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カテゴリ:中山道
大型連休の4月29日、大井宿(恵那駅)から大湫宿まで13.7kmの中山道です。
そこから4キロ下った釜戸駅から恵那駅に戻ったので計18kmの歩きです。 19号道から西行塚の石碑を右へ入り、JR線・中央道を超えると穏やかな景色が始まります。 この日はほとんど林の中。 <是より西十三峠>の石碑を過ぎると美濃路の大難所、「十三峠におまけが七つ」といわれる20以上のアップダウンが待っています。 江戸時代の風情を残しているので、当時の水飲み場やお茶屋跡が多く、馬頭観音もよく目にしました。 所々に小さな集落がありますが、コンビニや自販機はないので市内で準備しましょう。必ずです。 <右・西京大阪、左・伊勢名古屋>の石碑。 看板の位置に左に入る山道があり、伊勢参りの人はここから分かれたそうです。 金銭的に余裕のない人々は、かつてここに祀ってあった小さな鳥居から遠く伊勢に向ってお参りをしたとか。 石仏もありますが草木の中がほとんどで、この様に立派に祀ってあるお地蔵さんは珍しいです。 ~首、どこにいってしまったんだろう~ <首なし地蔵>説明板より 1756年地元民が旅人の道中安全を祈って立てたもの。 昔、二人の中間がここを通りかかった。夏で汗だくだった。松の木の下で休んでいるうちに二人は眠ってしまった。 ひとりが目覚めると、もぅひとりは首を切られて死んでいた。辺りを見回しても犯人は見当たらない。 怒った中間は「黙って見ているとは何事だ!」と刀で地蔵様の首を切り落としてしまった。 それ以後何人かが首を付けようとしても付かなかったという。 ~深萱追分辺り~ 深萱の集落には綺麗な休憩所ととても衛生的なトイレがあります。 地元の人が管理し、草花が植えられ、お遍路の時の様にノートが置いてあります。俳句ポストがあるのも面白いですね。 坂は石畳だったりコンクリート打ち、林道だったりですが、車に会うこともなく気持ちよく歩けます。 もっと歩き人がいると思っていましたが、マラソンの催しがあるのか数人のカラフルなスタイルの人たちが追い越していっただけでした。 ~三十三観音が並ぶ石室~ 森林浴気分でなんて気持ちがいいのでしょう。 坂の繰り返しで股関節は辛いけれどなんとか歩いてこれました。 それから道の脇には所々でわらびが生えていて結構収穫出来ました。 八丁坂を下ると十三峠と琵琶峠に挟まれた山の中の大湫の集落が見えてきました。 おおくては大久手とも書かれ、見慣れない<湫>の字には沼や湿地という意味があるそうです。 皇女和宮様の一行がお泊りになった宿場で、総勢5000人が4組に分かれて4日間泊まったとか。 本陣跡は小学校の校庭に、脇本陣は現存し、神社の鳥居の向こうには樹齢1300年の大杉が見え、街道の風情が残っています。 ~大湫宿~ 郵便局やよろず屋さんがあるけれど宿泊所はないので、この先の一軒宿<大黒屋>さんを利用することになるようだ。 収容数が少ないので予約するのが確実。 かつての塩屋をコミュニティに開放した家で休憩して、区切りが悪いけれど今回はここまでとします。 当番の女性がふたりいてお茶のお接待をしてくれ、大湫宿の話を聞くことが出来ました。 急坂を4キロ下ってJR釜戸駅に向かいました。次回はタクシーを使って大湫から御嶽駅を歩きます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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