|
カテゴリ:台湾棒球
10日の試合で獅の潘威倫投手がプロ通算55勝目を挙げ、鯨の高建三投手を抜いて現役最多勝投手の座についたそうです。
→[記事]躍現役本土一哥 潘威倫55勝 終止戰熊3連敗 超越54勝高建三(big5)(5/11) この記事を見たとき、 え、55勝でトップなの? って思ってしまった。 台湾は試合数が少ないけども、1週間の試合数も少ないから先発投手の登板機会は日本とそれほど変わらないはず。それなのに現役でいちばん勝ってる投手でも55勝なんだ。 連盟官網で調べてみると、2位の高建三投手の次、第3位が獅の呉俊良投手の50勝だけど、実質的に引退状態だからその次となると第4位が牛の陽建福投手の39勝。 潘威倫投手も陽建福投手もつい何年か前に職棒入りしたばかりなのに、もう現役通算勝利数上位に入っちゃってる。 どうも今の台湾職棒には、昔は大活躍していたベテラン投手っていうのがほとんどいない気がする。どうしてなんだろう? 私が職棒を真面目にチェックするようになったのは2001年のオフだけど、当時の記事では獅のエースが曾翊誠投手、鯨のエースが謝承勳投手って言われてて、牛は新人だった蔡仲南投手が開幕7連勝くらいして勝ちまくってた。 なのに彼らは今ではみんな先発の主力と言えなくなってしまいました。ケガとかもありますが、それだけ潘威倫投手ら新しく入ってきた若い世代に良い投手が多いってことなのかなあ。 ●球団別では 球団別に現役の通算勝利数上位3投手を並べてみると、こうなります。(5月11日現在;敬称略) 獅 1.潘威倫 55勝 2.呉俊良 50勝 3.曹竣[山易] 25勝 鯨 1.高建三 54勝 2.謝承勳 30勝 3.曾兆豪 22勝 象 1.王勁力 36勝 2.呉俊億 35勝 3.蕭任[シ文] 19勝 牛 1.陽建福 39勝 2.蔡仲南 34勝 3.郭勇志 23勝 蛇 1.李明進 25勝 2.楊騏嘉 20勝 3.許竹見 16勝 (参考:林恩宇 29勝) (参考:林英傑 26勝) 熊 1.許文雄 15勝 2.李風華 12勝 2.梁如豪 12勝 (参考:呉偲佑 29勝) 全体的に少ないです。 中でも熊はチーム最高に勝ってる許文雄投手でも通算15勝しかしてないんだって。 熊隊は今年の開幕時点での本土投手の通算の勝ち星を全部足しても56勝にしかならない。去年、熊隊は62勝したのにそれより少ないんだ。 ●TMLも足すと 6球団のうち、蛇と熊の元TML組はCPBLになってからの成績だから、勝ち星が少ない投手ばかりなのもある意味アタリマエ。 なのでTML時代の成績も足してみると。 蛇 1.李明進 33勝(CPBL25勝 + TML08勝) 2.許竹見 27勝(CPBL16勝 + TML11勝) 3.黄欽智 26勝(CPBL03勝 + TML23勝) (参考:林英傑 45勝(CPBL26勝 + TML19勝)) TML時代は驚異的勝率だった黄欽智投手が3位に。 熊 1.梁如豪 61勝(CPBL12勝 + TML49勝) 2.許文雄 25勝(CPBL15勝 + TML10勝) 3.李風華 22勝(CPBL12勝 + TML10勝) 梁如豪投手ってTMLで49勝もしてるんだ。へー。 CPBLでの12勝を足すと61勝だから潘威倫投手より上。 だから現役の最多勝投手は梁如豪投手、ってことでもあるらしい。 ●おまけ 日本でもやってみました。12球団の現役選手でいちばん通算勝利数が多い投手を並べてみると。 横:工藤公康 215勝 中:山本昌 192勝 西:西口文也 147勝 広:佐々岡真司 138勝 ロ:小宮山悟 112勝 巨:上原浩治 102勝 神:下柳剛 95勝 ヤ:石井一久 92勝 オ:吉井理人 89勝 日:金村暁 86勝 楽:吉田豊彦 81勝 ソ:斉藤和巳 74勝 (こちらを参考にさせていただきました) 勝ち星のほとんどを他球団で稼いだ選手も含まれてますがそれは置いといて。 やっぱり台湾よりも大きな数字が並びますが、それでも100勝投手がいない球団が半分。 100勝するって大変なことなんですねぇ。斉藤和巳投手なんて勝ちまくってる気がするのにまだまだです。 そしてベテランの投手がほとんど。って当たり前か。 若い投手が通算勝利上位に来てる台湾のほうがちょっと異常かも。 日本ハムは1位の金村投手の次に勝ってる2位が建山義紀投手らしいんですが、去年までで僅か26勝(今年2勝で28勝)。圧倒的に引き離されてます。去年、日本一のチームなのに意外。 金村投手は今年でFA権取得だそうなので、もしヨソへ移籍してしまうとなると…。何かすごい気が。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007年05月13日 23時24分07秒
コメント(0) | コメントを書く
[台湾棒球] カテゴリの最新記事
|