to be comfortable

昔々、あるところに、momoという、ちょっとトウの立った女の子がいました。

momoは、悪い魔法をかけられていました。

それは、「自分をいじめる」という魔法です。

この魔法にかかってしまうと、

自分を大事にしてあげることができません。

イヤでイヤで仕方がないことを、じっと我慢したり、

大好きな人からわざと嫌われるようなことをしたり、

自分が本当にやりたいことを、言い訳をしてやらなかったり、 

自分の心の奥底にある、本当の願いを無視するようなことを、

無意識にやってしまうのです。

なんという恐ろしい魔法でしょう！！

しかも、もっと恐ろしいことに、momoは、

自分がそんな恐ろしい魔法に

かかっていることに気づいていませんでした。

「どーして、私のやることはうまくいかないのかなあ？」

momoは、しょんぼりした顔で、泣きそうになりながら、

いつも、つぶやいていました。

だけど、神様は優しいですね。

ある日、momoは、ちーちゃんという良い魔女に出会いました。

ちーちゃんは、momoにとっても大事なことを教えてくれました。

「悪い魔法はね。

辛かったときに、これ以上辛くならないように、

momoちゃんが、自分にかけちゃったものなの。

そして、その魔法を解けるのは、momoちゃんだけなの。」

momoが、自力で悪い魔法を打ち破るために出た旅で、

ちーちゃんは、ずっと力を貸してくれました。

momoが一生懸命努力しているときも、

あきらめてしまいそうになったときも、

かわらずに、ずっと応援してくれました。

そのおかげで、momoは、どうやって悪い魔法を解いたら良いかが、

だんだん分かってきました。

今ではmomoは、イヤなことを我慢しません。

大好きな人を悲しませるようなこともしません。

本当にやりたいことを、少しずつやれるようになってきました。

旅の途中で、ステキな仲間もできました。 

ちーちゃん、ありがとう！

旅の途中、晴れ渡った夜空を見上げながら、

momoは心の中でつぶやきました。

まだまだ、momoの旅は続きますが・・・・

とりあえずは、めでたしめでたし♪