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カテゴリ:台湾棒球
もう一週間前の話になってしまいますが、ドジャースの陳金鋒選手が「戦力外」になっています。
→道奇隊釋出陳金鋒 大聯盟沒後路(big5)(7/24) この記事の見出しは「釋出」だから「戦力外」「解雇」と読めますが、契約が今年までだから今年は雇ってもらえる、みたいな記事もあってどう表現して良いのやら。どうもメジャーの制度って難しくて、「戦力外」と「マイナー落ち通告」の違いが良くわかりません。 陳金鋒選手の今年の成績→8打数2安打2打点 7月4日に昇格してすぐに代打でメジャー初安打となる2点タイムリー、翌日スタメンで1安打と、ここまでは良かったのですが、その後は代打でヒットが出ずに出番もほとんどなくなっていました。 今回は25人枠から外れたので、「ウェーバーにかけられ、獲得球団がなければマイナー行きか自由契約を選択」という、先日に野茂英雄投手が戦力外になったときと同じ手続きが取られたのだそうです。 陳金鋒選手はオフの間の1月頃でしたか、40人枠を外れたときも同じことをしていて、今年2度目。何度でもやるんですねぇ、ウェーバーって。メジャーとマイナーを往復しているような選手は毎回こういう手続きを経ているのかな。なかなか難しい制度です。 中には「もう今年は二度とメジャーに上がることができない」と書いてある記事もありますが、本当なんでしょうか? さて、現在すでにウェーバー期間が終わって3Aの試合に出場しているみたいですが、このニュースを受けて獅が獲得に熱心だという報道がされています。獅の縁故地・台南出身だからということと、お兄さんの陳連宏選手が在籍しているから、だそうで、「最低でも月給50万元は出す」と鼻息荒いです。 →鋒仔年收入千萬 No Problem(big5) 月50万元。日本円だと170万円くらいですか。日本の感覚だと安っ、って思うけど、いま台湾でいちばんの高給取りが象の彭政閔選手の月30万元だから、50万元は破格。 昔の記事とかを見ると、台湾も以前はプロ野球の景気が良くて高給取りは今より多かったそうで、郭源治投手と郭李建夫投手が日本から帰ってきたときに月50万元もらっていたのが最高らしい。だから彼らに並ぶか、それ以上の待遇を用意ってことですね。 ただし、台湾では今まで一度も台湾のプロ野球に在籍したことのない選手は「新人選手」として必ずドラフトにかけないといけない規則になっているそうです。このままだと獅は陳金鋒選手を必ず獲れるとは限らないので、仕方ないので獅は選手を放出してドラフト指名権を交換するぞ、みたいなことも書かれています。そういうことができるんですねぇ。 台湾に戻る以外に、もちろん例によって日本行きも候補のようですが、日本のプロ野球は外国人選手は6月までに獲得しなければならないとのことで今年は締め切り済み。日本に来るとしても来年からです。 各進路の可能性については、こちらの記事にまとめて書いてあります。 →陳金鋒面臨三岔路(big5)(7/26) ところで、今は陳金鋒選手が俎上に上がっていますが、こういう話題になると気になってしまうのは許銘傑投手のこと。ちょっと彼も今の成績では来年は雇ってもらえそうもないように思えるのですが…。 林英傑投手や郭銘仁選手の例でわかるように、以前、TML(台湾大連盟)に所属していた選手は蛇に保有権があってドラフト経由しないで台湾プロ野球に戻れるみたいだけど、これは一度海外に出た選手も適用、ってことになるんでしょうか? とすれば、許銘傑投手も台湾に帰って来るときは蛇に入団、ってことになるはず。西武ファンとしては、残念だけど郭泰源監督の下で働くならいいかな、なんて思ってもしまいます。 実際問題、何ヵ月かすると、小猫ちゃん投手の転身先が新聞記事を賑わすことになってしまうんでしょうか。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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