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カテゴリ:台湾棒球
星野仙一日本代表監督ご一行の台湾職棒視察最後の試合は高雄での熊鯨戦。陳金鋒選手の大きなホームランが出た試合、日本の記事で具体的に選手名が挙がっている記事は2つ見つかりました。
[記事]星野監督視察終了、台湾4番陳らチェック(日刊スポーツ大阪)
蛇だけは左打者いっぱいいるけど、全体からすれば左打者の絶対数がかなり少ないの台湾。こういう感想になるのも無理もないところでしょうか。 [記事]星野代表監督警戒!台湾打撃陣の急成長認めた(スポーツ報知)
「急成長」と褒める一方、「攻略に手応え」とも書いてあります。 ただ「急成長」っていうのが具体的に誰が、いつと比べて急成長なのかが良くわかんないですねぇ。 (日刊では「陳金鋒外野手(30)」、報知では「陳金峰外野手(29)」。名前と年齢が両紙で違う。陳金鋒選手は1977年10月28日生まれだから今は29歳が正解。五輪予選の頃には30歳です) (報知に書いてある「昨年のWBCにも出場したラニューの4番・陳金峰外野手(29)」。ケガで辞退したのでWBCには出てないってば) (日刊の「済清湖棒球場」っていうのも…(本当は澄清湖です)) 一方、台湾の記事では何を言ってるかというと。 [記事]亞錦賽/星野最大收穫看到陳金鋒全壘打 中華隊不可輕忽(東森新聞報)(big5)(7/13) 要点だけざざっと。
リンゴ新聞にも似たような記事がありまして、鯨の王宜民選手の二塁守備を褒めてますが、それ以外はほとんど同じような内容。陳金鋒選手と林智勝選手が要注意だそうです。ま、そりゃそうか。 今回はあまり余計なことは言わずにひたすら持ち上げてるみたい。褒め殺し? で、以上の記事を読んで思ったこと。 陽動もあると思うのでどこまで真に受けていいのかわかりませんが、「日本に帰ってから研究する」っていう部分を見て、日本の情報収集ってどうなってるんだろう、って思ってしまいました。 陳金鋒選手が台湾国内組の打者の中で最もマークすべき人物の一人であり、真っ先に攻略法を探るべき対象というのはアタリマエすぎて、はっきり言って誰にだってわかること。 それに陳金鋒選手は去年のアジアシリーズで来日してるし、ドーハのアジア大会で対戦してからまだ1年も経ってない。それ以外の大会でもこれまでにもう何度も何度も日本と対戦してる。 ならば何世代か前の日本代表チームが情報収集してとっくの昔に分析終了で、弱点も含めて丸裸にしちゃっててもおかしくないのに「日本に帰ってから研究する」。 星野さんも3年前のアテネ五輪のとき、日本台湾戦をテレビで解説してました。陳金鋒選手が上原浩治投手から3ランホームランを打つところも目の前で見てます。他の試合も、情報部隊のかたから過去のビデオとか渡されて見てないのかなぁ。だから視察後に 「彼はもう何度も見てるから今さら何も言うことはないよ」 くらいなことを言ってくれると、ああ、日本の情報部隊はしっかりしてるなあ、って感じられるのに、報道を見る限りではそういう感じではないっぽい。まるで初めて見たようなコメントです。 実際のところはどうなのかはわからないけど、どうも日本チームは大会のたびにゼロから情報収集をやり直しているようにも思えてしてしまいます。過去の情報の蓄積ってものが感じられない。 まぁこの点は星野さんご一行よりも、アマチュア主体だったりプロ主体だったりする日本の体制のほうに問題アリなんでしょうが…。 これから攻略法を分析するくらいなら去年のアジアシリーズで陳金鋒・林智勝両選手をほぼ完璧に抑えた日本ハムのスコアラー陣に協力でもしてもらったほうがよっぽど早いんじゃないの? なんて思ってしまったのでした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007年07月15日 13時41分42秒
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