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ももか日記             

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2005.11.23
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カテゴリ:カテゴリ未分類
   桃香(122)

昨日の日記を書いていて色々、桃香の事を思い出した。

桃香が「老い」ていったのはいつからだったろう。
私がそれに気づいたのはいつだっただろう。
そしてそれを認めたのはいつだったろう。。。と。

思い起こせば桃香の場合は
子犬時代~幼犬時代~成犬時代~老犬時代~痴呆犬時代~晩年 と分けられる。

子犬時代は、、、ものすごく短かった。
桃香が我が家にやってきたのは生後45日目。
コロッコロのまん丸で真っ黒顔のクマさんみたいだった。

でもほんの数日で柴犬の子供らしい顔に変わってそこから幼犬時代。
やんちゃで好奇心旺盛で何にでも飛び付くしガウガウかもうとするし、
目はキラキラと輝かせ生きてることが楽しい!って全身で言っているような
可愛いお転婆娘だった。
散歩に行こうとすると嬉し過ぎてジャンプしてリードを噛もうとし、結局は全然
前に進めなくて散歩の意味をなさないじゃん!みたいな本当にやんちゃな子だった。
この頃からヘラヘラヘラ~って笑顔をふりまく超可愛い可愛い桃香だった。
そうだ、この頃の私は「スパルタ姉ちゃん」と化し、あらゆる芸を桃香に
教え込んだ。
マンツーマンで桃香と向かい合い、「覚えるまで寝かせないわよ!!」ってな位の
鬼教官と化していた。
あの時の桃香の必死な形相ったら!!

一生懸命、ちっちゃなちっちゃなお手手を出してきて
「おてってこれでいいの?これでいいの?」
「おすわりって えーとえーと これでいいの?」
一生懸命私の指令に答えようと上目遣いで見上げてくる桃香。
あぁ。。。可愛かった。。。。

そのおかげでものすごく芸達者なワンコに成長した桃香でしたけど(^^;)

そして成犬時代。毛艶もよく、筋肉質な凛々しい柴犬桃香に成長しました。
とっても頭もよく、全然鳴かず、とっても大人しい子でした。
たまには鳴き声聞かせてちょうだい!と、わざとチョイチョイつっついてみたり
してもひたすら耐える、辛抱強い子になっていました。
でも性格は変わらないのかな?三の線を素でいった、どっちかと言えば
お笑い系な性格のワンコでした。
ちょっとマヌケでひょうきんな桃香。
それがまた愛しくて。。。。
この時代は、、、私も学生だった為、一番桃香を構ってあげられなかった時期です。
それでもいつも桃香はそこにいた。。。
私の身勝手で好きな時に遊んだり、忙しければ放っておいたり。
それでも桃香はいつもいつもそこにいて私を癒してくれていた。
居るのが当たり前だから、敢えて意識しなくとも桃香の存在を常に感じている
事ができた。
もしかしたらこの時代は桃香にすごく淋しい思いをさせていたかもしれない。

自分の生活に精一杯で、散歩だってほとんど行った記憶がない、、、
そんな私なのに桃香はいつもそばにいてくれたんだ。。。

そして私も大人になり仕事を始めた頃、桃香はだんだんと「老い」の道を
歩み始めていたのかもしれない。
全然気がつかなかったけれど。。。

でも、そばにいっても気づかず眠っていたり、呼んでも起きなかったり
いつもは遠くで桃香の話題を出すだけで「ワンワン!」って自分の事を
話してるってわかってるかのように反応していたのに、全然聞こえていない様子
だったり。。。。
ネコの鳴き声でものすごく怒っていたのにネコが家の敷地内で鳴いていても
全く聞こえていない様子で涼しい顔をしていたり。。。
最初は、耳が遠くなったのかな。。。程度にしか思ってなかった。

そのうちに触っても起きなくなった。耳元で大声を出しても起きなくなった。
揺すっても起きなくなった。
抱きかかえようとしてようやく「ビク!」っと気づく。
「いつから そこにいたの?」まるで、そう言っているかのようなビックリ顔で
見つめる桃香・・・

その辺りからかな。。。やっとわかった。
あぁ。。。桃香、おばあちゃんになっちゃったんだ。。。って。

そしてまず階段、昇れるけど降りれなくなった。
そしてその次は昇れなくなった。
あんなにダメ!って制止してもスタスタスタって駆け上がってたのに
階段の1段目に前足を乗せて上を見上げて淋しそうな顔をするようになった。
「あのね もう ももは のぼれないの・・・」まるでそう言ってるかのようだった。

散歩も前は私が引きずられるように桃香に引っ張られていた。
でもこの頃は行きは走るけど帰りは本当に足取りも重く、時々立ち止まってしまう
ようになっていて、あまりにも動かない時は抱きあげて帰ってきたこともある。

体力が著しく落ちてきていたのだ。。。
そしてよく転んだ。
水溜り、マンホールを何故かジャンプしていた桃香だが、ジャンプして着地が
うまく出来ず、ズルっと転んでいた。

そして壁に頭をぶつけるようになった。
目が。。。見えなくなってきたんだ。。。白内障で。
振り向きざまに思いきり壁にガツン!!!!!って鼻っつらを打ちつけ、
ものすごく痛そうに顔をしかめていた桃香。

あぁ、そうだ、、その時からだ。
私が本気で桃香の「老い」を向き合う覚悟をして、家の改造をしようと
決めたのは。。。。
壁にクッションをはりめぐらせ、桃香がどこにどう顔を、頭をぶつけようと
痛くないようにした。
玄関の段差も転がり落ちるようになっていた桃香の為、サークルを作って
落ちないように工夫した。

桃香の「老い」から目をそらすことなく、桃香がいかに快適に過ごせるかだけを
考えるようになった。

そう、ちょうどこの頃から桃香の痴呆も始まっていったのだ。。。。
おもらし、無駄吠え、昼夜逆転、徘徊。。。。。
どんどんどんどん、桃香が昔の桃香じゃなくなっていった。

それでも私にとっては愛しい愛しい存在の桃香には変わりなかった。

全部見てきた。
子犬の頃から、老いてゆくその過程も全て。。。。
でも、ずっとずっと変わらなかった。
私が桃香を愛しいと思う気持ちだけは17年7ヶ月、ただの1度も変わった事はない。

そして今なお、変わらず、桃香が愛しい。
姿がなくなった今でも、存在が愛しい。

「老いる」ということ・・・
決して逃れる事は出来ない、生物としてこの世に生を受けたものの宿命。
でも、愛すべきものの「老い」ならば全て受け入れられると私は知った。
淋しかった。悲しかった。でも桃香が「諦めない姿」を私に見せ続けてくれた
おかげで、私も目をそらさず、全ての時代の桃香を同じように愛する事が
出来たのだと思う。

愛しい存在。桃香。
子犬の頃も、幼犬の頃も、成犬の頃も、老犬の頃も、痴呆になってからも、
そして晩年、私の赤ちゃんになった桃香も、全部全部、私の桃香。

そして。。。。。今もだよ♪桃ちゃん。
今は抱きしめてあげることは出来ないけど、撫でてあげる事は出来ないけど
でも私はあなたの魂ごと、愛しく思っているよ(^^*)
















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Last updated  2005.11.23 23:39:13
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