この写真の頃の桃香の左目は右目に比べてかなり白い。
この時からもう左目はほとんど機能していなかったようだ。
最初は結膜炎になったことが始まりだった。
左目が真っ赤に充血し、病院に連れて行くと結膜炎と診断され目薬を処方された。
すぐに治るとの事だったので私も安心していた。
確かにその目薬のおかげで真っ赤に充血していた目は赤みはなくなっていったが
眼球の奥の方が白くにごって見えるようになっていた。
さほど気にしていなかったのだが、全てはそこから。。だったのだ。
結膜炎は治ったものの目の奥に菌が入り込み、桃香の左目はブドウ膜炎になってしまった。
そしてそのブドウ膜炎は高齢な事もありなかなか治らず、と言うより悪化の一途をたどり
結局は緑内障になってしまった。
眼圧が上がり目の大きさも右と左では異なってきて、左目がどんどん大きくなってきた。
ちょっとした衝撃で目が潰れてしまう可能性があるので絶対に自分で掻かないように、
ぶつけないように、と病院からの指導があり、桃香はエリザベスカラー生活を余儀なく
されました。もし潰れてしまったら最悪は眼球摘出になる可能性もあると言われました。
そしてもしそうなった場合、大手術になる為、桃香への負担があまりに大きく年齢的にも
危険だ・・・と。
だから絶対に桃香の目を潰してなるものか!!と目薬目薬目薬の日々。
目薬3種類を1日数回。多いときで4~5回、そんな毎日でした。
それでも私の思いはただ1つ。
「最後までちゃんと目は2つ残してあげたい。」
正直、だんだん悪化していく桃香の左目はかなりグロテスクな感じにまで変化してしまって
いました。
今まで写真を載せるのをためらっていたくらい。
当時はどんな姿になっても桃香は桃香で私にとっては愛しい愛しい存在と思っていましたが
でも、他人から見たらお世辞にも可愛いとは言えなかっただろうし、気持ち悪いと思われて
しまっていたかもしれません。
その証拠にその頃はお散歩に行くたびに「あら、目可哀想ね」と人から言われていました。
ホントにすごかったからなぁ。。
眼球がボコボコなんです。
目の表面がボコボコ。
想像つかないかもしれないですがホントにボコボコ。
そして潤いが全くなくカピカピに乾燥してしまっているのです。
だからオイルの目薬も処方されていました。
トロンとしたオイル状の目薬をさすことによって表面に潤いを出しスムーズにまばたきが
出来るようにする為に。。
膿んだように真っ白な眼球に赤い血管が走り、飛び出たように大きくなった桃香の左目を
今こうして写真で見ると、やっぱりちょっと衝撃的かも・・・
↓↓勇気のある方だけどうぞ。。。
ホントに頑張ったと思う。。。
エリザベスカラー生活、かなり長かったけど桃香は頑張った。
結局、この写真のすぐ後くらいに桃香の左目は潰れてしまった。。。
プシュっと。。
その時の方がこの写真よりももっともっと衝撃度は高かったけど・・・
ものすごく可哀想だったし手術に耐えられるかわからない状態でホントに怖かったけど、
でも、結果から言ったら、潰れて良かったと思う。
ホントに結果論でしかないけど、あの時、潰れなかったら桃香は最後の最後までカラーを
はずせなかったし、目もあんな状態でにごったまま、そしていつ潰れるかの恐怖と
闘いながらの生活が続いていたことになる。
手術も17歳という高齢の為に麻酔から覚めないかもしれないという心配があったのだけど
桃香ってばあっさりと麻酔から覚めたらしいし(笑)
まさかこんな状態の目から、また可愛いお目目の桃香に戻ってくれるとは誰も思いも
よらないことでした。
ホントに可愛い可愛い顔の桃香に戻ってくれました。
神様が桃香に最後に目を返してくれたのかなって思う。
「可愛いお顔で残りの時間をすごしなさい。」ってプレゼントしてくれたんだ。。。きっと。
桃香がお利口だったから。
桃香がたくさんの事を我慢して頑張ってきたから、ご褒美だったんだと思う。。
桃香はホントに良い子だったから♪