもたむろしていた子達) + アホっぽい私 + あと2名。 受け身な5人とやる気はあるけれど作り方がわからない1人。 今日はケーキミックスを使って、ケーキを作ろう!と言って、direction通り(のはず) に作る彼女を見守る私たち。 英語は話せないけれど、見ていると、それ、どう考えても違うんじゃないっ??? という作り方で、どんどん進めていく。 オーブンに入れる型にバターの固まりを6つ程配置して、その上にケーキミックスをさらさら...。 上からミルクをすこしかけて、そのままオーブンにぽんっ。 えーっ!混ぜるんだと思うよ~。と言っても、大丈夫よ。と、アホそうな私のことは聞いてくれない。 科学の実験に近いものがある...。と思いながらも、一体どんな物が出来上がるんだろー。 と、興味津々。 できたのは、キャラメルみたいな物体だった。 "You want some?" と言われても、なんか食べたくないな~。 somking area組のJimが実験台にされてしまった。 嫌だよ~。と言っても、むりやり彼は食べさせられて、すぐにsink (流し) の方に走って行ってうがいしていた...。
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