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クリスマスの一週間前、
とらがもらってきたノロウイルスに家族全員感染してしまい みんなそろって数日間寝込んでしまいました。 一番ひどかった日は一日中ごはんも食べず、お風呂も入らず 昼も夜もなく寝ていたら次の日になる、 というすごく変な時間を過ごしました。 とってもつらかったけれども、 朝から晩まで、晩から朝まで家族全員で寝続けた日はなんとも不思議な一日だったねえ、 と後で父ちゃんと話して みんなで同じ病気になるなんて、今後まずないことだろうし これはこれでちょっと面白い思い出になったねえなんて言っていました。 もちろん、もう二度といやだけれども。 それからしばらくは本調子でなかったのですが、 ぴったりクリスマスの日にはすっかり元気になることができました。 約束していたとおり 子どもたちと一緒にケーキを作り (飾りつけ用のフルーツをとらが食べようとするのでやひこが必死で止めていて可笑しかったです) チキンとピザ、ポタージュにカナッペ、そしてシャンパンの うれしいクリスマスイブの夜を過ごしました。 そして夜は父ちゃんが数日前に見つけてきてくれた 子どもたちが入れるくらい大きなくつしたをそれぞれ枕元において眠りました。 布団に入ってからとらがやひこをさわってふざけていたら、 やひこが 「きょうはだめ!きょうはだめ!ちゃんとねないとサンタさんこないよ!」 と真剣な顔で注意していました。 朝になって、くつしたの中にはちゃんとプレゼントが届いていました。 二人の希望通りのおもちゃとえほん、そしてお菓子の詰まったブーツ。 お菓子のブーツはスーパーで見かけたときはそれほど言わなかったものの、 実はとっても憧れていたみたいでそれはそれは喜んでいました。 このブーツは実は前日メメサンタから届いたものでした。 最初は興奮して歌ったり踊ったり大喜びだった二人ですが しばらくするとシーンとしているので見てみると それぞれもらったおもちゃやえほんに黙って集中していたのが可笑しかったです。 やひこはものがたりがだいぶ理解できるようになったこのごろ、 二週に一度の図書館がよいが楽しみで仕方なく、 暇さえあればかりてきたえほんを眺めたり 自分でおはなしを作ってぶつぶつ言っていたり。 プレゼントはかりてきた中でも特に気に入っていた数冊をえらんだのですが 読み終わってから自分の本棚にしまえることがうれしくて仕方ないようでした。 さて、プレゼントはうれしいものの この日は和音のアドベントガーデンの日。 「ゆきちゃんとたまちゃんのおうち」は少し遠いのでえほんを持って車に乗り込みます。 2時間弱の道のりでしたがわかりやすい道で迷うことなくたどり着くことができました。 初めて訪れたあゆさんのお宅。 小さな畑もある古くて素敵なおうちです。 玄関からはいった土間で始まりを待ちます。 土間には楽しいブランコがあって子どもたちに大人気でした。 なおこさんとあーちゃんが5人の兄弟のお話とろうそくぱっの手遊びをやってくれて やひこもとらも真剣に見入っていました。 いよいよアドベントガーデンの始まり。 薄暗いお部屋にひとりづつ入っていくと もみの木の渦の小道の真ん中に明かりの灯ったろうそくが一本。 みんなが席に着くとひとりづつりんごろうそくを手に小道をたどり、 真ん中のろうそくから火を受け取り小道に並んだお星さまの上に置いていきます。 やひこもとらもただ黙ってろうそくの灯にみつめ、 自分の番が来るとちゃんとりんごろうそくを持って灯をともすことができました。 なおこさんのクリスマスのおはなし、 まきさんがすばらしい声で歌ってくださったアヴェマリア、 子どもたちもろうそくの灯を目の中にゆらゆら灯しながらしっかり心に染み込ませているようでした。 それから隣のお部屋に移りあゆさんが人形劇をしてくださいました。 星の銀貨のお話、やひこは初めてでしたが とても気に入ったようで、 家に帰ってからも「おりこうなおんなのこ」のお話をしきりにしていました。 人形劇が終わってみると、 アドベントガーデンをしたお部屋はすっかり片付けられていたので やひこが「ろうそくのおへやはどこへいっちゃたの?」と不思議そうにしていました。 本当にろうそくを灯した時間は後で思うと夢の中の出来事のようでした。 それからみんなでお歌を歌ってから (バザーでこども園に行って以来、 やひこがとても気に入ったので食事の前のお歌はうちでも歌っています) おにぎりとあゆさんの作ってくださったスープのお昼ごはん。 まきさんの酒かすケーキにもみんな大喜びでした。 食事の後はお部屋でお庭で、子どもたちは思い思いに遊びまわっていました。 やひこととらもとても楽しく遊びました。 ママたちはみんなでハレルヤの輪唱をしました。 とても素敵なカノンでした。 楽しい時間はあっという間に過ぎ、 小さな人たちは星のクッキーとちいさなくつしたにはいった小人さんの贈り物をいただき、 りんごろうそくもおみやげにいただいて、 さよならをして家路につきました。 子どもたちは帰りの車でぐっすり眠り、 その寝顔をバックミラーで見ながらとても満たされた気持ちで帰ってきました。 やひこのリクエストで、次の日もお昼寝の前に部屋を暗くして りんごろうそくに火を灯しました。 即興で降誕のおはなしをしたのですが、熱心に聞き入っていました。 この頃は道を歩きながら、車で、お風呂でよくおはなしをするのですが、 ろうそくを灯してのおはなし、これからもしていこうと思いました。 幼い頃、 クリスマスは一年に一度のとても特別な日で、 サンタさんからのプレゼントが届けられるこの日は 夢と現実が唯一交わるファンタジーの頂点のような日でした。 子どもの頃、毎年必ず行ったピアノの先生のおうちでのクリスマス会、 持ち物に「ろうそく」といつも書かれていて 明かりを消したお部屋でみなそれぞれ自分のろうそくに火を灯してもらい 「きよしこのよる」を歌いました。 クリスマスの厳かな時間もまた ろうそくの炎のゆらめきと共にとても尊いものとして記憶に刻まれてきました。 アドベントカレンダーですべてのりんごろうそくに火が灯り、 みなできよしこのよるを歌ったとき、そんな自分の原点に触れるような思いもありました。 まだ小さなやひこととらひこですが サンタさんのファンタジーも、心の深いところに触れる光も 毎年ずっと大切に感じさせてあげたいと思いました。 クリスマスだけでなく、 季節の移り変わりとその中で脈々と受け継がれてきた営みを 丁寧に肌で感じて行きたいと改めて思いました。 一人では難しいかもしれないけれども、 和音という素晴らしい人と人とのつながりに恵まれ、 みなで同じ思いを共有しあいつくりだしていけることが 本当に楽しみでとても心強いことです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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