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テーマ:読書備忘録(1335)
カテゴリ:エッセイ
映画「かもめ食堂」を大学時代に観てから 興味のある女優さんの中の一人に小林聡美さんが加わり、 図書館のエッセイの棚の中で小林聡美さんの名前を見つけると、 つい手に取って読んでみることが多くなりました。 ■『読まされ図書館』小林聡美(宝島社) この本は、何人かの本の推薦者がいて、その推薦された本を小林聡美さんが 読んだ感想をエッセイとして綴るといったもの。 雑誌の連載として立ち上がった企画を編集してできたこの本、 少し変わっていてとても楽しく読むことができました。 何が変わっているのかというと、推薦者。 とにかくいろんなジャンルで活躍中の人々がランダムに出てきて、 あらゆるジャンルの本を推薦するから面白い。 冒頭で出した「かもめ食堂」の撮影に関係した人、作家や歌手、出版社関係の人々など。 その人たちが推薦した本を読んでどう感じたのか、 またどう思って小林さんに推薦したのか、 それからまた小林さんがその本を読んで何を考えたのか。 この本には沢山の視点から見た情報が書いてあって とても興味深く、気づけば推薦本全部読んでみたいという気持ちに。 途中で、箸休めのような感じで小林聡美さんとよしもとばななさんの 対談が載っていて、これがまた私のこの本のお気に入りポイントの一つ。 推薦本のことに関連した日々の暮らしの中で感じるあれこれをお互い話し合うという対談で、 私が元々ばななさんのことが好きということもあるけれど、 いちいち共感できて二人の雰囲気や考え方や生き方が本当に素敵で憧れます。 ここ1、2年読書熱が冷めてきていて小説やエッセイを読むことも少なく、 ほとんど雑誌とかマンガとかしか読んでいなかったけれど、 なんかまたこの本に出会って読書熱が上がった気がします。 素敵な本に出会うと、さらに素敵な本を探したくなります。 また図書館に行っていろいろ借りてこよう、と思える本でした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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