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カテゴリ:ももの日常
詩人であり、児童文学作家でもあった灰谷健次郎氏が昨日亡くなりました。
まだ70歳を過ぎたばかり、、、今のご時勢にしては若すぎる死です。 『兎の目』、『太陽の子』など、有名な作品も多く、 児童書や児童詩集としては『せんせいけらいになれ』などの素朴で心を打つ作品も数々残した方。 実は私が小学生の頃、学習塾やピアノ、絵画教室、バレエ…といろんな教室に通ってたんだけど、 その中の一つに児童詩教室がありました。 その教室の定例の先生が急用や急病でお休みのときは 必ず灰谷先生が来てくれて、私たちの作品を読んで、指導して下さってたの。 灰谷先生の指導のお陰で、小学生時代の私は、 私の作品が各新聞に掲載されるのは月に数度の頻度、 更に、年間の表彰でびっくりするほどデカイ楯を頂ける賞に表彰されるのも 年間行事となっていました。。。 中には顔写真入りで、紹介してくれた全国紙もあったっけ、、、 先生のお陰で、こういう感性を身につけることができた私なんだけど、、 でも、その頃、10歳そこそこの私には、その灰谷先生がそんなすごい人だとは知らず、 とにかく子供に対してはおおらかで、とっても気さくな先生だと思ってました。 灰谷先生の偉大さを知ったのは、その教室を卒業してずいぶん経ってから。。。 特に、学習塾で長いコト教材作成の仕事をしたときには ホントに、改めて「すっごい人だなぁ~」って思ったわ~ 大人はモチロンそうなんだけど、 小学生の子供の心にこんなに訴えられる文章を書ける人って なかなかいないと思ったのよね。。。 灰谷先生は教壇から降りてから、色んな文筆活動をしながら、 神戸から淡路島に移り住みました。 鉄道のない淡路は車がなかったらかなり辺鄙なところなんだけど、 「季節のささやかな変わり目や、それに対する喜びを見つけるには歩くこと」 というポリシーで、断固として車の免許を取らなかった人。 やがて、沖縄の田舎に移り住まれましたが、 灰谷先生のネイティブでいる感性ってのは、 ある意味、今の私の底辺にもなっていると思います。 今ではなかなかできない情操教育を強い信念を持って続けてくれた素晴らしい先生でした。 いじめ問題や、学校の不正、そして先生の質の降下… あぁ、本心を言うと、今こそいっぱい頑張って欲しかったんだけどなぁ… でも、灰谷先生は常に学校に対しても、児童教育に対しても 病床にありながらも常に色々と心を痛めていたんだろうなぁ~って思います。 今は、直接先生の力になれる職場で仕事をしてはいませんが、 やはり、何か子供達のために自分でできることをもっとしなきゃいけないなぁ~ って、、、先生の訃報を聞いて、改めて思いました。 先生のお悔やみと、ご冥福を心からお祈りします。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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