2018/05/10(木)00:10
筑後川を行く(その2) 酒見堰
九州を流れる大河、筑後川を巡り歩いた記録です。
これは大川市を流れる筑後川の支流、花宗川のに架かる酒見橋のたもとにある小さな公園です。
この公園には、かってここにあった「酒見堰」が取り壊され時の遺構が展示されています。
説明用の看板です。
筑後川の下流域の低平地では、「アオ取水」(→→→こちらです)により農業用水や生活用水を得ていたそうです。「アオ」とは淡水のことで、河口付近の有明海に近いところでは、比重の重い海水が上流から流れてくる淡水の下に入り込み、潮位の変化によって、淡水を取り入れることができたそうです。
そして、この「酒見堰」(→→→こちらです)は平成9年までその「アオ取水」に使われていたそうです。
堰に架かっていた橋柱で「酒見橋」と刻まれています。
こちらは「アオ(淡水)」を取水するために使われていた堰板と堰柱です。
酒見堰が撤去され、きれいな橋が架かっています。
こちらが花宗川(→→→こちら)です。この先は筑後川につながっています。
ちなみに花宗川は矢部川から水を取り入れて途中の水田の農業用水として使われ、最後は筑後川に注いでいます。多分、矢部川から送られてくる水が足りなかったので、このあたりではアオ取水によって補っていたのでしょうか。
この近くの電柱に巣を作っているカササギです。こちらではカチガラスとも呼んでいます(MoMo太郎はパンダカラスと命名しました)。カササギは筑後平野と佐賀平野を主な生息地とする鳥で国の天然記念物に指定されています。、
筑後川流域をブラブラと歩き回った記録を気が向いた時にアップしています。
【つづく】
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