テーマ:九州発見♪(524)
カテゴリ:九州ぐらし
去る1月7日の夜、日本三大火祭りのひとつである大善寺の「鬼夜(おによ)」を見物に行ってきました。
鬼夜とは、毎年1月7日の夜に大善寺玉垂宮で行われる鬼払い、つまり災難除けの祭事のことです(→→→くわしくはこちらです) こんな「のぼり」も飾られて雰囲気、盛り上げていますね。でも日本三大火祭りってあと何があるんでしょうか??? 「傘橋(からかさばし)」と呼ばれる、この赤い橋を渡って「鬼夜」が開催される大善寺玉垂宮(→→→こちらです)に向かいます。 傘(からかさ)と呼ばれるのは、このように橋の真ん中にひとつだけ橋脚が建てられており、見た目が傘のようだからだそうです。 川に入る階段のところに注連縄が置かれているのは、鬼夜の祭りが始まる時に「汐井かき」といって、この川からお清めの水を汲む神聖な場所であり、また奉りに参加する氏子若衆が禊をする場所という神聖なエリアという意味だそうです。 こちらが玉垂宮の鳥居です。ややピンのボケた写真になってしまいました。 鬼夜の神事が始まるのは、午後7時半なので、MoMo太郎が行った午後5時ごろでは、まだ参拝や見学の方はまばらでしたが、露店は営業開始していました。 まずは、玉垂宮に参拝します。これもピンが甘い。 玉垂宮の裏にある駐車場にも、もう車が一杯でした。 こちらは、奉りに参加する氏子若衆のみなさんが松明の火をとったり暖まったりするためのたき火用の稲わらです。 報道関係、それから写真愛好家のみなさんも脚立や三脚をスタンバイ完了ですね。 こちらが鬼夜で燃やされる「大松明」です。全部で6本あります。 全長13メートル、直径1メートル、重さは約1.2トンの大松明。後ろに結びつけられている太い縄は、尻引綱と呼ばれ松明を移動させる際に氏子が手にして引っ張るのに用いられます。 大松明の芯は3本の孟宗竹で、その回りを真竹で包み縄で頑丈に巻かれています。 松明上部は点火のために杉の枯葉を入れてあります。 ちなみにこの大松明、下請け業者に作らせるのではなく、氏子のみなさんが自ら組み立てているそうです。 また立てかけられている細い棒は、カリマタと呼ばれる3メートルほどの二叉の樫の棒で、この大松明を移動させる時に使います。 正面の建物が鬼堂と呼ばれる建物で、この中に鬼が奉られているそうです。鬼堂の前には舞台が置かれ、この舞台の上で「鉾面神事」と呼ばれる、赤と青の天狗面をつけた演者が相対しつつ魔を祓う儀式が大松明に火が灯された時に行われます。 こちらの桟敷は有料で2,000円を神社に払えば、ここに座って鬼夜の祭りが観覧てきます。 陽も沈み始める頃に人も集まってきました。 鐘楼にはスクリーンが張られ、鬼堂前の舞台の上に設置されたプロジェクターから、祭りが始まるまで、鬼夜について解説された記録映画が上映されています。 神社なのに、なぜ鐘楼があるのかというと、明治2年(1869)に廃仏毀釈令がだされるまで、この玉垂宮には大善寺というお寺が神宮寺として併設されていたためです。 【つづく】 人気ブログランキング 鬼夜(その1) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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